無垢フローリングのオイル仕上げとは?手入れ・ウレタンとの違い
オイル仕上げ(オイル塗装)は、オイルを木に浸透させて保護する「浸透型」の仕上げです。木本来の質感・調湿性が活き、キズやシミも部分的に自分で補修できるのが魅力。半面、水や汚れには弱く半年〜数年ごとの再塗装が必要です。
お手入れは乾拭きが基本。水拭きは固く絞った布でたまに行う程度にします。膜をつくるウレタン塗装とは正反対の性格なので、暮らし方に合わせて選ぶのがポイントです。
伊勢通ではメンテナンス用のクランプオイルと、質感を保ちつつ滑りを抑える滑り止めオイル「グリップオイル」をご用意しています。
この記事を書いた経緯|「オイル仕上げってどう手入れするの?」
弊社には「オイル仕上げは手入れが大変では?」「ウレタンとどちらが良い?」というご相談が多く寄せられます。本記事で特徴・違い・手入れ・再塗装を一度に整理します。
無垢フローリングの仕上げで人気のオイル仕上げ。木の質感を活かせる一方、正しいお手入れの方法が分からず不安に感じる方が少なくありません。創業1919年の伊勢通が、実際のご相談で多いポイントに沿って解説します。
オイル仕上げ(オイル塗装)とは?|木に浸透させて保護する仕上げ
オイル仕上げは、オイルを木の内部まで浸透させて保護する「浸透型」の塗装です。表面に膜をつくらないため、木の質感・調湿性・手ざわりが残るのが最大の特徴です。
塗料は大きく2タイプに分かれます。
- 浸透型(オイル・ワックス):木に染み込み内側から保護。木本来の質感が残る。
- 造膜型(ウレタン・UV・ガラスコーティング):表面に膜をつくる。水や汚れに強い。
オイル仕上げは前者の代表格。ツヤはひかえめで、しっとりとした自然な風合いに仕上がり、素足で歩いたときの木のあたたかみを感じやすいのが魅力です。
オイル仕上げとウレタン塗装の違い|比較表でわかる
大きな違いは「膜をつくるか否か」。オイルは木の質感が活き補修も手軽ですが水に弱め、ウレタンは水・キズに強い一方で質感は損なわれ部分補修が困難です。
| 比較項目 | オイル仕上げ(浸透型) | ウレタン塗装(造膜型) |
|---|---|---|
| 木の質感・手ざわり | 木本来の質感が残る・しっとり | つるつる・ややコーティング感 |
| 調湿性(呼吸) | 活きる | ほぼ止まる |
| 水・汚れへの強さ | 弱め(こまめなケア) | 強い |
| キズ・シミの補修 | 部分的に自分で直せる | 部分補修が難しく業者依頼 |
| 日常の手入れ | 乾拭き+定期的な塗り直し | 乾拭き・水拭き中心で手軽 |
| 経年変化 | 味わいが増していく | 膜の劣化・剥がれが出ることも |
「質感と経年変化を楽しみたいならオイル」「手間をかけたくないならウレタン」という選び分けです。見た目での見分け方は次の記事で詳しく解説しています。
あわせて読みたいクリア塗装とは?ウレタン塗装・オイル塗装の違いと見分け方水を1滴落とす等、自宅の床がどちらか見分ける3つのチェックがわかります。
オイル仕上げのメリット・デメリット
オイル仕上げは質感・補修性・経年変化に優れる一方、水濡れに弱く定期的な再塗装が必要です。長所と短所を理解して選びましょう。
メリット
- 木の質感・手ざわり・香りがそのまま活きる
- 調湿性が残り、素足でも快適
- キズやシミはその部分だけサンドペーパー+オイルで補修できる
- 塗り重ねるほど味わいが深まり、経年変化を楽しめる
- 全面を剥離せずにメンテナンスできる
デメリット
- 無塗装に近く、水分や汚れに弱い(放置でシミになりやすい)
- 半年〜数年ごとに再塗装が必要
- 水拭きのしすぎでオイルが抜け、カサつくことがある
オイル仕上げの手入れ方法と頻度|乾拭きが基本
オイル仕上げの床の手入れは乾拭きが基本です。日常はフローリングワイパーや乾いた布でほこりを取るだけで十分。水拭きをする場合も固く絞った布で行い、そのあと乾拭きで水分を残さないようにします。洗剤は木の油分まで奪うため、通常は使いません。
ワックスの併用やスチームモップは、オイルの浸透を妨げたり木を傷めたりするため避けてください。
汚れの種類別の落とし方、キッチンや洗面など場所ごとの注意点、やってはいけないお手入れについては、手入れ専用の記事で詳しく解説しています。
オイルの再塗装(塗り直し)の手順とタイミング
オイルの再塗装は1〜2年に1回が一般的な目安ですが、実際は生活の仕方や日当たりによって変わります。判断の基準は年数ではなく、床に水を1滴垂らして染み込むかどうか。すーっと染み込んで色が濃くなるようなら、塗り直しの時期です。
