ブログ

BLOG

着色オイル塗装の無垢床にグリップオイルは塗れる?色への影響と塗れる条件

目次


    着色オイル塗装の無垢床にグリップオイルは塗れる?色への影響と塗れる条件

    結論

    顔料を混ぜた着色オイル塗装は「オイル塗装」の一種です。表面に樹脂の膜を作らず木に浸透する仕上げなので、無垢床用の滑り止め「グリップオイル(速乾タイプ)」は基本的にそのまま上から塗れます。

    グリップオイルは無着色(クリア)のため、着色オイルの色をほとんど変えません。塗った直後は木がオイルを吸って少し濃く見える「濡れ色」になる程度です。

    ただし、名前が「オイル」でも着色ウレタン・UVコーティングなど表面に膜を作る仕上げには直接塗れません(ウレタン塗装専用の下塗り材が必要)。この記事では、塗れる仕上げ・注意点・見分け方を早見表で整理します。創業1919年の伊勢通が床の滑り止め対策をサポートします。

    著者 田邊 瑛二(株式会社伊勢通 研究開発担当)

    Article written by
    田邊 瑛二
    無垢床の削りと滑り止めの専門家/株式会社伊勢通(創業1919年)

    この記事を書いた経緯|「着色オイルの床に塗れる?」というご相談

    弊社にはオイル塗装の上から塗れる滑り止め「グリップオイル」があります。最近は「うちの床は着色オイルなんですが塗れますか?」「色は変わりませんか?」というお問い合わせが大変多くなっています。

    弊社では、フローリングのオイル塗装の上から塗れる滑り止め「グリップオイル」を販売しています。その中で最近とくに多いのが、あるお客様からいただいた「家の床は着色オイル塗装なのですが、グリップオイルは使用できますか?」というお問い合わせです。

    結論から申し上げると、着色オイル塗装は顔料を混ぜた自然オイル塗装=オイル塗装の一種なので、無垢床であれば基本的にそのまま塗装いただけます。そこで今回は、まず「着色オイル塗装とは何か」を整理したうえで、塗れる床・下塗りが必要な床と、グリップオイルを塗ったときに色がどう変わるのかについてお話しします。

    グリップオイルとは:「オイル塗装のような風合いのまま、ペットや家族のために滑り止め効果もほしい」という方に向けた自然オイルの滑り止めです。主成分は植物由来のオイルとワックスで、独自の調合により滑り止め効果を持たせています。無着色(クリア)なので着色オイルの色を大きく変えず、ペットやお子様・ご高齢の方にとっても滑りにくい床にできます。オイル塗装品の上からでも塗装できるため、リノベーション時に既存のオイル塗装フローリングの上から塗ることも可能です。

    着色オイル塗装とは?|顔料入りの自然オイル塗装

    着色オイル塗装とは、自然オイルに顔料(色の粉)を混ぜて木に色を付けた仕上げです。オイルが木に浸透し表面に膜を作らないため、無垢フローリングの塗装のなかでも「オイル塗装」の仲間に分類されます。

    無垢フローリングの塗装は、大きく「オイル塗装」「クリア(ウレタン)塗装」「無塗装」の3タイプで整理すると分かりやすくなります。着色オイル塗装は、このうちオイル塗装のバリエーションにあたります。オスモカラーの「ウッドワックス」やリボスなどに代表される、色付きの自然オイル塗料で仕上げたものです。

    ポイントは、着色オイルは顔料で色を付けているだけで、仕上げの仕組みは通常のオイル塗装と同じだということです。オイルが木の内部に浸透して、表面には硬い膜を作りません。だからこそ、無垢床であれば滑り止めの「グリップオイル」を上から重ねて塗ることができます。

    • 着色オイル塗装(顔料入り自然オイル)…オイルに色を付けて木に浸透させる仕上げ。膜を作らない=オイル塗装の仲間。
    • クリアオイル塗装(無着色)…色を付けずに木に浸透させる仕上げ。木本来の色味を活かす。
    • クリア(ウレタン)塗装/着色ウレタン…表面を樹脂の膜でおおう仕上げ。着色されていても膜があれば樹脂系。
    • 無塗装(白木)…塗装をしていない素地のままの状態。
    【注意】名前が「オイル」でも、表面に膜を作る仕上げは別物です。「着色ウレタン」「UVカラーコーティング」など、色は付いていても表面に硬い樹脂の膜がある場合は、オイルではなく樹脂系の仕上げです。この場合はグリップオイルを直接塗れず、ウレタン塗装専用の下塗り材が必要になります。まずは膜の有無を確認するのが大切です。


