保育園で子供が無垢床で滑る4つの原因と対策|転倒を防ぐ滑り止め
保育園の無垢フローリングで子供が滑る原因は大きく4つ。①床表面の摩耗・メンテナンス不足 ②靴下や上履きの裏 ③子供の身体・成長段階 ④冬場の乾燥など環境要因です。走り回る子供が多い園では、ちょっとした滑りが転倒事故につながります。
対策も4つ。①滑り止めマット ②滑り止めテープ ③コーティング業者に依頼 ④滑り止めオイルの塗装。無垢の風合いを残したまま床そのものを滑りにくくしたい園には、木に塗る滑り止めオイル「グリップオイル」が向いています。実際に築11年の保育園で導入し、冬場の乾燥時期でも素足で走り回れるほど改善した事例があります。
塗装の前に大切なのは、今の床が「オイル仕上げ」か「ウレタン仕上げ」かを確かめること。創業1919年の伊勢通が、保育園の床に合った滑り対策をご案内します。
保育園の無垢フローリングと子供の「滑り・転倒」
保育園では温かみのある無垢フローリングが好まれますが、走り回る子供が多いため、床の滑りは転倒・ケガに直結する重要な安全課題です。まずは滑る原因を正しく知ることが対策の第一歩です。
子供が無垢材の床で滑ってしまうという問題は、保育園の先生や運営者にとって大きな悩みです。滑りやすい床は転倒やケガの原因となり、関節や筋肉に負担を与える可能性もあります。とりわけ多くの園児が一日中活発に動き回る保育園では、家庭以上に滑り対策の重要度が高くなります。
この記事では、保育園で子供が無垢床で滑る原因を「物理・履物・身体・環境」の4つに整理し、園でできる具体的な滑り止め対策と、実際の保育園での導入事例まで詳しく解説します。
保育園で子供が無垢床で滑る4つの原因
保育園で子供が滑る原因は、床の摩耗、履物、子供の身体(成長段階)、冬場の乾燥など環境要因の4つに大別できます。原因ごとに有効な対策が変わるため、まずは自園の状況を確認しましょう。
子供が保育園の無垢床で滑る背景には、いくつかの要因が重なっています。ここでは代表的な4つの原因を、園での場面に沿って整理します。
①床表面の摩耗・メンテナンス不足(物理的な原因)
無垢材のフローリングは、仕上げ方法や経年によって表面がツルツルと滑りやすくなることがあります。多くの園児が毎日走り回る保育室や廊下は摩耗が進みやすく、表面が平滑になっていきます。また、ホコリや細かなゴミがたまっていると滑りやすくなり、床が削れた箇所では特に転びやすい環境が生まれます。清掃や適切なメンテナンスが行われていないと滑りやすさが増すため、定期的な清掃・メンテナンスが基本です。
②靴下・上履きの裏(履物の原因)
子供が履いている靴下や上履き、スリッパの裏面が滑りやすい素材だと、無垢床の上で滑って転倒する危険があります。特に冬場は寒く、素足ではなく履物で過ごす時間が増えるため注意が必要です。園で使う上履きや靴下は、裏面がツルツルしていないか、滑り止め加工があるものかをチェックしておくと安心です。
③子供の身体・成長段階(身体的な原因)
小さな子供やまだ歩き始めたばかりの子供は、バランス感覚や筋力が未発達なため、大人よりも滑って転びやすい状態です。成長とともに筋力がついて自分で対処できるようになっていきますが、乳児・幼児クラスのお子様は特に注意が必要です。大人には気にならない程度のわずかな滑りでも、子供にとっては転倒につながることを前提に環境を整えることが大切です。
④冬の乾燥・活発な生活(環境的な原因)
冬場の乾燥する季節は湿度が低く、無垢床が乾燥しすぎて滑りやすくなります。適切な湿度が確保できると、子供が滑りにくい環境に近づきます。加えて、園内を元気に走り回る・急に方向転換するといった活発な動きそのものも、滑って転倒する原因になります。湿度管理と動線の工夫を組み合わせ、園に合った滑り止め対策を考えていきましょう。
保育園でできる滑り止め対策4つ【比較表】
保育園の無垢フローリングに行える対策は主に4つ。①滑り止めマット ②滑り止めテープ ③コーティング業者に依頼 ④滑り止めオイルの塗装です。範囲や仕上がりの希望、園の運営に合わせて選びましょう。
子供の滑り・転倒を防ぐために、保育園の無垢フローリングに行える代表的な滑り止め対策を紹介します。まずは取り入れやすいものから、園の状況に合わせて検討してみてください。日々の清掃や上履き・靴下のチェックは、どの対策と組み合わせても効果的な基本のケアです。
①滑り止めマットの設置
保育室の出入り口や廊下など滑りやすい場所に滑り止めマットを設置すると、転倒防止に役立ちます。ゴム製や樹脂製のマットは耐久性があり、手軽に始められます。一方で、床面全体には敷きにくく、めくれやズレでかえって子供がつまずく恐れがあるため、清掃・固定の手間には注意が必要です。
②滑り止めテープの貼り付け
段差や階段など、局所的に危険な箇所には滑り止めテープを貼ることで効果的に対策できます。透明タイプを使えば見た目を損なわずに設置できます。ただし広範囲には不向きで、経年で剥がれたり汚れがたまったりするため、部分的な対策向きです。
③コーティング業者に依頼する
フローリングのコーティングを専門とする業者に依頼し、UV・シリコン・ガラス・ウレタンなど用途に応じたコーティングを施すことで、滑り止め対策ができます。摩耗を防ぎ滑りにくさが持続し、広範囲を施工できる反面、相応の費用と工期がかかり、無垢本来の質感が変わる場合があります。
④滑り止めオイルの塗装
無垢床専用の滑り止め自然オイルの塗装がおすすめです。植物オイルを主成分とし、木材本来の温かみを保ちながら滑り止め効果を発揮します。無塗装やオイル塗装済みの無垢床にそのまま塗布でき、園の床全体をムラなく施工できるため、無垢の見た目を活かしたまま根本的に滑りを抑えたい保育園に向いています。

