滑り止めオイルは1回塗りで大丈夫?適正な塗装回数と樹種別の吸い込み
無垢フローリング用の滑り止めオイル「グリップオイル」は、新品のオイル塗装済みで状態の良い床なら1回でも効果が出ることがあります。ただし基本的には2回以上の塗り重ねを推奨しています。
塗装回数を左右するのは、大きく①床の表面の状態と②木材の種類(樹種)による吸い込みの違いの2つ。1回目でオイルを浸透させ、2回目で滑り止め効果と艶を均一にする——というのが理想的な塗り方です。
この記事では、1回で足りる床・2回以上が必要な床の見分け方、樹種別の吸い込みの目安、塗り方の手順、そして自分で塗るのが難しい場合の出張塗装サービスまでを解説します。
滑り止めオイルは1回塗りで大丈夫?【結論:基本は2回以上】
結論から言うと、状態の良い新品のオイル塗装済み床なら1回でも効果が出ることはありますが、基本は2回以上の塗り重ねが安心です。1回だけでは吸い込みでオイルが足りず、滑り止め効果や艶にムラが出やすいためです。
無垢フローリング専用の滑り止めオイル「グリップオイル」を販売している伊勢通です。「グリップオイルは1回塗るだけで滑り止め効果は出ますか?」というご質問をよくいただきます。
答えは、床の状態が良ければ1回でも効果は出ますが、基本は2回以上の塗り重ねを推奨、というものです。グリップオイルはウレタン塗装のように表面をコーティングするのではなく、木に浸透して摩擦を高めるタイプの自然オイル。そのため、木がオイルをどれだけ吸い込むかで、必要な塗装回数が変わってきます。

塗装回数を左右するのは、次の2つの要因です。この記事では、それぞれを詳しく見ていきます。
- 理由① 床の表面の状態:長年メンテナンスされていない床や、表面が削れて摩耗した床は吸い込みが激しく、1回では足りません。
- 理由② 木材の種類(樹種):ブラックウォールナットやアカシアなど、吸い込みの多い樹種は2〜3回の塗り重ねが必要になります。
【理由①】床の表面の状態による塗装回数の違い
長年メンテナンスされていない床や、表面が削れて摩耗した床はオイルの吸い込みが激しく、1回ではムラが出やすくなります。1回目で浸透させ、2回目で均一に仕上げる2回塗りが理想です。
まず塗装回数に大きく影響するのが、今の床の表面の状態です。長年メンテナンスをしていない床や、表面が削れて摩耗した床は、オイルの吸い込みが激しくなるため、1回の塗装ではオイルが足りず、滑り止め効果や艶にムラが出やすくなります。
グリップオイルの塗装は、1回目でオイルを木に浸透させ、2回目で全体を均一に仕上げるのが理想的です。特に、次のような床は2回以上の塗り重ねをおすすめします。
- 表面に細かい傷や削れがある:長年使われた床は摩耗が進みやすく、その分オイルの吸い込みが増えます。
- 長期間メンテナンスをしていない:乾いた木肌はオイルを多く吸うため、塗布量と乾き具合を見ながら重ね塗りします。
- 無塗装で吸い込みやすい状態:塗装がなく木肌がむき出しの床は、1回目で多くを吸い込むため2回目で仕上げます。
【理由②】樹種による吸い込みの違いと塗装回数の目安・塗り方
木の種類(樹種)によってもオイルの吸い込みは変わります。ブラックウォールナット・アカシア・クリなどは吸い込みが強く、2〜3回の塗り重ねが目安。床の状態と樹種を合わせて、塗装回数を判断します。
塗装回数を左右するもう一つの要因が、木材の種類(樹種)による吸い込みの違いです。同じように塗っても、樹種によってオイルの入り方が変わります。とくに次のような樹種は吸い込みが強く、2回、場合によっては3回以上の塗り重ねを推奨しています。
- ブラックウォールナット:導管が深く濃色の硬い木で、オイルをよく吸い込みます。
- アカシア:硬く表情豊かな木で、部位によって吸い込みに差が出やすい樹種です。
- クリ(栗):導管が大きく、オイルが入りやすいため重ね塗りが安心です。
樹種と床の状態を合わせて、塗装回数の目安をまとめました。あくまで目安のため、実際には目立たない場所での試し塗りで吸い込み具合を確かめてから全体を塗るのが確実です。
| 床の状態・樹種 | 吸い込みの傾向 | 塗装回数の目安 |
|---|---|---|
| 新品・状態の良いオイル塗装済みの床 | 少なめ | 1回でも可(ムラを見て判断) |
| 一般的な無塗装・オイル塗装の床 | 普通 | 2回(1回目で浸透・2回目で均一) |
| 摩耗・削れ/長年メンテしていない床 | 多い | 2〜3回 |
| 吸い込みが強い樹種(ウォールナット・アカシア・クリ等) | 多い | 2〜3回以上 |
グリップオイルを塗る手順と塗装回数のポイント
下地処理から1回目の塗布、約4時間の乾燥、2回目の塗り重ねまでの基本の流れです。1回目で吸い込みを見て、2回目で仕上げるのがきれいに滑り止めを効かせるコツです。
- 手順① 下地処理(清掃・状態確認):ほこりや汚れを取り除き、必要に応じて軽く研磨。表面の削れ・摩耗の程度や吸い込みの多さを確認します。
- 手順② 1回目の塗布(浸透):ハケや布でグリップオイルを木目に沿って塗り込みます。無塗装・オイル塗装の床には上からそのまま塗れます。
- 手順③ 乾燥(約4時間):1回目の後、約4時間を目安に乾かします。乾燥時間は季節・室温・湿度で変わるため、べたつきが落ち着くまで待ちます。
- 手順④ 2回目の塗り重ね(均一仕上げ):1回目が乾いたら2回目を塗り重ね、滑り止め効果と艶を均一にします。吸い込みが多い床はこれで仕上がりが安定します。
塗装の様子がわかるYouTube動画
実際の塗装の様子は、こちらの動画でもご覧いただけます。オイルの塗り込み方や吸い込みのイメージの参考にしてください。
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滑り止めオイル「グリップオイル」とは?【実測データ】
「グリップオイル」は、植物オイルを独自配合して滑り止め効果を実現した無垢フローリング専用の自然オイル。木の触り心地や調湿効果を損なわずに滑りにくくできます。無塗装・オイル塗装の床には上からそのまま塗り重ねられます。
ここまで塗装回数を左右する要因を見てきましたが、その主役となるのがこのGrip oil(グリップオイル)です。植物オイルを主成分とした、滑り止め効果を付けられる自然オイルで、無塗装・オイル塗装が施されているフローリングにも上から塗装できます。
一般的なウレタン塗装のように表面を完全にコーティングしないので、無垢ならではの自然な風合いを大切にしながら、素足でも滑りにくい安全な床にすることができます。木に浸透するタイプだからこそ、床の状態や樹種に応じた塗装回数が仕上がりを左右します。

