ウレタン塗装のフローリングも滑り止めできる|グリップオイル専用下塗り材とは?
これまでウレタン(クリア)塗装のフローリングには、滑り止めオイル「グリップオイル」が塗れませんでした。表面が樹脂の膜でおおわれ、オイルが木に浸透できないためです。
そこで開発したのが、ウレタン塗装専用の「下塗り材」です。これを先に塗ることで、ウレタン塗装の床にもグリップオイルをしっかり密着・定着させ、滑り止め対策ができるようになりました。主成分は食用系オイルの自然素材で、ご家庭でも扱いやすい設計です。
この記事では、下塗り材の仕組み・特長・施工手順を、創業1919年の伊勢通が解説します。「自分の床がウレタン塗装か分からない」という方は、記事内の見分け方・適合早見表の関連記事もご案内します。
この記事を書いた経緯|「うちはウレタン塗装ですが塗れますか?」
無垢フローリングの滑り止め対策として多くのお客様にご好評いただいている自然オイル「グリップオイル」に、新たにウレタン塗装にも対応できる専用の下塗り材が加わりました。
今回ご紹介するのは、滑り止め自然オイル「グリップオイル」の新しい仲間、「ウレタン塗装のフローリングに塗装ができるようにする、専用の下塗り材」です。
これまでのグリップオイルは、無塗装またはオイル塗装の床に対して高い滑り止め効果を発揮してきました。その一方で、
「うちの床はウレタン塗装のフローリングなんですけど、塗れますか?」
というお問い合わせをたびたびいただき、そのたびに「申し訳ありません、塗れません…」とお断りをし続けておりました。困っている方にお断りをするのはとても心苦しく、「何とかできないか?」と考えた末に開発したのが、この専用下塗り材です。
ウレタン塗装の床が、これまで塗れなかった理由
ウレタン(クリア)塗装は、表面を樹脂の膜でおおう仕上げです。この膜がオイルの浸透をさまたげるため、グリップオイルを直接塗っても密着せず、滑り止め効果を発揮できませんでした。
グリップオイルは、木に浸透して内側から効果を発揮する自然オイルです。無塗装やオイル塗装の床では、木がオイルを吸い込むため、しっかりと定着し滑り止め効果を発揮します。
ところが、ウレタン塗装(クリア塗装)仕上げの床は、表面が合成樹脂の膜でコーティングされているため、オイルが木まで届きません。硬く水を弾く膜の上ではオイルがはじかれてしまい、密着・定着ができなかったのです。これが、「ウレタン塗装の床には塗れません」とお断りしていた理由でした。
ウレタン塗装専用「下塗り材」とは?|仕組みと3つの特長
下塗り材は、ウレタン塗装の樹脂膜の上にグリップオイルを密着・定着させるための下地材です。先に塗っておくことで、これまで塗れなかったウレタン塗装の床にも滑り止めオイルが塗れるようになります。
ウレタン塗装専用の下塗り材は、ツルツルした樹脂膜の表面と、その上に塗るグリップオイルとを、しっかりつなぐ「橋渡し」の役割をします。これを使用することで、ウレタン塗装されたフローリングにも、グリップオイルを密着・定着させることが可能になりました。