全面を一度に塗る必要はなく、よく歩く場所など傷んだところから部分的に塗り直せるのがオイル仕上げの利点です。
再塗装の具体的な手順(掃除 → ならす → 塗る → 拭き取る → 乾かす)、必要な道具、DIYで行う場合の注意点は、専用記事にまとめています。
オイル仕上げの床は「滑り」も同時に対策できる
オイルで仕上げる無垢床は、質感を保ったまま滑り対策も可能です。伊勢通の滑り止めオイル「グリップオイル」なら、風合いを活かしながら転倒リスクを抑えられます。
皮脂やワックスの蓄積で、オイル仕上げの床でも滑りやすくなることがあります。小さなお子さまやペット、ご高齢の方がいるご家庭では、仕上げ・再塗装のタイミングでグリップオイルを選ぶと、日々の安心につながります。次章でグリップオイルの特長を紹介します。
滑り止めオイル「グリップオイル」とは?
「グリップオイル」は、無垢床の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。
創業1919年の伊勢通が開発した滑り止めオイルです。天然由来の植物オイルが主成分で、木に浸透して効果を発揮するため表面に膜を作らず、無垢床特有の手触りや質感を損ないません。既存のオイル塗装が施された無垢床にも、上から塗り重ねて使用できます。

グリップオイルの3つの特長
名古屋市工業研究所の測定で、オイル塗装の無垢床の最大静摩擦係数が約2.07倍に。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。
① 摩擦力 約2倍 第三者機関・名古屋市工業研究所で測定。オイル塗装の無垢床で約2.07倍に。
② 自然素材で安心 植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。
③ 約4時間で歩行可 コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。第三者機関による摩擦力データ
滑りにくさは名古屋市工業研究所の実測で確認済み。無垢ナラ(オイル塗装)で摩擦力が約2倍に。
摩擦力(gf) 0 100 200 300 塗装前 グリップオイル塗装後 136gf 281.9gf 無垢ナラ(オイル塗装) 約2.07倍 165.4gf 229.7gf 無垢ヒノキ(無塗装) 約1.39倍 数値が大きいほど滑りにくい/測定:名古屋市工業研究所
| 樹種・仕上げ | 塗装前 | グリップオイル塗装後 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 無垢ナラ(オイル塗装) | 136gf | 281.9gf | 約2.07倍 |
| 無垢ヒノキ(無塗装) | 165.4gf | 229.7gf | 約1.39倍 |
※gf(グラム重)=摩擦力の単位。数値が大きいほど滑りにくい。/測定:名古屋市工業研究所
床の仕上げが分からないときのご相談の流れ
「オイルかウレタンか分からない」という方も大丈夫。床の写真をお送りいただければ、仕上げの種類と最適な施工方法をご案内します。
見分けに迷ったら、無理に確認せず次の流れがおすすめです。
- 1)床の状態をメールで相談する(写真を送ると仕上げの判断がスムーズです)
- 2)サンプルで目立たない場所に試す
- 3)必要に応じて本施工を検討する
滑り止めオイルのサンプルについて
サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。目立たない場所で滑り止め効果と質感をお試しいただけます。



資料ダウンロード・商品ラインナップ
商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
速乾タイプ(3分艶仕上げ) 無垢床専用・速乾タイプ。 100ml 6,600円/0.25L 10,890円/0.5L 16,335円/1L 21,780円 詳細を見る →
白木用(全艶消しマット仕上げ) 無垢床専用・白木の質感を活かす。 100ml 6,050円/0.5L 14,440円/1L 19,250円 詳細を見る →
ウレタン塗装専用 下塗り材 ウレタン塗装床にグリップオイルを塗る前の下塗り材。 1L 19,800円 詳細を見る →Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
よくあるご質問(FAQ)
オイル仕上げの無垢床について、よくいただくご質問をまとめました。

