なぜ住宅の無垢フローリングは滑る?原因と6つの対策・滑り止めオイル
公開日:2024.08.31 / 最終更新日:2026.06.17
住宅(戸建て)の無垢フローリングが滑る主な原因は3つ。①表面オイルのなじみ(特に新品) ②湿度・乾燥による表面の変化 ③経年による摩耗です。
対策は、ラグ・こまめな清掃・スリッパの見直しなどの日常対策に加え、コーティング・滑り止めワックス・滑り止めオイルといった根本対策があります。
無垢の質感を残したまま滑りを抑えたいなら、木に浸透する滑り止めオイル「グリップオイル」が最適。ペット・お子様・ご高齢の方が暮らす住まいにも安心してお使いいただけます。
フローリングが滑ることによる3つのリスク
滑る床は「転倒によるケガ」「ペットの足腰への負担」「家事のしにくさ」という3つのリスクを高めます。お子様・ご高齢の方・ペットがいる住まいでは早めの対策が安心につながります。
無垢フローリングは自然な木の風合いが魅力ですが、滑りやすさを放置すると思わぬトラブルにつながります。まずは滑る床に潜むリスクを確認しましょう。
転倒してケガをしやすい
滑りやすい床はバランスを崩しやすく、子どもの打撲や高齢者の骨折につながる恐れがあります。寝たきりの原因にもなり得るため注意が必要です。
滑りやすい床は、ちょっとした動きでもバランスを崩しがちです。子どもが頭を打ったり、高齢者が骨折して寝たきりになったりと、大きなトラブルにつながる恐れがあります。
ペットが足腰を痛めやすい
踏ん張りが利かない床は犬や猫の関節に負担をかけ、脱臼や骨折のリスクを高めます。歩くこと自体を怖がる子もいるため、早めの滑り対策が大切です。
踏ん張りが利かない床だと、ペットの関節に負担がかかりやすく、脱臼や骨折のリスクもあります。大切な家族であるペットが元気に暮らせるよう、滑り止め対策は早めに検討しましょう。
家事がしにくい
滑る床では掃除や料理に余計な注意が必要で作業効率が落ちます。とくにキッチンで油や熱湯を扱う際は、転倒が大きな事故になりかねません。
滑る床では、掃除や料理をする際に注意が必要で、作業効率も下がってしまいます。特にキッチンで油や熱湯を扱うときは、転倒が大きな事故になりかねないので要注意です。
住宅の無垢フローリングが滑る3つの原因
住宅の無垢フローリングが滑る原因は主に「表面のオイル塗装」「湿度と温度の変化」「経年劣化(摩耗)」の3つ。原因を知ることで、自宅に合った対策を選びやすくなります。
本記事は戸建て住宅のオイル仕上げ無垢フローリングを中心に解説します。なお、ワックス剥がれ・油汚れ・界面活性剤などフローリング全般が滑る原因については、フローリングが滑る原因と対処法の記事で詳しくご紹介しています。
原因1:表面のオイル塗装
自然オイルで仕上げた表面がツルツルだと足元が滑りやすくなります。とくに新品はオイルがなじむ前で滑りやすく、注意が必要な状態です。
無垢フローリングは、表面に自然オイルが塗装されているタイプの物があります。この自然オイルで仕上げた表面がツルツルしている場合、足元が滑りやすくなります。特に、新品の状態は非常に滑りやすいことが多いです。
原因2:湿度と温度の変化
無垢材は湿度や温度で膨張・収縮します。吸湿時や乾燥する季節には表面の状態が変わり、滑りやすくなることがあります。
無垢材は環境の湿度や温度によって膨張したり収縮したりします。木材が吸湿したり、湿気の少ない乾燥する季節には表面が滑りやすくなることがあります。
原因3:経年劣化(摩耗)
長年使った無垢床は表面が摩耗して滑りやすくなります。とくに人がよく歩く動線は木材がすり減りやすく、滑りが出やすい場所です。
長年使用された無垢フローリングは、表面が磨耗し、滑りやすくなる場合があります。頻繁に歩く場所は、木材が摩耗し、滑りやすくなることがあります。
無垢床の滑り止め対策6選
無垢床の滑りは、ラグや清掃などの手軽な方法から、コーティング・ワックス・専用オイルまで6つの対策で軽減できます。手間・費用・質感の保ちやすさで選びましょう。
