高齢者のフローリング滑り止め|転倒を防ぐ5つの方法
高齢者の転倒事故は、特別な場所ではなく居間・寝室・廊下・玄関といった毎日の生活空間で多く起きています。原因は筋力の低下や小さな段差に加え、フローリングの「滑りやすさ」が重なることです。
転倒を防ぐ方法は大きく5つ。①見通しの確保 ②適切な履物 ③歩行補助具 ④適度な運動 ⑤滑りにくい床材の導入です。なかでも床そのものを変える⑤は根本的な対策になります。
無垢床なら、質感を損なわず滑りにくくできる滑り止めオイル「グリップオイル」が有効です。塗る前に「オイル塗装かウレタン塗装か」を確認することが大切。創業1919年の伊勢通が、お使いの床に合った滑り対策をご案内します。
高齢者の転倒事故が多い場所とは?
高齢者の転倒は「居間」が46.2%と最も多く、寝室・廊下・玄関と続きます。特別な場所ではなく、毎日過ごす生活空間でこそ対策が必要です。
高齢者が転倒する原因と対策について、考えたことはありますか。特に、住まいの中での転倒事故は深刻な問題です。この記事では、高齢者の転倒防止策を解説し、その中でも「滑りにくい床」に注目した対策をご紹介します。
消費者庁の令和5年度「高齢者の事故防止等に関するアンケート調査」によると、高齢者が日常生活でけがをした、またはしそうになった経験で最も多い項目は「つまずく、転ぶ、よろめく」でした。さらに屋内では、「居間」が46.2%と最も高く、次いで「寝室」42.3%、「廊下」40.8%、「玄関」39.7%という割合になっています。

出典:消費者庁「高齢者の事故防止等に関する調査報告書」より
高齢者の転倒事故が起こる要因とは?
転倒の主な要因は「筋力・視力の低下」「小さな段差」「フローリングで滑る」の3つ。これらが重なることで事故が起きやすくなります。
では、なぜ高齢者の転倒事故は起こるのでしょうか。考えられる主な要因を、下記にあげてみました。
- 筋力の低下や視力の衰え:足が上がりにくくなり、わずかな障害物にも気づきにくくなります。
- 小さな段差や敷居でつまずく:数センチの段差でも、つま先が引っかかって転倒につながります。
- フローリングで滑る:表面の摩耗や乾燥で滑りやすくなった床は、それ自体が転倒の引き金になります。
これらの要因が重なることで、転倒事故が発生しやすくなります。なかでも「床で滑る」は、住まい側で改善できる要因です。次の章で、具体的な防止方法を見ていきましょう。
5つの具体的な転倒防止方法
転倒事故を防ぐには、暮らしの工夫と住まいの対策を組み合わせるのが効果的。取り入れやすい5つの方法を紹介します。
では、転倒事故が起こらないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。具体的な方法を紹介していきます。まずは取り入れやすいものから試してみてください。
①見通しの確保
家具や荷物を整理して、移動しやすい空間を作りましょう。床に物を置かないだけでも、つまずきのリスクを下げられます。
②適切な履物の着用
滑りにくい靴や、フィット感のあるスリッパを選びましょう。脱げやすい・滑りやすい室内履きは避けるのがポイントです。
③歩行補助具の利用
杖や歩行器を活用して、移動時のふらつきや転倒リスクを軽減します。本人の状態に合った高さ・タイプを選びましょう。
④適度な運動
筋力を維持するウォーキングやストレッチを、日常生活に取り入れましょう。足腰の筋力やバランス感覚を保つことが転倒予防につながります。
⑤滑りにくい床材の導入
フロアコーティングや滑り止めオイルを使用して、床の安全性を向上させましょう。①〜④が「暮らしの工夫」なのに対し、⑤は床そのものを変える根本的な対策です。次の章でくわしく解説します。
滑りにくい床にする方法とは?【比較表】
滑りにくい床にする方法は主に3つ。「張り替え」「フロアコーティング」「滑り止めワックス・塗料」です。費用・手軽さ・仕上がりで選びましょう。
滑りにくい床材を導入する方法として、以下の選択肢があります。ぜひ参考にしてみてください。
- 張り替え:費用は高いものの、床材を滑りにくい物に変えることで安全性を大きく向上させます。
- フロアコーティング:既存の床材に滑り止めのコーティングをします。専門の塗装業者に依頼しましょう。
- 滑り止めワックスや塗料を塗布:既存の床に滑り止め専用のワックスや塗料を塗ります。手軽な一方、定期的なメンテナンスが必要です。
| 方法 | タイプ | メリット | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| 張り替え | 床そのものの対策 | 滑りにくい床材に一新でき、安全性が高い | 費用が高く、工事の規模も大きい |
| フロアコーティング | 床そのものの対策 | 既存の床に施工でき、効果が持続しやすい | 専門業者への依頼が必要/無垢の質感が変わることも |
| ワックス・滑り止めオイル | 塗布で対策 | 比較的手軽。無垢床なら質感を活かせる | 種類により定期的な塗り直しが必要 |
ご自宅の床が無垢床の場合は、質感を損なわずに滑りにくくできる「滑り止めオイル」という選択肢があります。次の章でくわしく見ていきましょう。
無垢床の場合|オイル塗装・ウレタン塗装の見分け方
無垢床は、専用の滑り止めオイル「グリップオイル」で滑りにくくできます。ただし表面の仕上げ(オイル塗装かウレタン塗装か)で施工方法が変わるため、まず床の確認が大切です。
ご自宅の床が無垢床の場合は、無垢フローリング専用の滑り止めオイル「グリップオイル」を塗装することで、滑りにくい無垢床にすることができます。自然素材を使用しており、無垢の質感を損なわずに、安心で快適な床に仕上げられます。
ただし、表面塗装の仕上げによって適切な滑り止めの施し方が異なりますので、以下を参考にしてみてください。
オイル塗装の場合
木に浸透するオイル塗装の床なら、グリップオイルを直接塗布できます。植物系の自然塗料で、温かみや質感を保ったまま滑り止め効果を付与できます。
オイル塗装仕上げの無垢フローリングであれば、「グリップオイル」を直接塗布することで、滑りにくく安全な床に仕上げられます。グリップオイルは植物系の自然塗料を使用しており、無垢材の温かみや質感を損なわず、自然な仕上がりのまま滑り止め効果を付与できます。特に高齢者やペットがいるご家庭におすすめです。