    製品名で確認したい方はこちら
    グリップオイルはどの仕上げ材に塗れる?オスモ・アウロなど製品別 対応一覧
    オスモカラー・アウロ・蜜蝋ワックス・UVコーティングなど、具体的な仕上げ材の製品名別に塗れる/塗れないを一覧表で整理。お使いの着色オイルの製品名が分かる方はこちら。

    塗れる床・下塗りが必要な床【早見表】と見分け方

    着色オイル塗装ならグリップオイル(速乾タイプ)はそのまま、無塗装(白木)は白木用で、着色ウレタンなど膜を作る仕上げは専用下塗り材を先に塗れば施工できます。まずは早見表でご自宅の床を確認してください。

    グリップオイルが塗れるかどうかは、色ではなく「表面に膜があるか(=オイルか樹脂系か)」で決まります。下の早見表で、ご自宅の床の仕上げに合う施工方法を確認できます。

    床の仕上げタイプ グリップオイルは塗れる? 使う商品・施工方法
    着色オイル塗装
    (顔料入り自然オイル)
    そのまま塗れる 速乾タイプをそのまま上から塗装できます。無着色なので色はほぼ変わりません。
    クリアオイル塗装
    (無着色)
    そのまま塗れる 速乾タイプをそのまま上から塗装できます。
    オイル+ワックス仕上げ
    (蜜蝋ワックス等)
    基本塗れる 自然系ワックスは上から塗装可。被膜が厚い場合は軽く清掃してから塗装します。
    無塗装
    (白木)
    白木用で塗れる 白木用で、素地の質感を活かして塗装できます。
    着色ウレタン・UVコーティング
    (表面に膜がある)
    下塗り材が必要 ウレタン塗装専用の下塗り材を塗ってから、速乾タイプを塗装します。
    【重要】色が付いていても、表面が樹脂の膜でおおわれている床には直接塗れません。膜にオイルが密着しないためです。着色ウレタンやUVカラーコーティングがこれに当たります。ただし、ウレタン塗装専用の下塗り材を使えば、こうした床でも滑り止め対策ができます。仕上げを間違えると剥がれの原因になるため、まずは膜の有無の確認が大切です。

    オイルか樹脂系か|ご家庭でできる見分け方

    着色オイル(オイル塗装)か、着色ウレタンなどの樹脂系かは、①表面の膜の有無 ②水を1滴落としたときの反応で、おおまかに見分けられます。床を傷めない範囲で確認してください。

    一番簡単な見分け方は、表面に硬い膜があるかと水の弾き方を確かめることです。着色ウレタンなど樹脂系は膜があるため硬く、水を弾きます。着色オイル塗装は木そのものの質感で、水を垂らすと染み込んで少し色が濃くなることがあります。

    • 表面の膜・硬さ ➡︎ 硬くツルッとした膜を感じれば着色ウレタン等の樹脂系。木のしっとり感が残ればオイル塗装の可能性。
    • 水を1滴落とす ➡︎ 玉のように弾けば樹脂系。じんわり染み込んで色が濃くなればオイル塗装の可能性。
    水を使う確認は、必ず目立たない場所で少量を使い、すぐに拭き取ってください。オイル塗装だった場合、一晩放置するとシミになることがあります。どうしても分からない場合は、建築を依頼した工務店や床材メーカーに仕上げを確認するか、床の写真を伊勢通へお送りいただくのが確実です。


    塗装タイプ別に確認したい方はこちら
    無垢フローリングにグリップオイルは塗れる?塗装タイプ別 適合早見表
    オイル塗装・クリア(ウレタン)塗装・無塗装の塗装タイプ別に、塗れる床/下塗り材が必要な床を早見表で整理。着色以外の仕上げも含めて確認したい方はこちら。


    見分け方をもっと詳しく
    ウレタン塗装とオイル塗装の違いと見分け方【4つのチェック】
    水跡・ツヤ・手触り・傷の4つのポイントで見分ける方法を、写真とチェックリストで詳しく解説しています。

    グリップオイルを塗ると着色オイルの色は変わる?

