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無垢材コーティングのメリット・デメリット|失敗しない選び方

目次


    無垢材コーティングのメリット・デメリット|失敗しない選び方

    結論

    無垢フローリングへのコーティングには、滑りにくくなる・傷や汚れに強くなる・掃除が楽になるというメリットがあります。一方で無垢材には、調湿機能の低下・木の質感の喪失・元の状態に戻せないという見過ごせないデメリットもあります。

    そのため、コーティングは「目的ありき」で選ぶことが大切です。木の質感や調湿機能を残したまま滑りだけを抑えたいなら、膜を作らない「コーティングしない」滑り止め対策がおすすめ。無垢フローリング専用の滑り止めオイル「グリップオイル」なら、木に浸透して適度な摩擦を与えつつ、無垢材の呼吸を妨げません。

    塗る前に大切なのは、今の床が「オイル仕上げ」か「ウレタン仕上げ」かを確かめること。創業1919年の伊勢通が、お使いの床に合った滑り止め対策をご案内します。

    著者 田邊 瑛二(株式会社伊勢通 研究開発担当)

    Article written by
    田邊 瑛二
    無垢床の削りと滑り止めの専門家/株式会社伊勢通(創業1919年)

    そもそも無垢フローリングはなぜ滑る?滑りの原因

    フローリングが滑りやすくなる主な原因は3つ。①表面の経年劣化、②乾燥(湿度の低下)、③製造時の表面研磨です。塗装方法(無塗装・オイル・ウレタン)に関わらず滑る場合があります。

    「無垢フローリングにコーティングを検討しているけど、メリットとデメリットは?」——ご自宅の床が滑って困ったとき、対策としてコーティングを考える方は多いのではないでしょうか。対策を選ぶ前に、まずは「なぜ床が滑るのか」を知っておきましょう。滑りやすくなる原因は、ひとつではありません。代表的なのは次の3つで、複数が重なっていることもあります。

    • 表面の経年劣化:使用頻度や摩耗によって、床の表面が滑りやすくなっていきます。
    • 乾燥(湿度の影響):湿度が低く乾燥する季節や環境では、表面が滑りやすくなる傾向があります。
    • 製造時の表面研磨:製造時にきれいに研磨するほど表面が平滑になり、結果として滑りやすい仕上がりになります。
    滑りやすさは「塗装方法」だけで決まるわけではありません。無塗装・オイル塗装・ウレタン塗装のいずれでも、経年劣化や乾燥によって滑りやすくなることがあります。「最近、急につるつる滑るようになった」という場合は、まず実際の床の状態を確かめてから、原因に合った対策を選びましょう。

    無垢床コーティングのメリット・デメリット【比較表】

    フロアコーティングには安全性・耐久性・お手入れのしやすさというメリットがある一方、無垢材では調湿機能の低下や風合いの喪失、元に戻せないというデメリットも。両面を知って選ぶことが大切です。

    床の滑りを軽減するために、フロアコーティングを検討される方は多いと思います。コーティングには確かなメリットがありますが、無垢フローリングならではのデメリットもあります。まずはメリットから見ていきましょう。

    無垢フローリングにコーティングをするメリット

    • ① 安全性の向上:滑りにくくなり、安全性が向上します。特に小さなお子様や高齢の方、ペットがいるご家庭では、転倒リスクの軽減が期待できます。
    • ② 耐久性の向上:床の表面が傷つきにくくなります。抗菌・防汚性能のあるコーティング剤を使えば、清潔に保ちやすくなります。
    • ③ 掃除が楽になる:耐水性のあるコーティングなら水拭きが可能になり、お子様の落書きなども簡単に拭き取れます。

    一方で、床が無垢フローリングの場合は、コーティングを施すことで次のようなデメリットもあります。

    無垢フローリングにコーティングをするデメリット

    • ① 調湿機能の低下:無垢材は湿度を調整する特性を持っていますが、表面を膜で覆うことでこの機能が低下してしまうことがあります。
    • ② 木の質感が失われる:無垢フローリング最大の魅力である木の質感や風合いが、コーティングによって失われる可能性があります。
    • ③ 元の状態に戻せない:一度コーティングすると、元の無垢材に戻すのが難しくなります。オイル塗装はメンテナンスできますが、コーティングはやり直しがききません。

    メリット・デメリットの比較表

    無垢床コーティングの利点と注意点を一覧にまとめました。「何を優先したいか」によって、コーティングが向くかどうかが変わります。

    観点 メリット デメリット(無垢材の場合)
    安全性 表面に摩擦がつき滑りにくくなる 施工の種類により効果が十分でない場合も
    機能性 傷・汚れに強く耐久性が高い 調湿機能が低下し、木が呼吸しにくくなる
    風合い ツヤを出して見た目を整えられる 木そのものの質感・自然な風合いが失われる
    やり直し — 一度施すと元の無垢の状態に戻せない

    無垢床のコーティングのメリット・デメリット

    コーティングは「目的ありき」で選ぶことが大切です。「床が滑るのを防ぎたい」「お手入れを楽にしたい」「傷をつけたくない」——こうした目的がはっきりしている場合は、コーティングも有力な選択肢です。一方で、無垢の質感や調湿機能を残したいなら、次にご紹介する「コーティングしない」対策が向いています。

    コーティング〝しない〟という選択|無垢専用の滑り止めオイル

    無垢の質感を残したいなら、膜を作らない「コーティングしない」対策がおすすめ。手軽さならマット、根本的に改善するなら木に浸透する滑り止めオイル「グリップオイル」が向いています。

