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滑りにくいフローリングの選び方|塗装と樹種で変わる床の安全性

目次

    滑りにくいフローリングの選び方|塗装と樹種で変わる床の安全性

    結論 フローリングの滑りにくさは、樹種よりも表面の「塗装(仕上げ)」で決まります。光沢の強い造膜塗装は滑りやすく、オイルなどの浸透系仕上げは比較的滑りにくいのが基本。ペット・高齢者・子どものいる家庭ほど滑りにくさの優先度を上げましょう。選んだ床が滑りやすい・すでに床が決まっている場合でも、あとから塗れる滑り止めオイルで対応できます。
    著者 田邊 文久(株式会社伊勢通 代表取締役)

    Article written by
    田邊 文久
    株式会社伊勢通 代表取締役(創業1919年)/自然塗料・滑り止めオイルの専門家

    フローリングの滑りやすさは「樹種」より「塗装」で決まる

    床材選びでは「オークは硬い」「ヒノキはやわらかい」など樹種の話が中心になりがちですが、素足やスリッパ、ペットの肉球が実際に触れるのは、木そのものではなく表面の塗膜(仕上げ)です。そのため、滑りにくさに一番効くのは塗装だと考えてください。

    滑りやすさを決める要素を、影響の大きい順に並べると次のようになります。

    1. 塗装(仕上げ)の種類……もっとも影響が大きい要素。同じ樹種でも、光沢のあるツルツルした塗膜か、しっとりした浸透系の仕上げかで、滑りやすさはまったく変わります。

    2. 表面の凹凸・加工……木目を浮き立たせた浮造り(うづくり)などの加工があると、微妙な凹凸で滑りにくくなります。

    3. 樹種そのもの……硬さや木目の粗さで多少の差は出ますが、塗装ほどの決定力はありません。「滑りにくい樹種」を探すより、「滑りにくい仕上げ」を選ぶほうが確実です。

    つまり、樹種と色だけを見て決めると、滑りにくさは運任せになりがちです。まずは塗装で比べるのが、失敗しない選び方の第一歩です。

    塗装別・滑りにくさの比較

    フローリングに使われる主な仕上げを、滑りにくさ・質感・メンテナンス性で比較しました。光沢が強い(=ツルツルした膜)ほど滑りやすく、膜をつくらない浸透系ほど滑りにくい傾向がある、と覚えておくとわかりやすいです。

    仕上げ タイプ 滑りにくさ 質感 メンテ性
    ウレタン塗装(光沢) 造膜 滑りやすい傾向 ツルツル・光沢あり 傷んだら全面やり直し
    UV塗装 造膜 ふつう〜やや滑りやすい 光沢・高級感 専門業者による補修
    オイル塗装・自然塗料 浸透 比較的滑りにくい 無垢そのもの・しっとり 部分的に塗り直し可
    無塗装 なし 滑りにくいが汚れやすい 木の素地 汚れ・シミがつきやすい

    それぞれの特徴を、もう少し詳しく見ていきます。

    ① ウレタン塗装(光沢タイプ)

    表面に硬い膜をつくって木を覆う造膜系の代表です。傷や汚れに強くお手入れが楽な反面、光沢の強いタイプはツルツルして滑りやすい傾向があります。マンションの複合フローリングに多く、水拭きで済むのが利点ですが、滑りにくさを最優先するなら光沢の度合いに注意しましょう。近年は滑りにくさに配慮したマット(つや消し)タイプもあります。

    ② UV塗装

    紫外線で樹脂を瞬時に硬化させる造膜仕上げで、硬度・耐久性が高く光沢もきれいです。見た目の美しさを重視する方に人気ですが、光沢が強い分、素足では滑りやすく感じることもあります。滑りにくさよりも「傷への強さ・高級感」を優先したい場合に向きます。

    ③ オイル塗装・自然塗料(浸透系)

    木に塗料を染み込ませ、膜をつくらずに保護する仕上げです。無垢本来の足触りとしっとりした質感が残り、造膜系に比べて比較的滑りにくいのが特徴。数年ごとの再塗装は必要ですが、汚れや小傷は部分的に自分で塗り直せます。滑りにくさと無垢の質感を両立したい家庭に向いています。

    ④ 無塗装

    木の素地そのままの状態で、摩擦が大きく滑りにくい一方、水や汚れが染み込みやすくシミや黒ずみができやすいのが難点です。実際には無塗装のまま使うより、浸透系のオイルで保護するケースが一般的です。

    樹種による違いはどのくらい?