4つの対策の比較
マット・テープは局所的な「一時対策」、コーティング・滑り止めオイルは床そのものを変える「根本対策」。無垢の質感を残したいなら滑り止めオイルが選びやすい対策です。
| 対策 | タイプ | メリット | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| 滑り止めマット | 一時対策 | 安価ですぐ設置できる。出入り口など局所に有効 | 床全体には不向き/めくれ・ズレでつまずく恐れ |
| 滑り止めテープ | 一時対策 | 段差や階段へ部分的に対応。透明タイプは目立ちにくい | 広範囲は不向き/経年で剥がれ・汚れ |
| コーティング業者 | 根本対策 | 摩耗を防ぎ滑りにくさが持続。広範囲を施工できる | 費用・工期がかかる/無垢の質感が変わる場合も |
| 滑り止めオイル | 根本対策 | 無垢の質感を活かしたまま床全体を滑りにくく | 床の仕上げの確認・塗装作業が必要 |
「危険な箇所だけ手早く」ならマット・テープ、「園全体で無垢の雰囲気を残したまま根本的に改善したい」なら、床そのものに塗る滑り止めオイルが合いやすいです。
塗る前に確認|床の仕上げ(オイル/ウレタン)の見分け方
滑り止めオイルで対策する前に大切なのは、今の床が「オイル仕上げ」か「ウレタン仕上げ」かを把握すること。同じ「滑る」でも、仕上げによって最適な施工方法が変わります。
滑り止めオイルで対策する場合に大切なのは、今の床が「オイル仕上げ」なのか「ウレタン仕上げ」なのかを把握することです。保育園では場所ごとに床材や仕上げが異なることもあるため、保育室・廊下などエリアごとに確認しておくと安心です。
- オイル仕上げ(木に浸透するタイプ) ➡︎ 滑り止めオイルをそのまま塗装できます。
- ウレタン仕上げ(表面に膜があるタイプ) ➡︎ 専用下塗り材を塗ったうえで、滑り止めオイルを塗装します。

現場でできる「床の仕上げ」かんたんチェック
「どちらの仕上げか分からない」という場合も、床を傷めない範囲で、ツヤ・手触り・水の弾き方の3点を見ればおおまかに見分けられます。
| チェック | ウレタン仕上げ寄り | オイル仕上げ寄り |
|---|---|---|
| ① ツヤの出方 | 光が当たると強くツヤが出る/表面が膜っぽい | 木目の凹凸や手触りが自然で、ツヤが控えめ |
| ② 手触り・質感 | 硬い樹脂膜の感触。ツルッと均一 | 木そのものの質感。しっとりした手触り |
| ③ 水を1滴落とす | 玉のように弾く | じんわり染み込みやすい |
ツヤがある場合や水を弾く場合は「ウレタン仕上げ」の可能性が高いです。確認する際は、必ず目立たない場所で少量の水を使い、すぐに拭き取ってください。園の床は子供が触れる場所のため、確認作業は園児のいない時間に行うと安心です。
滑り止めオイル「グリップオイル」とは?
「グリップオイル」は、無垢床の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。子供が過ごす保育園にも取り入れやすい塗料です。
創業1919年の伊勢通が開発した滑り止めオイルです。天然由来の植物オイルが主成分で、木に浸透して効果を発揮するため表面に膜を作らず、無垢床特有の手触りや質感を損ないません。既存のオイル塗装が施された無垢床にも上から塗り重ねて使用でき、保育園の定期的なメンテナンスとしても取り入れやすい塗料です。
グリップオイルの3つの特長
①適度な摩擦で滑りを抑える ②植物油主成分で木の質感を保つ ③コテ刷毛で塗り、約4時間で歩行可能——木にやさしく、子供が過ごす園でも扱いやすい滑り止めオイルです。