グリップオイルの3つの特長
①摩擦係数が実測で約2.7倍に向上 ②植物油が主成分で木にやさしい ③今の床の上から塗れる——吸い込みの多い木床の滑りも、風合いを損なわずに抑えられる滑り止めオイルです。

① 滑りを根本から抑える
表面性測定機で実測。塗装前と比べ摩擦係数が約2.7倍に向上します。

② 自然素材で木にやさしい
植物油が主成分。木に浸透し、調湿性能と素足の触り心地を保ちます。

③ 今の床の上から塗れる
無塗装・オイル塗装の上からも塗装でき、出張塗装でもDIYでも施工しやすい。
【実測データ】グリップオイルの摩擦係数 測定結果
専用の表面性測定機で摩擦係数(数値が大きいほど滑りにくい)を実測。ナラ材のオイル仕上げ(0.311)に速乾タイプを塗ると0.827と、約2.7倍まで滑りにくくなりました。適切な回数を塗ることで、この滑り止め効果をしっかり引き出せます。
「滑りにくくなる」と言葉で説明するだけでなく、同じ測定機・同じ条件で塗装を変えて摩擦係数を実測しています(2026年6月1日/当社測定)。数値で見える根拠のある滑り止めオイルです。
| 仕上げ・施工 | 施工前 | グリップオイル施工後 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| オイル仕上げ+速乾タイプ | 0.311 | 0.827 | 約2.7倍 |
| オイル仕上げ+白木用 | 0.311 | 0.451 | 約1.5倍 |
| ウレタン仕上げ+下塗り材+速乾 | 0.290 | 0.563 | 約1.9倍 |
※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均/2026年6月1日 当社測定)。ナラ材での値です。
▶ 8条件の全測定データ・測定方法はこちら
→ 商品一覧ページはこちら
出張塗装サービス|お見積りに必要な5つの情報
「吸い込みの判断や塗り重ねを自分でやるのは不安」「面積が広くてムラなく仕上げたい」という場合は、伊勢通の出張塗装サービスをご利用いただけます。プロが床の状態を見て、適切な回数で仕上げます。無料のお見積りも可能です。
DIYで塗るのが難しい場合や、施設・店舗など広い面積を確実に仕上げたい場合は、弊社の出張塗装サービスをご利用ください。摩耗した床の吸い込み具合や塗り重ねの回数もプロが判断して施工します。無料のお見積もりも可能です。