ウレタン塗装の場合(一般フローリング含む)
表面に樹脂膜があるウレタン塗装の床は、通常のオイルが浸透しません。「専用下塗り材」を塗ってからグリップオイルを重ね塗りします。一般的なフローリングはこのタイプです。
ウレタン塗装仕上げの床は表面に樹脂の膜があり、通常のオイル塗料は浸透しません。このため、「ウレタン塗装専用の下塗り材」を使用したうえで、その後にグリップオイルを重ね塗りする方法を推奨しています。これにより、ウレタン塗装の床でもしっかりと滑り止め効果が得られ、安全性が高まります。一般的にフローリングはウレタン塗装になりますので、「下塗り材+グリップオイル」で塗装していただく必要がございます。

ご自宅でできる「床の仕上げ」かんたんチェック
「うちの床がどちらか分からない」という方も大丈夫。床を傷めない範囲で、ツヤ・手触り・水の弾き方の3点を見れば、おおまかに見分けられます。
| チェック | ウレタン仕上げ寄り | オイル仕上げ寄り |
|---|---|---|
| ① ツヤの出方 | 光が当たると強くツヤが出る/表面が膜っぽい | 木目の凹凸や手触りが自然で、ツヤが控えめ |
| ② 手触り・質感 | 硬い樹脂膜の感触。ツルッと均一 | 木そのものの質感。しっとりした手触り |
| ③ 水を1滴落とす | 玉のように弾く | じんわり染み込みやすい |
確認する際は、必ず目立たない場所で少量の水を使い、すぐに拭き取ってください。オイル塗装とウレタン塗装の違いは、クリア塗装とは?無垢フローリングのウレタン塗装・オイル塗装の違いと見分け方でもくわしく解説しています。
滑り止めオイル「グリップオイル」とは?
「グリップオイル」は、無垢床の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。
創業1919年の伊勢通が開発した滑り止めオイルです。天然由来の植物オイルが主成分で、木に浸透して効果を発揮するため表面に膜を作らず、無垢床特有の手触りや質感を損ないません。高齢者やお子さま、ペットがいるご家庭でも安心してお使いいただけます。
グリップオイルの3つの特長
実測で摩擦係数は約2.7倍。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。

① 摩擦係数 約2.7倍
実測で確認。オイル仕上げの床に速乾タイプを塗ると約2.7倍に。

② 自然素材で安心
植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。

③ 約4時間で歩行可
コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。
実測データ|摩擦係数は約2.7倍に
滑りにくさは実測で確認済み。オイル仕上げの床(ナラ材)に速乾タイプを塗装すると、摩擦係数が0.311から0.827へ、約2.7倍に向上しました。
| 床の仕上げ(ナラ材) | 塗装前 | 塗装するオイル | 塗装後 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 速乾タイプ | 0.827 | 約2.7倍 |
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 白木用 | 0.451 | 約1.5倍 |
| ウレタン塗装の床 | 0.290 | 専用下塗り材+速乾タイプ | 0.563 | 約1.9倍 |
※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(新東科学製)/荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均・2026年6月1日 当社測定。詳しい測定条件と結果は滑り止めオイルの摩擦係数を実測した記事でご覧いただけます。
愛犬・愛猫の滑り対策については、無垢床・フローリングで愛犬が滑る原因と滑り止め対策|グリップオイルとは?もあわせてご覧ください。
床の種類が分からない|ご相談・サンプルの流れ
高齢者の転倒リスクを減らすには、滑りにくい床への対策が根本的な解決策になります。床の種類が分からない場合も、まずはサンプルとご相談からはじめられます。
高齢者の転倒リスクを減らすためには、適切な対策が必要です。滑りにくい床材への変更は、その中でも根本的な解決策となります。もし、ご自宅や施設の床の種類が分からない場合は、お気軽にご相談ください。

滑り止めオイルのサンプルについて
サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。実際に手に取って、目立たない場所で滑り止め効果と質感をお試しいただけます。
もし無塗装やオイル塗装で滑って困るようでしたら、無垢フローリング専用滑り止めオイル「グリップオイル」のサンプルで一度お試しいただけます。



資料ダウンロード・商品ラインナップ
商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
よくあるご質問(FAQ)
高齢者の転倒防止と滑りにくい床づくり、グリップオイルについて、よくいただく質問をまとめました。









