犬のおしっこで無垢床がシミ・黒ずみに|腐る?白くなる?原因と直し方
犬のおしっこは、気づいたらすぐ拭くのがいちばんの対策です。無垢床はおしっこを吸いやすく、放っておくとシミや黒ずみになります。
シミができても、浅いものは表面を軽く削って塗り直せば目立たなくなります。黒く深いシミや広い範囲のシミは、床の表面を研磨して新しい木の面を出してから塗り直す方法があります(出張塗装・研磨)。
踏むとへこむ・板が浮く・臭いが戻る場合は、床の下まで傷んでいるかもしれません。おしっこ跡の状態チェックで、どこまで自分で直せるか確かめてください。
こんなおしっこ跡で困っていませんか
「気づいたときには黒く残っていた」「拭いたのに、床がうっすら白くなった」。愛犬と暮らすご家庭から、こんなご相談をよくいただきます。
- 拭いても、木目にそって黒っぽい跡が残る
- おしっこの跡が、白っぽい輪のようになった
- 掃除しても、湿気の多い日に臭いが戻ってくる
- 同じ場所に何度もされて、そこだけ色が変わってきた
- 踏むと、そこだけ少しやわらかい気がする
どれも、おしっこが床に染み込んだサインです。ただ、状態によって、自分で直せるものと、プロに任せたほうがよいものがあります。まずは次のチェックで、いまの床の状態を確かめてみてください。
おしっこ跡の状態チェック|自分で直せる?プロに頼む?
見た目と、手で触る・足で踏むなどの確かめ方から、どこまで自分で直せるかの目安をまとめました。
| おしっこ跡 | 確かめ方 | 対処 |
|---|---|---|
| 濡れている(直後) | 見て分かる | 自分で 拭き取り+クリーナー |
| うっすら黄ばみ | 拭くと薄く残る | 自分で 軽く削って塗り直し |
| 白っぽい輪 | 光で白く見える | 自分で 塗り直し(広ければプロ) |
| 木目にそって黒い | 削っても残る | プロ 研磨 |
| 臭い・跡が何か所も | 拭いても臭う | プロ 部屋ごと研磨 |
| 踏むとやわらかい | 押すとへこむ | プロ 板の交換 |
※目安です。黒く深いシミは、研磨しても薄くなる程度のことがあります。踏むとやわらかい場合は研磨では直りません(くわしくはおしっこで床は腐る?)。
「プロ」に当てはまったら、研磨で床を再生できます
床の表面を研磨して新しい木の面を出してから、塗り直します。伊勢通がご自宅にうかがって施工します。深く染み込んだ黒いシミは、薄くなる程度にとどまることもあります。
どれに当てはまるか分からなければ、写真を送るだけで無料で診断します。こちらから何度もご連絡することはありません。
なぜシミになる?白くなる・黒くなる理由
グリップオイルは無垢床専用の天然由来オイルで、塗ることで滑り止め効果を発揮します。ただし防水性を持たせるものではないため、おしっこを放置すると染み込んでシミになることがあります。
グリップオイルは無垢フローリング専用で、天然由来の成分を使った自然オイルのため、床に塗ることで滑り止め効果を発揮します。しかし、防水性を持たせるものではありません。
そのため、ペットがおしっこをしてしまうと、床に染み込んでシミができてしまう可能性があります。これはグリップオイルに限らず、表面に膜を作らない「オイル仕上げ」の無垢床に共通する性質です。
そもそも、なぜ粗相でシミができるの?
シミができるのは「①無垢材が水分を吸いやすい ②オイル塗装には防水膜がない ③おしっこの成分が木と反応して変色する」という3つが重なるため。さらに放置時間が長いほど落ちにくくなります。
「拭いたつもりなのにシミが残る」のには、無垢材ならではの理由があります。主な原因は次の3つです。
- ① 無垢材は多孔質で水分を吸い込みやすい:天然木の内部には水分や養分を通すための細かな導管(パイプ状の組織)が無数にあります。表面に落ちた液体は、この導管に沿ってスポンジのように木の内部へ染み込んでいきます。
- ② オイル塗装は「浸透タイプ」で防水膜がない:グリップオイルをはじめオイル仕上げは、木に染み込んで内側から保護する塗装です。ウレタン塗装のように表面を樹脂膜で覆わないため、木本来の質感を活かせる反面、液体が木部まで届きやすくなります。
- ③ おしっこの成分が木と反応して変色する:尿には色素やアンモニア(アルカリ性)、尿酸塩などが含まれます。これらが木のタンニン(渋み成分)や鉄分と反応すると黒ずみや黄ばみが生じ、水分が乾いたあとも色素だけが繊維に残ってシミになります。
そして時間が経つほど、尿は奥へ浸透しながら酸化・固着して落としにくくなります。「すぐ拭く」ことがシミ予防で最も効くのは、染み込みと変色が進む前に水分を取り除けるからです。
白くなるのはなぜ?
床の表面にワックスやコーティングを塗っている場合、おしっこがかかると、その膜が白く変わることがあります(ワックスの「白化」)。強い洗剤でこすって膜がはがれ、白くなることもあります。木の中まで染みていなければ、表面を整えて塗り直せば直ることが多いシミです。グリップオイルなどのオイル仕上げは表面に膜を作らないため、白くなるのは主にワックスを塗った床で起きます。
黒くなるのはなぜ?
おしっこが分解してできるアンモニアが、木に含まれるタンニン(ナラなどに多い成分)と反応すると、木の中まで黒く変色します。灰色〜うすい茶色のシミは研磨で消えることが多い一方、真っ黒に深く染みたものは、研磨しても薄くなる程度にとどまることがあります。
日焼けや水こぼし、洗剤など、おしっこ以外の変色の原因と直し方は、フローリングの変色・シミの原因と直し方にまとめています。
粗相によるシミの実例
実際に粗相を放置すると、下の写真のように木目に沿ってシミが広がります。色の濃い無垢材ほど目立ちにくいものの、放置時間が長いほど落としにくくなります。
実際に、グリップオイルを塗った床にペットがおしっこをしてしまったケースでは、以下のような状態になります。