出張塗装のお見積りに必要な情報
出張塗装サービスをご希望の方は、以下の5つの情報をお知らせください。メールやお問い合わせフォームでお送りいただくと、スムーズにお見積りできます。
- ① 現場の場所(施工エリア):出張範囲や日程の調整に必要です。
- ② 塗る面積:図面があれば、より正確なお見積りが可能です。
- ③ フローリングの樹種:木の種類によってオイルの吸い込みが異なります。
- ④ 現在の塗装状況:無塗装・オイル塗装・ワックス仕上げなど、床の仕上げをお知らせください。
- ⑤ 床の現状写真:既存フローリングの状態がわかる画像があるとご案内がスムーズです。
出張塗装・DIY・工場塗装の違い【比較表】
グリップオイルの施工には、プロが現場で塗る「出張塗装」、ご自身で塗る「DIY」、フローリングに工場で塗って出荷する「工場塗装」の3通りがあります。塗装回数の判断が不安な場合や広い面積を確実に仕上げたい場合は、出張塗装が向いています。
| 施工方法 | 向いているケース | 特徴 |
|---|---|---|
| 出張塗装 施設におすすめ |
施設・店舗・広い住宅など広い面積/確実にきれいに仕上げたい | プロが現場で施工。摩耗した床の吸い込み判断や塗り重ねもお任せ。 |
| DIY塗装 | ご自身で塗りたい/費用を抑えたい | ハケや布で上から塗るだけ。無塗装・オイル塗装ならそのまま塗装可能(摩耗した床は2回以上)。 |
| 工場塗装仕上げ | これから新しく無垢フローリングを施工する | フローリングに工場で塗装して出荷。施工と同時に滑り止め済みの床に。 |
「自分で塗るのは不安」「広い面積をムラなく仕上げたい」という方には、プロにお任せいただける出張塗装サービスや、フローリングに工場で塗装して出荷する工場塗装仕上げもございます。
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出張塗装・サンプルのご相談の流れ
塗装回数や吸い込みの判断に迷ったら、ご自宅・施設を問わずご相談ください。まずはサンプル(税込660円〜)(塗装面積約30cm角分)で、質感と滑り止め効果、そして床の吸い込み具合をお試しいただくのもおすすめです。
ご自宅から施設まで、Grip oil/滑り止めオイルの塗装は可能です。塗装回数の目安や床の状態のご相談等ございましたら、ご自宅や施設を問わずお気軽にお問い合わせください。
「まずは質感や滑り止め効果を確かめたい」という場合は、次の流れがおすすめです。
- 床の状態(仕上げの種類・面積・滑りの状況)をメールやお問い合わせフォームで相談する
- お試しサンプル(塗装面積約30cm角分)を目立たない場所で試し、滑り止め効果と質感を体感する
- 納得できたら出張塗装や床全体への塗装を検討する(サンプルにはパンフレットも同封しています)
滑り止めオイルのサンプルについて
サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。目立たない場所で、実際に滑り止め効果と質感をお試しいただけます。



塗装回数・床の状態、まずはご相談を
1回で足りるか2回以上必要か、床の仕上げの判断から出張塗装のお見積りまで、創業1919年の伊勢通が無料でご案内します。
資料ダウンロード・商品ラインナップ
グリップオイルの特徴・施工方法・メンテナンス・安全データは、専用カタログとSDSのPDFでご確認いただけます。商品は床の仕上げや用途に合わせて3種類から選べます。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
無垢床を、しっかり滑りにくく仕上げる
創業1919年。無垢フローリングと自然塗料のパイオニア伊勢通が、床に合った塗装回数・滑り止め対策・出張塗装をご提案します。
よくあるご質問(FAQ)
滑り止めオイルの塗装回数について、よくいただく質問をまとめました。1回で足りる床・2回以上必要な床・吸い込みが強い樹種・出張塗装のお見積りを簡潔にお答えします。




