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無垢床コーティングの種類を比較|ガラス・シリコン・UV・オイルの選び方

目次

    無垢床コーティングの種類を比較|ガラス・シリコン・UV・オイルの選び方

    結論無垢床のコーティングは、膜で覆う造膜系(ガラス・シリコン・UV)と、質感を残す浸透系(オイル)に大別できます。傷・摩耗への強さや光沢を重視するなら造膜系、無垢本来の足触り・調湿性・補修のしやすさを重視するならオイル仕上げが向きます。無垢材は呼吸する素材のため、施工前の下地処理や業者選びに注意が必要です。伊勢通ではオイル仕上げに加え、UVコーティングの施工にも対応(愛知県・要相談)しています。
    著者 田邊 文久(株式会社伊勢通 代表取締役)

    Article written by
    田邊 文久
    株式会社伊勢通 代表取締役(創業1919年)/自然塗料・滑り止めオイルの専門家

    無垢床コーティングとは|「膜で覆う」か「浸透させる」か

    無垢床のコーティングは、大きく2つの考え方に分かれます。

    ひとつは、表面に硬い膜(塗膜)をつくって木を覆う「造膜(ぞうまく)系」。ガラス・シリコン・UVコーティングがこれにあたります。傷や汚れに強く、メンテナンスの手間が減るのが利点です。

    もうひとつは、木に塗料を染み込ませて内側から保護する「浸透系」。オイル仕上げが代表です。膜をつくらないため、無垢本来の足触りや調湿性(湿気を吸ったり放したりする働き)を残せます。

    無垢材は生きた木なので、季節によってわずかに伸縮し、湿気を吸放出します。この「呼吸」との相性が、コーティング選びで見落とされがちな最大のポイントです。まずは4種類を横並びで比べてみましょう。

    無垢床コーティング4種の比較表

    主なコーティング4種を、費用・耐久年数・質感・滑りにくさ・メンテナンス性で比較しました。費用は施工業者・面積・下地の状態で変わるため、あくまで目安です。

    種類 タイプ 費用の目安 耐久年数 質感 滑りにくさ メンテ性
    ガラス 造膜 高め 20年〜半永久 艶控えめ・自然に近い 普通 ほぼ不要(補修は困難)
    UV 造膜 中〜高 20〜30年 光沢が強い やや滑りやすい 専門業者による補修
    シリコン 造膜 中 10〜20年 半光沢 高い(滑り止め向き) 中
    オイル 浸透 低〜中(DIYも可) 数年ごと再塗装 無垢そのもの・調湿を維持 調整できる 自分で部分補修可

    それぞれの特徴を、もう少し詳しく見ていきます。

    ① ガラスコーティング

    無機質のガラス成分で硬い膜をつくるコーティングです。硬度が非常に高く、傷や摩耗に強いのが最大の特徴。耐久年数も長く、半永久的とうたわれることもあります。光沢は控えめで、フローリング本来の見た目を大きく変えにくいため、「膜はほしいが、テカテカにはしたくない」方に選ばれます。一方で費用は高めで、いったん施工すると部分的な補修や原状回復は難しくなります。

    ② UVコーティング

    紫外線(UV)を照射して樹脂を瞬時に硬化させるコーティングです。硬度・耐久性ともに高く、耐久年数は20〜30年程度。しっかりした光沢が出るので、見た目の美しさ・高級感を重視する方に人気があります。専用の照射設備が必要なため、施工できる業者は限られます。

    なお、伊勢通ではUVコーティングの施工にも対応しています(施工エリア:愛知県/ご希望に応じて対応可)。「無垢材にUVコーティングをかけたいが、無垢の扱いに慣れた業者に頼みたい」という場合は、後述の相談窓口までお問い合わせください。

    ③ シリコンコーティング

    シリコン樹脂の被膜をつくるコーティングで、滑り止め効果が高いのが特徴です。ペットや小さなお子さま、高齢のご家族がいるご家庭で、転倒対策として選ばれることがあります。耐久年数は10〜20年程度で、ガラス・UVより費用を抑えやすい一方、質感はやや人工的になります。

    ④ オイル仕上げ(浸透系)