おしっこで床は腐る?
1回のおしっこで、すぐに床が腐ることはありません。ただ、長く放っておいたり、同じ場所に何度もされたりすると、板のすき間から床の下の合板(下地)まで染み込むことがあります。おしっこを放置すると雑菌が増えて臭いが強くなり、床材の傷みも進みます。
次のような様子があれば、床の下まで傷んでいるかもしれません。
- 指で強く押すと、へこむ・ふかふかする
- 板が反っている、浮いている
- 掃除しても臭いが消えない。湿気の多い日に臭いが強くなる
粗相によるシミを防ぐ方法【すぐできる手順】
シミを防ぐカギは「時間」。気づいたらすぐ拭き取り、無垢床専用クリーナーで仕上げる——この2ステップで、ほとんどのケースはシミを残さず対応できます。
ペットの粗相に気づいたら、できるだけ早く対応することが大切です。次の2ステップを覚えておきましょう。
①すぐに拭き取る
最も重要なのは「すぐに拭き取る」こと。乾いた布やキッチンペーパーで水分を吸い取ります。放置するほど木に染み込み、シミや臭いの原因になります。
グリップオイルを塗った無垢フローリングでペットが粗相をしてしまった場合、すぐに拭き取ることが最も重要です。乾いた布やキッチンペーパーで、こすらず押さえるようにして水分を吸い取ってください。放置する時間が長いほど、木の内部まで染み込んでシミや臭いの原因になります。
②無垢フローリング専用のクリーナーを使う
拭き取ったあとは、無垢床専用のお掃除クリーナーで仕上げます。一般的な化学洗剤は木やオイル塗膜を傷めることがあるため、木に適したものを選びましょう。
水分を拭き取ったら、無垢フローリング専用のお掃除クリーナーで該当箇所を拭きます。一般的な化学洗剤は、無垢材やオイル塗膜を傷めたり変色させたりすることがあるため、木に適したクリーナーを使うのがおすすめです。弊社でも無垢床専用のお掃除クリーナーをご用意しています。
やってはいけないこと
- 塩素系の漂白剤・アンモニア入りの洗剤:床の仕上げを傷めて白くしたり、シミや臭いをかえって強くしたりすることがあります
- スチームモップ:板のすき間に水分を押しこみ、反りや床の下の傷みの原因になります
- 強くこする:おしっこを広げてしまいます。押さえるように吸い取ってください
シミができたときの直し方|自分で直す・プロに任せる
浅いシミは自分で削って塗り直せます。黒く深いシミや広い範囲のシミは、研磨して新しい木の面を出してから仕上げる方法があります。
自分で直す(浅いシミ)
あまり染み込んでいない状態であれば、シミの部分とまわりをサンドペーパー(#240〜#320くらい)で軽く削り、少量のオイルを塗って余分を拭き取ります。削ったところはオイルも落ちるので、グリップオイルを塗っている床なら、グリップオイルを塗り直せば元の質感と滑り止め効果に戻ります。写真つきの手順はオイル塗装フローリングの部分補修で紹介しています。
プロに任せる(黒く深いシミ・広い範囲)
黒ずみが木目にそって広がっている、何か所にも跡がある、という場合は、床の表面を機械で研磨して、新しい木の面を出してから塗り直す方法があります。仕上げは、滑り止めのグリップオイルも、ふつうの自然オイルも選べます。
研磨前汚れや黒ずみが残っています。
研磨・塗装後新しい木の面を出して、仕上げまでしたところです。伊勢通では、ご自宅にうかがって研磨と塗装をしています。深く染み込んだ黒いシミは、研磨しても薄くなる程度にとどまることがあります。消えない見込みのときは、作業の前に正直にお伝えします。くわしくは出張塗装・研磨のご案内をご覧ください。
滑り止めオイル「グリップオイル」とは?
「グリップオイル」は、無垢床の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。ペットの足腰の負担軽減にも役立ちます。
創業1919年の伊勢通が開発した滑り止めオイルです。天然由来の植物オイルが主成分で、木に浸透して効果を発揮するため表面に膜を作らず、無垢床特有の手触りや質感を損ないません。既存のオイル塗装が施された無垢床にも、上から塗り重ねて使用できます。フローリングが滑りにくくなることで、犬や猫などペットの転倒・足腰への負担を軽減できるのも大きなメリットです。

