幼稚園の床材が滑る原因と効果的な3つの対策・事例
効果的な対策は3つ。①掃除・メンテナンス ②湿度管理 ③無垢床専用の滑り止めオイル「グリップオイル」の塗装です。特にグリップオイルは、実測で摩擦係数が約2.7倍になることが確認されており、根本的な滑り止め対策になります。
オイル仕上げの無垢床なら上から塗り重ねるだけ。廊下・ホールなど気になる場所だけの部分施工も可能です。園の床選び・滑り対策を、創業1919年の伊勢通がサポートします。
幼稚園の床の滑りは「安全配慮義務」に関わる問題です
幼稚園の室内は、子どもたちが安心して走り回れる場所であるべきです。無垢フローリングが滑りやすくなるとケガのリスクが高まり、園には安全配慮義務・保護者への説明責任・再発防止策の提示が求められます。
幼稚園の室内環境は、子どもたちが安心して走り回れる場所であるべきです。しかし、無垢フローリングを採用した幼稚園では床が滑りやすくなることがあり、ケガのリスクが高まることが懸念されています。園児が転倒した場合、単なる「ケガ」では済まないこともあります。
園としては、次のような立場が求められます。
- 安全配慮義務
- 保護者への説明責任
- 再発防止策の提示
「滑ると分かっていたのに対策していなかった」——この状況を防ぐためにも、床環境の見直しは重要な安全管理の一つです。ヒヤリとする瞬間を未然に防ぐことが、園児の安心と園の信頼を守ることにつながります。
今回は、幼稚園の無垢床が滑りやすくなる原因や、それを防ぐための対策、そして実際の事例について詳しくご紹介します。

幼稚園の無垢フローリングが滑る3つの原因
無垢フローリングは自然素材のため、季節・湿度・使い方で変化します。幼稚園で滑りやすくなる主な原因は、①歩行による摩耗 ②湿気と乾燥の影響 ③メンテナンスの影響の3つです。
無垢フローリングは自然素材のため、季節や湿度、使い方に応じて変化します。幼稚園で無垢材が滑りやすくなる主な原因は以下の通りです。
①歩行による摩耗
多くの園児が毎日行き来することで、無垢床の表面が摩耗し滑りやすくなります。特に走り回ることが多い幼稚園では、床の摩耗が早まる傾向があります。
多くの子どもたちが毎日行き来することで、無垢床の表面が摩耗し、滑りやすくなることがあります。特に走り回ることが多い幼稚園では、床の摩耗が早まり、滑りやすさが増してしまいます。
②湿気と乾燥の影響
季節や天候で湿度が変わると、無垢床表面の滑りやすさも変化します。秋から冬の乾燥時期は床面の湿気が失われ、滑りやすくなることがあります。
季節や天候によって湿度が変わると、無垢フローリングの表面の滑りやすさにも影響が出ます。秋から冬にかけては乾燥する季節になりますので、無垢床面の湿気が無くなり滑りやすくなることがあります。
③メンテナンスの影響
床掃除の際にワックスを使うと、かえって滑りやすくなる場合があります。メンテナンスの際は事前に仕上げ具合を確認するのがおすすめです。
床掃除の際にメンテナンス用のワックスを使用すると、フローリングがさらに滑りやすくなる場合があります。メンテナンスされる際は、事前に仕上げ具合を確認することをお勧めします。
幼稚園での無垢床 滑り対策【効果的な3つの方法】
幼稚園では、子どもたちが安心して活動できるよう無垢床に適した滑り止め対策が欠かせません。効果的なのは、①掃除とメンテナンス ②湿度の管理 ③滑り止めオイルの塗装の3つです。
幼稚園では、子どもたちが安心して活動できるよう、無垢フローリングに適した滑り止め対策が欠かせません。滑りを防ぐための具体的な対策をご紹介します。まずは原因と対策を一覧で整理しました。
| 滑る原因 | 見られるサイン | 効果的な対策 |
|---|---|---|
| 歩行による摩耗 | 人がよく通る所だけツヤが落ち滑る | 掃除+オイル再塗布/グリップオイル塗装 |
| 湿気と乾燥 | 秋冬の乾燥時期に急に滑り出す | 加湿器などで湿度管理 |
| ワックスの影響 | 掃除のあとに滑りやすくなる | 仕上げを確認し適切なメンテナンス |
①掃除とメンテナンス
定期的な掃除と適切なメンテナンスは基本の滑り対策。自然オイルやワックスが落ちると滑りやすくなるため、再塗布も検討しましょう。
定期的な掃除と、適切なメンテナンスを行うことも滑り対策の一つです。自然オイルやワックスが落ちてしまうと滑りやすくなるため、再塗布も検討しましょう。特に人がよく通るエリアは摩耗しやすいため、重点的なメンテナンスが有効です。
②湿度の管理
無垢床は室内の湿度で滑りやすさが変わります。特に冬場の乾燥時期は、加湿器などで適切な湿度を保つと滑りにくさを維持しやすくなります。
無垢床は室内の湿度で、滑りやすさに影響します。特に冬場の乾燥時期は適切な湿度管理を行い、必要であれば加湿器を使用しましょう。湿度が適切であれば、滑りにくさも維持しやすくなります。
③滑り止めオイルの塗装
無垢床専用の滑り止めオイルを塗ることは、摩擦力を高める根本的な対策です。オイル仕上げの無垢床なら上から塗れるため、DIYでも施工しやすいのが特長です。
無垢床専用の滑り止めオイルを塗布することも有効的な対策です。オイル仕上げの無垢床なら上から塗ることができるので、DIYでも簡単に塗装ができます。次の章で、この滑り止めオイルについて詳しくご紹介します。
滑り止めオイル「グリップオイル」とは?
「グリップオイル」は、床を滑りにくくする無垢フローリング専用の自然オイル塗料です。植物由来成分で木材の質感や調湿効果を保ちつつ、適度なグリップ効果を加えます。
滑り止めオイル「グリップオイル」は、床を滑りにくくすることができる自然オイル塗料です。植物由来の成分で作られており、木材の質感や調湿効果を保ちつつ適度なグリップ効果が加わります。