    グリップオイルは無着色(クリア)の自然オイルなので、着色オイルの色を大きく変えることはありません。塗った直後は木がオイルを吸って少し濃く見える「濡れ色」になりますが、乾くと落ち着きます。

    着色オイルの床にグリップオイルを塗るとき、多くの方が気にされるのが「せっかくの色が変わってしまわないか」という点です。結論として、グリップオイルは顔料を含まない無着色(クリア)の自然オイルなので、着色オイルの色そのものを塗り替えることはありません。

    ただし、オイルを塗ると木が油分を吸い込むため、塗った直後は色が少し濃く・深く見える「濡れ色」になります。これは着色オイルに限らず、オイル塗装の床全般に共通する性質です。乾燥すると色味は落ち着きますので、極端に色が変わるわけではありません。

    色味の変化をできるだけ抑えたい場合は、全艶消しマット仕上げになる「白木用」という選択肢もあります。艶が出にくく濡れ色になりにくいのが特徴です。いずれの場合も、まずは目立たない場所でサンプルを塗って、仕上がりの色と艶を確認いただくのが安心です。

    滑り止めオイル「グリップオイル」とは?

    「グリップオイル」は、無垢床の質感・色味を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。

    創業1919年の伊勢通が開発した滑り止めオイルです。天然由来の植物オイルとワックスが主成分で、木に浸透して効果を発揮するため表面に膜を作らず、無垢床特有の手触りや質感を損ないません。無着色(クリア)なので着色オイルの色を活かしたまま、既存のオイル塗装が施された無垢床にも上から塗り重ねて使用できます。

    フローリング専用 滑り止めオイル グリップオイル

    グリップオイルの3つの特長

    表面性測定機の実測で摩擦係数は最大約2.7倍。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。

    摩擦係数が大きく向上する滑り止め効果
    ① 摩擦係数 最大約2.7倍
    表面性測定機で実測。塗装前と比べ摩擦係数が大きく向上します。
    木の特性を損なわない自然素材の塗料
    ② 自然素材で安心
    植物油が主成分。無着色で木に浸透し、色味・調湿性能・手触りを保ちます。
    4時間の乾燥後に歩行可能な施工性
    ③ 約4時間で歩行可
    コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社のオイル塗装の上からも塗装可。

    【実測データ】グリップオイルの摩擦係数 測定結果

    専用の表面性測定機で摩擦係数(数値が大きいほど滑りにくい)を実測。ナラ材のオイル仕上げ(0.311)に速乾タイプを塗ると0.827と、約2.7倍まで滑りにくくなりました。

    「滑りにくくなる」と言葉で説明するだけでなく、同じ測定機・同じ条件で塗装を変えて摩擦係数を実測しています(2026年6月1日/当社測定)。下表は、ナラ材で仕上げ別に、グリップオイル施工の前後で摩擦係数がどう変化したかの最新データです。

    摩擦係数 0 0.3 0.6 0.9 施工前 グリップオイル施工後 0.311 0.827 オイル+速乾 約2.7倍 0.311 0.451 オイル+白木用 約1.5倍 0.290 0.563 ウレタン+下塗り速乾 約1.9倍 数値が大きいほど滑りにくい/トライボギア TYPE:14・2026.6.1当社測定(ナラ材)

    仕上げ・施工 施工前 グリップオイル施工後 倍率
    オイル仕上げ+速乾タイプ 0.311 0.827 約2.7倍
    オイル仕上げ+白木用 0.311 0.451 約1.5倍
    ウレタン仕上げ+下塗り材+速乾 0.290 0.563 約1.9倍

    ※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均/2026年6月1日 当社測定)。ナラ材での値。
    ▶ 8条件の全測定データ・測定方法はこちら

    【あわせて読みたい】ペットの滑り対策は無垢床・フローリングで愛犬が滑る原因と滑り止め対策、ご高齢の方の転倒予防は高齢者の転倒を防ぐ床の滑り止め対策もご覧ください。

    床の仕上げが分からないときのご相談の流れ

    「着色オイルかウレタンか分からない」「色が変わらないか不安」という方も大丈夫。床の写真をお送りいただければ、仕上げの種類と最適な施工方法をご案内します。

    見分けに迷ったら、無理に確認せず次の流れがおすすめです。

    • 1)床の状態をメールで相談する(写真を送ると仕上げの判断がスムーズです)
    • 2)サンプルで目立たない場所に試す(色の変化・密着・滑り止め効果を確認)
    • 3)必要に応じて本施工を検討する