    膜をつくらず、木に塗料を染み込ませて保護する仕上げです。無垢本来の足触り・木目・調湿性をそのまま残せるのが最大の魅力。数年ごとの再塗装は必要ですが、汚れや小傷は部分的に自分で塗り直せるため、長く付き合いやすい仕上げです。滑りにくさを重視するなら、滑り止め効果を持たせた専用オイルもあります。

    無垢材にコーティングする際の3つの注意点

    無垢材は合板(挽板・突板)と違い、木そのものが呼吸する素材です。コーティングを検討するときは、次の3点に注意してください。

    1. 木の調湿・伸縮を妨げることがある
    硬い塗膜で全体を覆うと、木の湿気の出入りが制限され、季節による伸縮や割れに影響することがあります。無垢材の扱いに慣れた業者を選ぶことが大切です。

    2. すでにオイル仕上げの床は下地処理が必要
    自然塗料(オイル)が浸透している床にガラス・UVなどの造膜コーティングをのせる場合、まず浸透した塗料を除去する工程が必要です。この対応可否は業者によって分かれます。

    3. 一度造膜すると、あとから戻しにくい
    造膜系コーティングは耐久性が高い反面、いったん施工すると原状回復や仕上げの変更が難しくなります。「将来オイルの質感に戻したい」といった希望があるなら、施工前に確認しておきましょう。塗装で無垢の質感をできるだけ変えたくない方は、こちらもあわせてご覧ください。

    ▶ 関連記事:無垢フローリングの質感を変えない塗装とは

    無垢床コーティングの選び方3ステップ

    種類の違いを踏まえ、失敗しない選び方を3つのステップで整理します。

    ① 目的を決める(質感か、耐久・光沢か)

    無垢本来の足触り・調湿性を大切にするなら浸透系(オイル)、傷・摩耗への強さや光沢を最優先するなら造膜系(ガラス・UV・シリコン)が基本の分かれ道です。

    ② 今の床の仕上げを確認する

    すでにオイルが浸透している床に造膜コーティングをのせる場合は、塗料を除去する下地処理が必要です。現状の仕上げ(オイルか、造膜か)を確認しておきましょう。

    ③ 無垢材に慣れた業者へ相談・見積もりする

    無垢材は呼吸する素材のため、施工実績のある業者に相談するのが安心です。将来オイルの質感に戻せるかなど、仕上げ変更の可否も確認しておくとよいでしょう。

    無垢の質感を活かすならオイル仕上げ

    「傷や光沢よりも、無垢の足触りと木の表情を大切にしたい」——そう考える方には、オイル仕上げ(浸透系)が向いています。膜で覆わないので、素足で歩いたときのサラッとした質感や、木が湿気を調整する働きをそのまま活かせます。

    さらに、汚れや小傷は部分的に塗り直せるため、造膜系のように「傷んだら全面やり直し」になりにくいのも実用面の利点です。ウレタン(造膜)とオイル(浸透)の違いをもっと詳しく知りたい方は、こちらで比較しています。

    ▶ 関連記事:ウレタン塗装とオイル塗装の違いを徹底比較

    無垢床の「滑りやすさ」が気になる場合も、オイルで対応できます。伊勢通のグリップオイルは、無垢の質感を残したまま滑りを抑える滑り止めオイル。ドイツ・クランプ社の自然塗料クランプオイルとあわせ、仕上げの質感と機能から選べます。

    ▶ 関連記事:無垢フローリング用の自然塗料 クランプオイル(製品ページ)

    滑り止めオイル「グリップオイル」とは?

    「グリップオイル」は、無垢床の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。

    天然由来の植物オイルが主成分

    フローリング専用 滑り止めオイル グリップオイル

    グリップオイルの3つの特長

    名古屋市工業研究所の測定で、オイル塗装の無垢床の最大静摩擦係数が約2.07倍に。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。

    名古屋市工業研究所の測定で摩擦力が約2倍になった滑り止め効果① 摩擦力 約2倍 第三者機関・名古屋市工業研究所で測定。オイル塗装の無垢床で約2.07倍に。
    木の特性を損なわない自然素材の塗料② 自然素材で安心 植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。
    4時間の乾燥後に歩行可能な施工性③ 約4時間で歩行可 コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。

    第三者機関による摩擦力データ

    滑りにくさは名古屋市工業研究所の実測で確認済み。無垢ナラ(オイル塗装)で摩擦力が約2倍に。

    樹種・仕上げ 塗装前 グリップオイル塗装後 倍率
    無垢ナラ(オイル塗装) 136gf 281.9gf 約2.07倍
    無垢ヒノキ(無塗装) 165.4gf 229.7gf 約1.39倍