グリップオイルの3つの特長
実測で摩擦係数は約2.7倍。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。

① 摩擦係数 約2.7倍
実測で確認。オイル仕上げの床に速乾タイプを塗ると約2.7倍に。

② 自然素材で安心
植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。

③ 約4時間で歩行可
コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。
実測データ|摩擦係数は約2.7倍に
滑りにくさは実測で確認済み。オイル仕上げの床(ナラ材)に速乾タイプを塗装すると、摩擦係数が0.311から0.827へ、約2.7倍に向上しました。
| 床の仕上げ(ナラ材) | 塗装前 | 塗装するオイル | 塗装後 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 速乾タイプ | 0.827 | 約2.7倍 |
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 白木用 | 0.451 | 約1.5倍 |
| ウレタン塗装の床 | 0.290 | 専用下塗り材+速乾タイプ | 0.563 | 約1.9倍 |
※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(新東科学製)/荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均・2026年6月1日 当社測定。詳しい測定条件と結果は滑り止めオイルの摩擦係数を実測した記事でご覧いただけます。

気になる場所だけ|部分施工もできます
いきなり全ホールを施工する必要はありません。廊下のみ・ホールのみ・転倒が多いエリアのみなど、段階的な導入が可能です。
いきなり全ホール施工ではなく、滑りやすさが気になる場所に部分的に塗ることも可能です。
- 廊下のみ
- ホールのみ
- 転倒が多いエリアのみ
など、段階的な導入も可能です。まずは一部で効果を確認し、その後全体へ広げる園様も多くいらっしゃいます。
塗装前の確認|「オイル仕上げ」か「ウレタン仕上げ」か
大切なのは、今の床が「オイル仕上げ」か「ウレタン仕上げ」かを把握すること。同じ「滑る」でも仕上げによって最適な施工方法が変わります。
無垢フローリングの滑り止めオイル対策で大切なのは、今の床が「オイル仕上げ」なのか「ウレタン仕上げ」なのかを把握することです。園によっては無垢フローリングでも「ウレタン塗装仕上げ」が採用されている場合があり、表面に樹脂の膜があるウレタン塗装は、見た目が美しい反面、乾燥時期には特に滑りやすくなる傾向があります。
- オイル仕上げ(木に浸透するタイプ) ➡︎ 滑り止めオイルをそのまま塗装できます。
- ウレタン仕上げ(表面に膜があるタイプ) ➡︎ 専用下塗り材+滑り止めオイルで施工します。

かんたんチェック|床の仕上げの見分け方
「うちの床がどちらか分からない」という方も大丈夫。床を傷めない範囲で、次のポイントを見てみてください。
| チェック | ウレタン塗装の可能性 | オイル塗装の可能性 |
|---|---|---|
| 光・ツヤ | 光が当たると強くツヤが出る/表面が膜っぽい | 木目の凹凸や手触りが自然で、ツヤが控えめ |
| 水を1滴落とす | 玉のように弾く | 水がじんわり染み込みやすい |
下の写真のように、ツヤがある場合や水を弾くと「ウレタン塗装」の可能性が高いです。確認する際は、必ず目立たない場所で少量の水を使い、すぐに拭き取ってください。判断に迷う場合は、建築をご依頼された工務店・床材メーカー、または伊勢通へ写真でご相談ください。


保育園での滑り止めオイル塗装事例
築11年の保育園での施工事例です。一般的なオイル塗装で滑りやすく困っていた床が、グリップオイルと定期メンテナンスで改善しました。
こちらは築11年の保育園で、当初は一般的なオイル塗装で滑りやすく大変困っていました。靴下が滑るのは想像できるかと思いますが、冬場になると素足でも乾燥するため滑ってしまいます。
その後ご相談を頂き、開園3年後ぐらいからグリップオイルを塗装し始め、定期的にメンテナンス塗装を行なっています。摩耗や乾燥、誤ったメンテナンスにより滑りやすくなっても、適切な掃除やメンテナンスとグリップオイルを組み合わせれば、園児が安心して走り回れる環境を維持することは可能です。

滑り止めオイル「グリップオイル」は、自然素材のオイルで無垢材の質感をそのままに、安心して過ごせる環境を作り出します。幼稚園の床という“土台”から、子どもたちが安全に過ごせる保育環境を整える一つの選択肢です。
【あわせて読みたい】保育園の床の滑り対策は、保育園で子供が無垢床で滑る4つの原因と対策|転倒を防ぐ滑り止めで、原因の整理と導入事例を詳しく解説しています。
滑りが気になるときのご相談の流れ
いきなり全体に塗るのが不安な方も大丈夫。床の写真をお送りいただければ、仕上げの種類と最適な施工方法をご案内します。
いきなり全体に塗るのが不安な方は、次の流れがおすすめです。
- 1)床の状態をメールで相談する(写真を送ると仕上げの判断がスムーズです)
- 2)サンプルで目立たない場所に試す
- 3)必要に応じて本施工・お見積もりを検討する
滑り止めオイルのサンプルについて
サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類。実際に手に取って、滑り止め効果と質感を目立たない場所でご体感いただけます。



資料ダウンロード・商品ラインナップ
商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
よくあるご質問(FAQ)
幼稚園・保育園の床の滑りやグリップオイルについて、よくいただく質問をまとめました。原因・対策・ご相談先を簡潔にお答えします。