    滑り止めオイルのサンプルについて

    サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。目立たない場所で滑り止め効果と仕上がりの色・質感をお試しいただけます。

    グリップオイル 速乾タイプ サンプルグリップオイル 白木用 サンプルグリップオイル ウレタン塗装専用下塗り材 サンプル

    お使いの床に塗れるか、まずはご相談を

    着色オイルの仕上げの判断から最適な施工方法まで、創業1919年の伊勢通が無料でご案内します。

    資料ダウンロード・商品ラインナップ

    商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。

    グリップオイルの商品ラインナップ

    無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン(クリア)塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます(価格は税込)。

    グリップオイル 速乾タイプ
    速乾タイプ(3分艶仕上げ)
    着色オイル・無垢床に。
    100ml 6,600円/0.25L 10,890円/0.5L 16,335円/1L 21,780円

    詳細を見る →
    グリップオイル 白木用
    白木用(全艶消しマット仕上げ)
    色味・艶を変えたくない床に。
    100ml 6,050円/0.5L 14,440円/1L 19,250円

    詳細を見る →
    グリップオイル ウレタン塗装専用下塗り材
    ウレタン塗装専用 下塗り材
    着色ウレタン等の膜のある床に。
    0.5L 14,850円/1L 19,800円

    詳細を見る →

    Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード

    製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。

    Grip oil/滑り止めオイル 専用カタログ

    Grip oil/滑り止めオイル専用カタログの表紙

    製品安全データシート(SDS)

    Grip oil/滑り止めオイル 製品安全データシートの表紙

    無垢フローリングの滑り対策を、伊勢通がお手伝いします

    創業1919年。お使いの床に合った滑り止め対策をご提案します。

    よくあるご質問(FAQ)

    着色オイル塗装の床とグリップオイルについて、よくいただく質問をまとめました。塗れる床・色への影響・見分け方・ご相談先を簡潔にお答えします。

    着色オイル塗装の無垢床にグリップオイルは塗れますか?
    塗れます。着色オイル塗装は顔料を混ぜた自然オイル塗装で、表面に膜を作らない「オイル塗装」の一種です。そのため速乾タイプのグリップオイルをそのまま上から塗装できます。既存のオイル塗装フローリングの上に塗り重ねられます。
    グリップオイルを塗ると着色オイルの色は変わりますか?
    グリップオイルは無着色(クリア)の自然オイルのため、着色オイルの色を大きく変えることはありません。塗った直後は木がオイルを吸って「濡れ色」になり、少し色が濃く・深く見えることがありますが、これはオイル塗装全般の性質です。色味の変化が心配な場合は、目立たない場所でサンプルをお試しください。
    「着色オイル」と書いてあっても塗れないことはありますか?
    着色ウレタン・UVコーティング・カラー塗装など、表面に樹脂の膜を作る仕上げには、グリップオイルを直接塗ることはできません。名前に「オイル」と付いていても表面に硬い膜がある場合は樹脂系の可能性があります。その場合はウレタン塗装専用の下塗り材を先に塗ってから速乾タイプを施工します。
    ワックス仕上げの床にもグリップオイルは塗れますか?
    自然系のオイルやワックス(蜜蝋ワックスなど)が施された無垢材には、基本的に上から塗装できます。ただしワックスの被膜が厚く残っている場合は密着が落ちることがあるため、軽く清掃してから塗るか、目立たない場所でサンプルをお試しいただくと安心です。
    自分の床が着色オイルかウレタン塗装か分かりません。どうすればいいですか?
    おおまかには、①表面の膜の有無(硬くツルッとしていれば樹脂系/木のしっとり感が残ればオイル)、②水を1滴落とす(弾けば樹脂系/染み込めばオイル)で見分けられます。艶消しウレタンや着色ウレタンもあり見た目で判断しにくいため、迷う場合は床の写真を伊勢通へお送りいただければ、仕上げの種類と最適な施工方法をご案内します。
    サンプルや見積もりの相談はできますか?
    可能です。サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意し、目立たない場所でお試しいただけます。出張塗装や工場塗装出荷のご相談・お見積もりも承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

    RECOMMENDATION

    おすすめ記事

    一覧へ戻る

    close

    CONTACT US

    伊勢通公式チャンネル 伊勢通公式チャンネル

    PAGE TOP