    ※gf(グラム重)=摩擦力の単位。数値が大きいほど滑りにくい。/測定:名古屋市工業研究所

    まとめ|「質感を残す」か「膜で守る」かで選ぶ

    無垢床のコーティングは、大きく分けて膜で覆う造膜系(ガラス・シリコン・UV)と、質感を残す浸透系(オイル)の2方向です。傷・摩耗への強さや光沢を最優先するなら造膜系、無垢本来の足触り・調湿性・補修のしやすさを重視するならオイル仕上げが向きます。

    伊勢通では、オイル仕上げ(グリップオイル・クランプオイル)はもちろん、UVコーティングの施工にも対応(愛知県・要相談)しています。「無垢材にどの仕上げが合うか」「今の床から仕上げを変えられるか」など、床の状態を踏まえたご提案が可能です。下記よりお気軽にご相談ください。

    床の仕上げが分からないときのご相談の流れ

    「オイルかウレタンか分からない」という方も大丈夫。床の写真をお送りいただければ、仕上げの種類と最適な施工方法をご案内します。

    • 1)床の状態をメールで相談する(写真を送ると仕上げの判断がスムーズです)
    • 2)サンプルで目立たない場所に試す
    • 3)必要に応じて本施工を検討する

    滑り止めオイルのサンプルについて

    サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。目立たない場所で滑り止め効果と質感をお試しいただけます。

    グリップオイル 速乾タイプ サンプルグリップオイル 白木用 サンプルグリップオイル ウレタン塗装専用下塗り材 サンプル

    お使いの床に塗れるか、まずはご相談を

    床の仕上げの判断から最適な施工方法まで、創業1919年の伊勢通が無料でご案内します。

    資料ダウンロード・商品ラインナップ

    商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。

    グリップオイルの商品ラインナップ

    無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。

    グリップオイル 速乾タイプ速乾タイプ(3分艶仕上げ) 無垢床専用・速乾タイプ。 100ml 6,600円/0.25L 10,890円/0.5L 16,335円/1L 21,780円 詳細を見る →
    グリップオイル 白木用白木用(全艶消しマット仕上げ) 無垢床専用・白木の質感を活かす。 100ml 6,050円/0.5L 14,440円/1L 19,250円 詳細を見る →
    グリップオイル ウレタン塗装専用下塗り材ウレタン塗装専用 下塗り材 ウレタン塗装床にグリップオイルを塗る前の下塗り材。 1L 19,800円 詳細を見る →

    Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード

    製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。

    Grip oil/滑り止めオイル 専用カタログ

    Grip oil/滑り止めオイル専用カタログの表紙

    製品安全データシート(SDS)

    Grip oil/滑り止めオイル 製品安全データシートの表紙

    無垢フローリングの滑り対策を、伊勢通がお手伝いします

    創業1919年。お使いの床に合った滑り止め対策をご提案します。

    よくあるご質問(FAQ)

    無垢床のコーティングについて、よくいただく質問をまとめました。

    無垢床にガラスコーティングやUVコーティングはできますか?
    できます。ただし無垢材は呼吸する素材のため、調湿・伸縮を踏まえた施工が必要です。すでにオイルが浸透している床は、塗料を除去する下地処理が必要になる場合があります。無垢材の扱いに慣れた業者へ相談するのがおすすめです。伊勢通でもUVコーティングの施工に対応しています(愛知県・要相談)。
    コーティングとオイル仕上げ、どちらが長持ちしますか?
    耐久年数だけならガラス・UVなどの造膜コーティングが長く、20〜30年以上とされます。一方オイルは数年ごとの再塗装が必要ですが、傷んだ部分だけ自分で塗り直せるため、無垢の質感を保ちながら長く付き合えます。「メンテ不要の膜」か「質感を残せる手入れ」か、優先順位で選ぶとよいでしょう。
    コーティングした床を、あとからオイルの質感に戻せますか?
    造膜系コーティングは耐久性が高い反面、いったん施工すると原状回復が難しくなります。将来オイルの質感に戻したい可能性があるなら、施工前に業者へ確認しておくことをおすすめします。

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