① ラグやカーペットを敷く
滑りやすい場所にラグを敷くと転倒リスクを下げられます。裏面に滑り止め加工のあるものを選ぶとより安全で、出入り口や動線に効果的です。
滑りやすい場所にラグやカーペットを敷くことで、転倒リスクを軽減できます。特に、キッチンやリビングルームの出入り口など、人が頻繁に行き来する場所に敷くと効果的です。裏面に滑り止め加工が施されたカーペットを選ぶとさらに安全です。
② 定期的な清掃
汚れやホコリが溜まると滑りやすくなります。定期的に清掃し床を清潔に保つことが、手軽でコストのかからない基本の滑り対策です。
床に汚れやホコリが溜まっていると、滑りやすくなります。定期的に清掃を行い、床を清潔に保ちましょう。
③ スリッパの見直し
裏面がツルツルのスリッパは滑りの原因になります。滑り止め付きやゴム底のスリッパに替えるだけで、安全に歩けるようになります。
スリッパの裏面がツルツルしていると、無垢フローリングの上で滑りやすくなります。滑り止めがついたスリッパや、ゴム底のスリッパを選ぶことで、安全に歩行することができます。
④ コーティング業者に依頼する
専門業者の滑り止めコーティングという方法もあります。UV・シリコン・ガラス・ウレタンなど種類があり、用途に合わせて選ぶことが大切です。
フローリングのコーティングを専門とした業者に依頼することで、滑り止め対策を行うことができます。UV、シリコン、ガラス、ウレタンといった様々なコーティングの種類があるので、用途に合わせて選択しましょう。
⑤ 滑り止めワックスの塗布
床材に合った専用ワックスで表面の摩擦力を高める方法です。手軽な一方で効果が薄れやすく、仕上がり艶や塗り方の事前確認が必要です。
床材の種類に合わせて、専用のワックスを塗布することで、表面の摩擦力を高め、滑り止め効果を持たせます。事前の仕上がり艶感、塗り方、メンテナンス等の確認は必要です。
⑥ 滑り止めオイルの塗装(無垢床におすすめ)
無垢の質感を残したまま滑りにくくしたい方には、無垢床専用の滑り止めオイル「グリップオイル」が最適。オイル塗装済みの床の上からも塗装できます。
ご自宅の床がオイル塗装の無垢フローリングといった自然素材にこだわっている方には、無垢フローリング専用の滑り止めオイル「グリップオイル」がおすすめです。植物オイルと植物ワックスを主成分とする滑り止めオイルで、オイル塗装済みフローリングの上からの塗装も可能です。ペットだけでなく、お子様やお年寄りの方にとっても滑りにくい床にすることができます。
対策の比較|どれを選べばいい?
各対策を「手軽さ・無垢の質感・効果の持続」で比較しました。質感を保ちつつ根本的に滑りを抑えたいなら、滑り止めオイルが総合的に優れています。
| 対策 | 手軽さ | 無垢の質感 | 効果の持続 | こんな方に |
|---|---|---|---|---|
| ラグ・カーペット | ◎ | △ | ○ | すぐ対策したい |
| 定期清掃 | ◎ | ◎ | △ | 日常的に予防したい |
| スリッパ見直し | ◎ | ◎ | ○ | 費用をかけたくない |
| 業者コーティング | △ | △ | ◎ | 耐久性を最優先 |
| 滑り止めワックス | ○ | ○ | △ | 手軽に試したい |
| 滑り止めオイル | ○ | ◎ | ◎ | 無垢の質感を残したい |
※「無垢の質感」は、施工後も無垢本来の手触り・見た目をどれだけ保てるかの目安です。
無垢床専用の滑り止めオイル「グリップオイル」とは
グリップオイルは植物オイルと植物ワックスが主成分の自然塗料。木に浸透して表面に膜を作らず、無垢の手触りと調湿性能を保ったまま滑りにくくする「根本対策」です。
一般的なワックスが表面に膜を作って保護するのに対し、グリップオイルは木材の内部に浸透して効果を発揮します。そのため見た目を変えずに、床そのものの滑りにくさを整えられます。オイル塗装済みの無垢床であれば、他社の自然塗料の上からでも塗装可能です。愛犬や猫ちゃんとの暮らしにも選ばれています。