グリップオイルの3つの特長
実測で摩擦係数は約2.7倍。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。

① 摩擦係数 約2.7倍
実測で確認。オイル仕上げの床に速乾タイプを塗ると約2.7倍に。

② 自然素材で安心
植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。ペットがいても安心。

③ 約4時間で歩行可
コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。
実測データ|摩擦係数は約2.7倍に
滑りにくさは実測で確認済み。オイル仕上げの床(ナラ材)に速乾タイプを塗装すると、摩擦係数が0.311から0.827へ、約2.7倍に向上しました。
| 床の仕上げ(ナラ材) | 塗装前 | 塗装するオイル | 塗装後 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 速乾タイプ | 0.827 | 約2.7倍 |
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 白木用 | 0.451 | 約1.5倍 |
| ウレタン塗装の床 | 0.290 | 専用下塗り材+速乾タイプ | 0.563 | 約1.9倍 |
※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(新東科学製)/荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均・2026年6月1日 当社測定。詳しい測定条件と結果は滑り止めオイルの摩擦係数を実測した記事でご覧いただけます。
自分で直せないシミは|出張塗装・研磨
プロがご自宅にうかがって、研磨と滑り止め塗装をします。写真を送っていただければお見積もりします。シミは研磨でも取り切れないことがあり、その場合は板の交換や濃い色の仕上げをご提案します。
ご相談・サンプルの流れ
おしっこ跡の状態を見てほしいときは、写真を送るだけで大丈夫です。滑りやすさにお困りなら、サンプルでお試しいただけます。
もし無塗装やオイル塗装で滑りやすさにお困りの場合は、無垢フローリング専用の滑り止めオイル「Grip Oil」のサンプルをお試しください。お客様のフローリングの状態に合わせて、最適な商品をご案内いたします。猫を飼っているご家庭の滑り対策についても、あわせてご相談いただけます。
滑り止めオイルのサンプルについて
サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。実際に手に取って、目立たない場所で滑り止め効果と質感をお試しいただけます。



お使いの床の状態、まずは写真でご相談を
自分で直せるか、研磨が必要か、滑り止めを塗れるかを無料でご案内します。こちらから何度もご連絡することはありません。
資料ダウンロード・商品ラインナップ
商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
無垢フローリングの滑り対策・お手入れを、伊勢通がお手伝いします
創業1919年。お使いの床に合った滑り止め対策・粗相のケアをご提案します。
よくあるご質問(FAQ)
犬のおしっこと無垢床について、よくいただく質問をまとめました。拭き取り・シミの直し方・腐る/白くなる・費用の考え方・ご相談先にお答えします。