    「滑りにくい樹種はどれですか」とよく聞かれますが、前述のとおり滑りにくさは樹種より仕上げで決まるのが実際のところです。そのうえで、樹種による傾向を挙げると次のとおりです。

    木目がはっきりして表面にわずかな凹凸のあるオーク(ナラ)やアッシュなどは、ツルンとした平滑な木肌の樹種に比べ、ほんの少し引っかかりが出やすい傾向があります。浮造り加工で木目の硬い部分を浮き立たせると、同じ樹種でも滑りにくさが増します。

    一方で、どんな樹種でも表面に光沢の強い塗膜をかければ滑りやすくなります。逆にやわらかいヒノキやスギでも、浸透系のオイル仕上げにすれば足触りはしっとりします。「樹種で滑りにくさを決めようとせず、まず仕上げを選び、そのうえで好みの樹種・色柄を選ぶ」——この順番が、後悔しない床材選びのコツです。

    無垢床選びで見落としがちなポイントは、無垢フローリングの後悔・デメリットを塗装と樹種別に解説した記事でもまとめています。

    家庭別・滑りにくいフローリングの選び方

    滑りにくさの重要度は、誰と暮らすかで変わります。代表的な3ケースの選び方を紹介します。

    ① ペット(犬・猫)がいる家庭

    犬や猫は肉球で歩くため、ツルツルした床では踏ん張りがきかず、足腰に負担がかかります。放置すると関節を痛める原因にもなります。光沢の強い造膜塗装は避け、浸透系のオイル仕上げか、滑り止め機能のある仕上げを選ぶのがおすすめです。猫と暮らす場合の床材選びは、猫と快適に暮らすフローリング選びで詳しく解説しています。

    ② 高齢のご家族がいる家庭

    加齢とともにすり足になり、わずかな滑りでも転倒につながります。転倒は骨折・寝たきりのきっかけにもなるため、滑りにくさは安全対策そのものです。光沢を抑えた仕上げを選び、廊下や階段など動線になる場所はとくに滑りにくさを優先しましょう。

    ③ 小さなお子さまがいる家庭

    走り回る・裸足で過ごすことが多い子どもには、滑りにくく、かつ肌触りのよい無垢のオイル仕上げが好まれます。汚れや傷がついても部分補修しやすい点も、子育て世帯には実用的です。

    今の床でも後から滑り止めできるという選択肢

    「気に入った床材が光沢仕上げしか選べない」「もう床は決まってしまった」——そんな場合でも、あとから滑りにくくする方法があります。

    伊勢通のグリップオイルは、無垢フローリング専用の滑り止めオイルです。植物オイルと植物ワックスを主成分とし、今ある床の上から塗るだけで、無垢の質感を残したまま滑りを抑えられます。新築時にツヤのある床を選んだあとでも、オイル塗装済みのフローリングの上からでも施工できるため、床材選びの「滑りにくさ」の不安をカバーできます。

    床材そのものを滑りにくく選んでおくのが理想ですが、「選んだ床が滑りやすかった」ときの保険として、後付けできる選択肢があると安心です。すでにある床が滑って困っている場合の対策は、無垢フローリングが滑る原因と6つの対策にまとめています。これから床材を選ぶ方は、伊勢通の無垢・複合フローリング一覧もあわせてご覧ください。

    滑り止めオイル「グリップオイル」とは?

    「グリップオイル」は、無垢床の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。

    天然由来の植物オイルが主成分

    フローリング専用 滑り止めオイル グリップオイル

    グリップオイルの3つの特長

    名古屋市工業研究所の測定で、オイル塗装の無垢床の最大静摩擦係数が約2.07倍に。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。

    名古屋市工業研究所の測定で摩擦力が約2倍になった滑り止め効果① 摩擦力 約2倍 第三者機関・名古屋市工業研究所で測定。オイル塗装の無垢床で約2.07倍に。
    木の特性を損なわない自然素材の塗料② 自然素材で安心 植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。
    4時間の乾燥後に歩行可能な施工性③ 約4時間で歩行可 コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。

    第三者機関による摩擦力データ

    滑りにくさは名古屋市工業研究所の実測で確認済み。無垢ナラ(オイル塗装)で摩擦力が約2倍に。

    樹種・仕上げ 塗装前 グリップオイル塗装後 倍率
    無垢ナラ(オイル塗装) 136gf 281.9gf 約2.07倍
    無垢ヒノキ(無塗装) 165.4gf 229.7gf 約1.39倍