3つの特長

① 摩擦係数 約2.7倍
実測で確認。オイル仕上げの床に速乾タイプを塗ると約2.7倍に。

② 自然素材で安心
植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。

③ 約4時間で歩行可
コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。
実測データ|摩擦係数は約2.7倍に
滑りにくさは実測で確認済み。オイル仕上げの床(ナラ材)に速乾タイプを塗装すると、摩擦係数が0.311から0.827へ、約2.7倍に向上しました。
| 床の仕上げ(ナラ材) | 塗装前 | 塗装するオイル | 塗装後 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 速乾タイプ | 0.827 | 約2.7倍 |
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 白木用 | 0.451 | 約1.5倍 |
| ウレタン塗装の床 | 0.290 | 専用下塗り材+速乾タイプ | 0.563 | 約1.9倍 |
※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(新東科学製)/荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均・2026年6月1日 当社測定。詳しい測定条件と結果は滑り止めオイルの摩擦係数を実測した記事でご覧いただけます。
塗装前のかんたんチェック|オイル仕上げ?ウレタン仕上げ?
最適な施工方法は床の仕上げで変わります。オイル仕上げはそのまま塗装、ウレタン仕上げは専用下塗り材が必要。下の方法でご自宅の床を確認できます。
- 水を1滴落とすと弾く(つや消しのものもあります) → ウレタン塗装の可能性(専用下塗り材が必要)
- 木目の凹凸や手触りが自然でツヤ控えめ/水がじんわり染み込む → オイル塗装の可能性(そのまま塗装可)
床そのものを滑りにくくするなら|速乾タイプ
塗って4〜5時間ほどで乾く速乾タイプ。滑りにくさはオイル仕上げの床とくらべて約2.7倍(名古屋市工業研究所で測定)。1Lで約40平米、気になる所だけなら100mlでも塗れます。水をはじく床(ウレタン塗装)はウレタン塗装フローリング用セットへ。
滑り止めオイルの塗装事例
愛犬が滑って困っていた戸建て住宅のリビングにグリップオイルを塗装。無垢の雰囲気を損なわず、ワンちゃんも滑らず歩けるようになった実例です。
戸建て住宅のリビングの無垢フローリングに滑り止めオイルを塗装した事例です。こちらのお宅ではワンちゃんも暮らしており、リビングの床で滑ってしまうため、「愛犬が滑るのを何とかしてあげたい」というご要望でグリップオイルを塗装しました。
塗装した結果、床に滑り止め効果が付き、ワンちゃんの足も滑ることなく、お客様も安心され大変喜んでおられました。デザインされた素敵な空間でしたが、無垢床の雰囲気を損なうことなく綺麗に仕上げることができました。
「折角無垢のフローリングにしたのに滑り止めマットは敷きたくない」というお悩みにも、グリップオイルは無垢の質感を残しつつ滑り止め効果を持たせられる自然オイルとして最適です。

ご相談・サンプル・お見積もり
いきなり全体に塗るのは不安という方は、①床の状態を相談 ②サンプルで目立たない場所に試す ③本施工を検討、の流れがおすすめ。塗装工事のお見積もりも承っています。
いきなり全体に塗るのは不安…という方は、次の流れがおすすめです。
- 床の状態(仕上げの種類・滑りの状況)をメールやお問い合わせフォームで相談する
- サンプルで目立たない場所に試し、滑り止め効果・質感を体感する
- 必要に応じて本施工(塗装工事)を検討する
ご自宅の床の仕上げに合った方法をご案内いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。図面や施工面積情報をご用意いただければ、専任スタッフが塗装工事の最適なプランをご提案いたします。
滑り止めオイルのサンプルについて
滑り止め効果や質感を確かめたい方はサンプルをご請求ください。「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意しています。



無垢フローリングの「滑り」、まずはご相談ください
床の仕上げ・状態に合った対策を、創業1919年の伊勢通が無料でご案内します。
資料ダウンロード・商品ラインナップ
グリップオイルの特徴・施工方法・メンテナンス・安全データは、専用カタログとSDSのPDFでご確認いただけます。サンプルや見積もりとあわせてご活用ください。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
滑りにくく安全な無垢フローリングづくりを、伊勢通がお手伝いします
創業1919年。自然塗料一筋の伊勢通が、ご自宅の床に合った滑り止め対策をご提案します。
よくあるご質問(FAQ)
住宅の無垢フローリングの滑りとグリップオイルについて、よくいただく質問をまとめました。塗装前の不安や疑問の解消にお役立てください。