下塗り材の3つの特長
高い密着性でウレタン塗装の床にもしっかり塗れ、食用系オイル主成分の優しい自然素材。施工が簡単で、ご家庭でも扱いやすいのが特長です。

① 高い密着性
ウレタン塗装の樹脂膜にも密着し、滑り止め塗料をしっかり定着させます。

② 優しい自然素材
食用系オイルが主成分。ペットやご家族がいるご家庭でも安心です。

③ 施工が簡単
コテ刷毛で薄く塗るだけ。ご家庭でも扱いやすい設計です。
下塗り材の使い方と施工手順
施工は「①古いワックス・油分の除去 → ②下塗り材を薄く塗布 → ③4時間以上乾燥させてグリップオイルを塗装」の3ステップ。ご家庭でも扱いやすい手順です。
ウレタン塗装のフローリングにグリップオイルを塗るときは、下塗り材を先に塗ってから、通常どおりグリップオイルを塗装します。手順は次のとおりです。
| 手順 | 作業内容 | ポイント |
|---|---|---|
| STEP 1 下地の清掃 |
床表面の古いワックスや油分の膜をしっかり除去します。 | 汚れや油分が残ると密着が弱くなります。 |
| STEP 2 下塗り材の塗布 |
ウレタン塗装専用の下塗り材を、コテ刷毛で薄く均一に塗布します。 | 厚塗りせず、薄く均一に。 |
| STEP 3 グリップオイル塗装 |
4時間以上乾燥させてから、通常のグリップオイル(速乾タイプ)を塗装します。 | しっかり乾燥させてから重ねます。 |
こんな方におすすめです
ウレタン塗装の床で、ペットやお子様、ご高齢の方の滑りが気になる方や、自然由来の滑り止めをお探しの方におすすめです。
- 犬や猫と暮らしていて、ウレタン塗装の床の滑りが気になる。
- 子どもが滑ってケガをしないようにしたい。
- 親の介護で、足を滑らせないようにしたい。
- 滑り止めワックスは、自然由来のものにしたい。
動画で見る|ウレタン塗装専用 下塗り材のご紹介
この記事は、こちらの動画をもとにブログにしたものです。ウレタン塗装専用下塗り材の特長や使い方を、動画でもご確認いただけます。
文章だけでは伝わりにくい部分も、動画なら分かりやすくご覧いただけます。ぜひ合わせてご確認ください。ご質問等ございましたら、本webサイトのお問い合わせページからお気軽にお問い合わせください。
滑り止めオイル「グリップオイル」とは?
「グリップオイル」は、無垢床の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。
創業1919年の伊勢通が開発した滑り止めオイルです。天然由来の植物オイルが主成分で、木に浸透して効果を発揮するため表面に膜を作らず、無垢床特有の手触りや質感を損ないません。愛犬やお子様、お年寄りの方の足腰への負担を減らし、快適な住環境を整えます。

グリップオイルの3つの特長
表面性測定機の実測で摩擦係数は最大約2.7倍。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。

① 摩擦係数 最大約2.7倍
表面性測定機で実測。塗装前と比べ摩擦係数が大きく向上します。

② 自然素材で安心
植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。

③ 約4時間で歩行可
コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。
【実測データ】グリップオイルの摩擦係数 測定結果
専用の表面性測定機で摩擦係数(数値が大きいほど滑りにくい)を実測。ウレタン仕上げのナラ材(0.290)に下塗り材+速乾タイプを塗ると0.563と、約1.9倍まで滑りにくくなりました。
「滑りにくくなる」と言葉で説明するだけでなく、同じ測定機・同じ条件で塗装を変えて摩擦係数を実測しています(2026年6月1日/当社測定)。下のグラフは、ナラ材で仕上げ別に、グリップオイル施工の前後で摩擦係数がどう変化したかの最新データです。ウレタン仕上げ+下塗り材+速乾でも、しっかり滑りにくくなることが分かります。
| 仕上げ・施工 | 施工前 | グリップオイル施工後 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| ウレタン仕上げ+下塗り材+速乾 | 0.290 | 0.563 | 約1.9倍 |
| オイル仕上げ+速乾タイプ | 0.311 | 0.827 | 約2.7倍 |
| オイル仕上げ+白木用 | 0.311 | 0.451 | 約1.5倍 |
※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均/2026年6月1日 当社測定)。ナラ材での値。
▶ 8条件の全測定データ・測定方法はこちら
ウレタン塗装か分からないときのご相談の流れ
「うちの床はオイルかウレタンか分からない」という方も大丈夫。床の写真をお送りいただければ、仕上げの種類と、下塗り材が必要かどうかを含めた最適な施工方法をご案内します。
見分けに迷ったら、無理に確認せず次の流れがおすすめです。
- 1)床の状態をメールで相談する(写真を送ると仕上げの判断がスムーズです)
- 2)サンプルで目立たない場所に試す
- 3)必要に応じて本施工を検討する
滑り止めオイルのサンプルについて
サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。目立たない場所で滑り止め効果と質感をお試しいただけます。



資料ダウンロード・商品ラインナップ
商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン(クリア)塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
よくあるご質問(FAQ)
ウレタン塗装専用の下塗り材について、よくいただく質問をまとめました。塗れる仕組み・使い方・見分け方・ご相談先を簡潔にお答えします。




