オイル塗装の無垢床は水回りに注意|キッチン・洗面のシミ対策
オイル塗装した無垢フローリングは、木に浸透するタイプの塗装のため水に弱く、キッチンや洗面など水回りでシミができやすいのが特徴です。水や調味料を垂らしたまま放置すると、木に染み込んで跡が残ってしまうことがあります。
防ぐコツはシンプルで、「こぼしたらすぐ拭く」「水回りにマットを敷く」「濡れたら乾かす」の3つ。ちょっとした気遣いで、無垢床の美しさをぐっと長持ちさせられます。
そして、水回りは塗装が摩耗しやすい場所です。定期的にグリップオイルを塗り直すと、水をはじきやすさと滑り止め効果を同時に回復できます。この記事では、シミができる理由・注意したい場所・予防策・できたシミの直し方を、創業1919年の伊勢通が解説します。
この記事を書いた経緯|「オイル塗装の床、水回りでシミができた」
オイル塗装の無垢床は自然な質感が魅力ですが、水に弱くキッチンや洗面など水回りでシミができやすい床です。この記事では、シミができる理由と、美しさを長く保つための予防・対処法をまとめました。
弊社は、無垢材や無垢フローリングのオイル仕上げ・無塗装の床に塗る滑り止めオイル「グリップオイル」を販売しています。お客様から、「キッチンの床に水が垂れてシミになった」「洗面所の無垢床が黒っぽくなってきた」といった、水回りのシミに関するご相談を数多くいただきます。
グリップオイルは植物由来の自然系オイルでできた、無垢フローリングにやさしい仕上げ材です。しかしオイル塗装は木の内部に浸透して仕上げるタイプの塗装のため、表面に硬い膜をつくるウレタン塗装(コーティング)と違い、水分も染み込みやすくシミが残りやすいという性質があります。これは無垢フローリングの特性であり、自然素材ゆえの味わいでもありますが、水回りではちょっとしたメンテナンスの注意が必要です。この記事で、無垢床の美しさを長持ちさせるコツをご紹介します。
なぜオイル塗装の無垢床は水回りでシミができるのか
オイル塗装は木に油分を浸透させる「呼吸する」塗装のため、水分も染み込みやすくシミになりやすい仕上げです。表面をコーティングするウレタン塗装は水に強い一方、無垢材本来の質感や調湿性は損なわれます。
そもそもなぜ、オイル塗装の床は水でシミができるのでしょうか。理由は塗装の仕組みにあります。オイル塗装は木の内部に油分を染み込ませて仕上げる「浸透タイプ」の塗装です。木の呼吸(調湿)を活かし、自然な手触りを楽しめる反面、水分も一緒に浸透しやすいため、水を放置すると染み込んでシミになります。一方、ウレタン塗装は表面に硬い樹脂の膜をつくる「コーティングタイプ」で水には強いのですが、無垢材の質感や調湿性は失われます。
| 塗装タイプ | 水・シミへの強さ | 質感・調湿性 | シミの補修 |
|---|---|---|---|
| オイル塗装(浸透) | 水に弱くシミができやすい | ◎ 無垢の手触り・調湿性を活かす | ◎ 部分的に削って塗り直せる |
| ウレタン塗装(コーティング) | ◎ 水に強くシミになりにくい | △ 膜で覆われ質感・調湿性は低下 | × 全面の再施工が必要になりがち |
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シミ・水濡れに注意したい水回りの場所
キッチン・洗面所・脱衣所・玄関近くなど、水が飛びやすい場所は特に注意。リビングと一続きの無垢床では、水回り部分をマットでカバーするのが効果的です。
水回りといっても、リスクの大きさは場所によって変わります。特にシミ・水濡れに注意したい場所と、その理由・対策をまとめました。ご自宅の無垢床の間取りと照らし合わせてみてください。
| 場所 | シミの主な原因 | おすすめ対策 |
|---|---|---|
| キッチン(シンク前) | 水はね・調味料・油の飛び散り、食器洗いの水滴。 | シンク前にキッチンマット。こぼれたらすぐ拭く。 |
| 洗面所・脱衣所 | 手洗いや洗顔の水はね、濡れた足・タオルからの水滴。 | 洗面台の足元に吸水マット。バスマットで受け止める。 |
| ダイニング | 飲みこぼし、コップ底の水滴による白い輪じみ。 | ランチョンマット・コースター。こぼしたら即拭き取り。 |
| 玄関・掃き出し窓の近く | 雨の日の濡れた靴・傘、観葉植物の水やりのこぼれ。 | 玄関マット・鉢皿。濡れたらこまめに乾拭き。 |
水回りのシミを防ぐ4つの対策(お手入れ手順)
水回りのシミ予防は「①こぼしたらすぐ拭く→②マットを敷く→③水はねを減らして乾かす→④定期的にオイルを塗り直す」の4つ。どれも今日から実践できる簡単なお手入れです。
ここからは、オイル塗装の無垢床を水回りのシミから守るための具体的な対策です。難しい道具は必要ありません。「水を残さない」「オイルを補う」の2点を意識するだけで、床の美しさと滑り止め効果を守れます。
- ①水や調味料はこぼしたらすぐ拭き取る水・お湯・調味料・油などをこぼしたら、放置せずすぐ乾いた布で拭き取ります。オイル塗装は水分が染み込みやすく、放置時間が長いほどシミが残りやすいため「すぐ拭く」が最重要です。
- ②キッチン・洗面など水回りにマットを敷くシンク前や洗面台の足元など、水が飛びやすい場所に吸水マットやキッチンマットを敷き、床への水の侵入を防ぎます。リビングと一続きの無垢床では特に効果的です。
- ③水はねを減らし、濡れたら乾かす食器洗いや調理での水はねを減らす工夫をし、床が濡れたら乾いた布で拭いて換気で乾かします。水分を残さないことが、白い輪じみや黒ずみを防ぐコツです。
- ④定期的にオイルを塗り直して撥水性を保つオイル塗装は歩行や掃除で少しずつ摩耗します。水回りは特に消耗しやすいため、定期的にグリップオイルを薄く塗り重ねると、木に油分が補われ水をはじきやすい状態を保てます。
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できてしまった水シミの対処・オイルメンテナンス(動画あり)
軽い水シミは早めに拭き取り乾燥すれば目立たなくなることも。残った場合は軽く研磨してオイルを塗り直すと目立ちにくくなります。グリップオイルはオイル床の上から塗り重ねられ、拭き取りも不要です。
もしシミができてしまっても、オイル塗装なら対処できます。軽い水シミや白い輪じみは、早めに拭き取って乾燥させれば目立たなくなることがあります。乾いても跡が残る場合は、目の細かいサンドペーパーでその部分を軽く研磨し、オイルを塗り直すと目立ちにくくなります。全面の再施工が必要になりがちなウレタン塗装と違い、気になる箇所だけ部分補修できるのがオイル塗装の大きな利点です。
水回りは塗装の消耗が早い場所なので、定期的なオイルの塗り直しもおすすめです。手順は簡単で、掃除でホコリと汚れを取り、床を乾かしてから、撹拌棒でよくかき混ぜたグリップオイルをコテ刷毛で薄く塗り伸ばし、拭き取らずに乾燥させます。木に油分が補われ、水をはじきやすさと滑り止め効果が回復します。実際に塗って乾かす様子は、次の動画でご確認いただけます。
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滑り止めオイル「グリップオイル」とは?
「グリップオイル」は、無垢床の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。木に油分を補い、水回りのメンテナンス塗り直しにも使えます。
創業1919年の伊勢通が開発した滑り止めオイルです。天然由来の植物オイルが主成分で、木に浸透して効果を発揮するため表面に膜を作らず、無垢床特有の手触りや質感を損ないません。既存のオイル塗装が施された無垢床にも、上から塗り重ねて使用できます。