    ※gf(グラム重)=摩擦力の単位。数値が大きいほど滑りにくい。/測定:名古屋市工業研究所

    まとめ|「塗装で選ぶ」+「後から調整できる」

    滑りにくいフローリングを選ぶポイントは、樹種や色より先に「塗装(仕上げ)」で比べることです。光沢の強い造膜塗装は滑りやすく、浸透系のオイル・自然塗料は比較的滑りにくい——この基準を押さえておけば、カタログの色柄に惑わされずに選べます。ペット・高齢者・子どもがいる家庭ほど、滑りにくさの優先度を上げましょう。

    そして、床材選びで滑りにくさが心配なときや、すでに決まった床が滑りやすかったときは、あとから塗るグリップオイルという選択肢もあります。伊勢通では、無垢フローリングの販売から滑り止めの仕上げまで一貫して相談を承っています。「どの床材・どの仕上げが我が家に合うか」を、暮らし方に合わせてご提案します。

    床の仕上げが分からないときのご相談の流れ

    「オイルかウレタンか分からない」という方も大丈夫。床の写真をお送りいただければ、仕上げの種類と最適な施工方法をご案内します。

    • 1)床の状態をメールで相談する(写真を送ると仕上げの判断がスムーズです)
    • 2)サンプルで目立たない場所に試す
    • 3)必要に応じて本施工を検討する

    滑り止めオイルのサンプルについて

    サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。目立たない場所で滑り止め効果と質感をお試しいただけます。

    グリップオイル 速乾タイプ サンプルグリップオイル 白木用 サンプルグリップオイル ウレタン塗装専用下塗り材 サンプル

    お使いの床に塗れるか、まずはご相談を

    床の仕上げの判断から最適な施工方法まで、創業1919年の伊勢通が無料でご案内します。

    資料ダウンロード・商品ラインナップ

    商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。

    グリップオイルの商品ラインナップ

    無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。

    グリップオイル 速乾タイプ速乾タイプ(3分艶仕上げ) 無垢床専用・速乾タイプ。 100ml 6,600円/0.25L 10,890円/0.5L 16,335円/1L 21,780円 詳細を見る →
    グリップオイル 白木用白木用(全艶消しマット仕上げ) 無垢床専用・白木の質感を活かす。 100ml 6,050円/0.5L 14,440円/1L 19,250円 詳細を見る →
    グリップオイル ウレタン塗装専用下塗り材ウレタン塗装専用 下塗り材 ウレタン塗装床にグリップオイルを塗る前の下塗り材。 1L 19,800円 詳細を見る →

    Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード

    製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。

    Grip oil/滑り止めオイル 専用カタログ

    Grip oil/滑り止めオイル専用カタログの表紙

    製品安全データシート(SDS)

    Grip oil/滑り止めオイル 製品安全データシートの表紙

    無垢フローリングの滑り対策を、伊勢通がお手伝いします

    創業1919年。お使いの床に合った滑り止め対策をご提案します。

    よくあるご質問(FAQ)

    滑りにくいのは、どの樹種のフローリングですか?
    滑りにくさは樹種よりも表面の塗装(仕上げ)で決まります。オークやアッシュなど木目に凹凸のある樹種はわずかに引っかかりが出やすいものの、決め手は仕上げです。光沢の強い塗膜は滑りやすく、オイルなどの浸透系仕上げは比較的滑りにくくなります。まず仕上げを選び、そのうえで好みの樹種を選ぶのがおすすめです。
    ペットがいる家に一番いいフローリングは?
    肉球で歩く犬や猫は、光沢のあるツルツルした床だと踏ん張れず足腰に負担がかかります。光沢の強い造膜塗装は避け、浸透系のオイル仕上げや、滑り止め機能のある仕上げを選ぶと安心です。すでにある床には、後から塗れる滑り止めオイル(グリップオイル)で対応することもできます。
    今ある床を、あとから滑りにくくできますか?
    できます。無垢フローリング専用の滑り止めオイル「グリップオイル」は、今ある床の上から塗るだけで、無垢の質感を残したまま滑りを抑えられます。オイル塗装済みの床の上からも施工可能です。床材を張り替えなくても滑り止め対策ができるため、新築後・入居後でも対応できます。

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