① 適度な摩擦で滑り止め
表面性測定機で実測。塗装前と比べ摩擦係数が大きく向上します。

② 自然素材で安心
植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。

③ 約4時間で歩行可
コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。
【実測データ】グリップオイルの摩擦係数 測定結果
専用の表面性測定機で摩擦係数(数値が大きいほど滑りにくい)を実測。ナラ材のオイル仕上げ(0.311)に速乾タイプを塗ると0.827と、約2.7倍まで滑りにくくなりました。
「滑りにくくなる」と言葉で説明するだけでなく、同じ測定機・同じ条件で塗装を変えて摩擦係数を実測しています(2026年6月1日/当社測定)。下表は、ナラ材で仕上げ別に、グリップオイル施工の前後で摩擦係数がどう変化したかの最新データです。
| 仕上げ・施工 | 施工前 | グリップオイル施工後 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| オイル仕上げ+速乾タイプ | 0.311 | 0.827 | 約2.7倍 |
| オイル仕上げ+白木用 | 0.311 | 0.451 | 約1.5倍 |
| ウレタン仕上げ+下塗り材+速乾 | 0.290 | 0.563 | 約1.9倍 |
※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均/2026年6月1日 当社測定)。ナラ材での値。
▶ 8条件の全測定データ・測定方法はこちら
【導入事例】築11年の保育園での塗装事例
当初は一般的なオイル塗装で滑りやすく困っていた築11年の保育園。開園3年後からグリップオイルを導入し、定期的なメンテナンス塗装を続けた結果、冬場の乾燥時期でも子供たちが安心して走り回れる床になりました。
関連記事
なぜ幼稚園の床材は滑る?効果的な3つの対策と事例
幼稚園の床の滑り対策と事例はこちら。園の種類別に詳しく解説しています。
こちらは築11年の保育園で、当初は一般的なオイル塗装で滑りやすく大変困っていました。靴下が滑るのは想像しやすいかと思いますが、冬場になると素足でも乾燥のため滑ってしまう状態でした。
ご相談をいただき、開園3年後ぐらいからグリップ力のあるオイル塗装を施し、定期的にメンテナンス塗装を行っています。その結果、床の滑りやすさは大幅に改善され、子どもたちが元気に走り回っても安心して見守れるようになりました。特に冬場の乾燥した時期でも、素足で過ごす子どもたちが滑って転ぶ心配がなくなり、保育園全体で安全な環境が整いました。今では、子どもたちが元気に遊び回る姿を見ながら、園全体が一層明るく活気のある場所となっています。

このように、園の床は一度の施工で終わりではなく、定期的なメンテナンス塗装で滑りにくさを保つことができます。開園時からの導入はもちろん、すでに運営中の保育園でも、既存のオイル塗装の上から塗り重ねて対策できます。
導入前のご相談・サンプルの流れ
保育園の床は面積が広く、仕上げもエリアで異なることがあります。いきなり全体に施工する前に、まずはサンプルで実際の床にお試しいただくのがおすすめです。
子供の安全に関わる床だからこそ、実際の床で滑り止め効果と質感を確かめてから導入いただくのが安心です。次の流れで、園に合った対策をご案内します。
- 床の状態(仕上げの種類・広さ・樹種・気になるエリア)をメールやお問い合わせフォームでご相談
- サンプルで目立たない場所に試し、吸い込み具合・滑り止め効果・質感を体感
- 出張塗装や工場塗装出荷も含め、施工方法とお見積もりをご提案
滑り止めオイルのサンプルについて
サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。実際に手に取って、目立たない場所で滑り止め効果と質感をお試しいただけます。



資料ダウンロード・商品ラインナップ
商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
よくあるご質問(FAQ)
保育園の床の滑りやすさやグリップオイルについて、よくいただく質問をまとめました。原因・対策・施工・ご相談先を簡潔にお答えします。