グリップオイルの3つの特長
表面性測定機の実測で摩擦係数は大きく向上。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、拭き取り不要でお手入れ・塗り直しがしやすい、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。

① 摩擦係数が大きく向上
表面性測定機で実測。塗装前と比べ滑りにくさが大きくアップ。

② 自然素材で安心
植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。

③ 拭き取り不要で塗り直しやすい
コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。
【実測データ】グリップオイルの摩擦係数 測定結果
専用の表面性測定機で摩擦係数(数値が大きいほど滑りにくい)を実測。ナラ材のオイル仕上げ床(0.311)に速乾タイプを塗ると0.827と、約2.7倍まで滑りにくくなりました。
| 床の仕上げ・施工 | 施工前 | グリップオイル施工後 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| オイル仕上げ+速乾タイプ | 0.311 | 0.827 | 約2.7倍 |
| オイル仕上げ+白木用 | 0.311 | 0.451 | 約1.5倍 |
| ウレタン仕上げ+下塗り材+速乾 | 0.290 | 0.563 | 約1.9倍 |
※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均/2026年6月1日 当社測定・ナラ材)。
▶ 8条件の全測定データ・測定方法はこちら
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水回りのお手入れ・塗り直しのご相談・サンプルの流れ
「水回りの床に塗れる?」「シミや滑りが気になる」という方は、いきなり床全体に塗らず、サンプルで仕上がりと滑り止め効果を確かめてから検討するのがおすすめです。
水回りのお手入れや塗り直しが不安な方は、次の流れがおすすめです。
- 床の状態(樹種・塗装の種類・シミや滑りの状況)をメールやお問い合わせフォームで相談する
- サンプルで目立たない場所に試し、仕上がり・質感・滑り止め効果を確認する
- 納得できたら床全体への塗り直し・メンテナンスを検討する
滑り止めオイルのサンプルについて
仕上がりや滑り止め効果を実際に確かめたい方はサンプルをご請求ください。「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意しています。



資料ダウンロード・商品ラインナップ
商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
よくあるご質問(FAQ)
オイル塗装した無垢床の水回り・シミ対策について、よくいただく質問をまとめました。