    「木の質感を残しながら滑り止めをしたい」「自然素材のものを使いたい」と考えている方には、表面に膜を作らない「コーティングしない」滑り止め対策が向いています。大きく分けて、次の2つの方法があります。

    ①滑り止めマット・カーペットを敷く(上からの対策)

    特に滑りやすい場所にマットを敷く手軽な方法。裏面に滑り止め加工があるものを選びます。ただし木目が隠れたり、掃除の手間が増えたりする点には注意が必要です。

    よく歩く場所や、特に滑りやすい場所には、滑り止めマットやカーペットを敷くと効果的です。裏面に滑り止め加工がしてあるものを選ぶのがポイント。安価ですぐに始められる一方で、せっかくの無垢の木目が隠れてしまったり、掃除の手間が増えたりする点には注意が必要です。

    ②無垢フローリング専用の「滑り止めオイル」を塗る(床そのものの対策)

    無垢フローリング専用の滑り止めオイル「グリップオイル」は、木材に浸透して適度な摩擦を与えながらも、無垢材の呼吸を妨げません。木の質感を残したまま、自然な滑り止め効果が得られます。

    無垢フローリングの質感をそのままに、家じゅうの滑りを根本から抑えたい方におすすめなのが、無垢フローリング専用の滑り止めオイル「グリップオイル」です。通常のコーティングとは異なり、木材に浸透して適度な摩擦を与えながらも、無垢材の呼吸を妨げません。そのため、無垢材の調湿機能や風合いを損なわず、自然な滑り止め効果が得られます。

    「コーティング」と「滑り止めオイル」の違い【比較表】

    表面に膜を作るコーティングに対し、滑り止めオイルは木に浸透するのが大きな違い。無垢の質感や調湿機能を残したいなら、浸透タイプの滑り止めオイルが向いています。

    対策 タイプ メリット 気をつけたい点
    フロアコーティング 表面に膜を作る 汚れ・傷に強く耐久性が高い 無垢の調湿機能・風合いが損なわれる/元に戻せない
    滑り止めマット 上からの対策 安価ですぐ始めやすい。部分的に対応できる 掃除の手間が増える/無垢の木目が隠れる
    滑り止めオイル 木に浸透する対策 無垢の質感・調湿機能を活かしたまま、滑りを根本から改善 床の仕上げの確認・塗装作業が必要

    「部分的に気になる場所だけ」ならマット、「家族みんなが歩く場所で気になる」「無垢の雰囲気はそのまま残したい」なら、床そのものに浸透する滑り止めオイルが合いやすいです。

    塗る前に確認|床の仕上げ(オイル/ウレタン)の見分け方

    滑り止めオイルで対策する前に大切なのは、今の床が「オイル仕上げ」か「ウレタン仕上げ」かを把握すること。同じ「滑る」でも、仕上げによって最適な施工方法が変わります。

    滑り止めオイル対策で大切なのは、今の床が「オイル仕上げ」なのか「ウレタン仕上げ」なのかを把握することです。同じ「滑る」でも、床の仕上げによって最適な施工方法が変わります。

    • オイル仕上げ(木に浸透するタイプ) ➡︎ 滑り止めオイルをそのまま塗装できます。
    • ウレタン仕上げ(表面に膜があるタイプ) ➡︎ 専用下塗り材を塗ったうえで、滑り止めオイルを塗装します。

    ご自宅でできる「床の仕上げ」かんたんチェック

    「うちの床がどちらか分からない」という方も大丈夫。床を傷めない範囲で、ツヤ・手触り・水の弾き方の3点を見れば、おおまかに見分けられます。

    「うちの床がどちらか分からない…」という方も大丈夫です。床を傷めない範囲で、次のポイントを見てみてください。

    チェック ウレタン仕上げ寄り オイル仕上げ寄り
    ① ツヤの出方 光が当たると強くツヤが出る/表面が膜っぽい 木目の凹凸や手触りが自然で、ツヤが控えめ
    ② 手触り・質感 硬い樹脂膜の感触。ツルッと均一 木そのものの質感。しっとりした手触り
    ③ 水を1滴落とす 玉のように弾く じんわり染み込みやすい

    確認する際は、必ず目立たない場所で少量の水を使い、すぐに拭き取ってください。下の動画では、コーティングと滑り止めオイルの違いや、無垢床の滑り止めの考え方を分かりやすくご紹介しています。

    【補足】本当に分からない場合は、無理に判断しなくて大丈夫です。建築をご依頼された工務店さん、または床材のメーカーさんに、塗装の仕様を直接お問い合わせください。床の写真を伊勢通へお送りいただければ、仕上げの種類と最適な施工方法をご案内します。

    滑り止めオイル「グリップオイル」とは?

    「グリップオイル」は、無垢床の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。

    創業1919年の伊勢通が開発した、無垢フローリング専用の滑り止めオイルです。天然由来の植物オイルが主成分で、木に浸透して効果を発揮するため表面に膜を作らず、無垢床特有の手触りや質感を損ないません。既存のオイル塗装が施された無垢床にも、上から塗り重ねて使用できます。コテ刷毛を使って、誰でも簡単にDIY施工できるのも特長です。

    無垢フローリング専用 滑り止めオイル グリップオイル

    グリップオイルの3つの特長

    実測で摩擦係数は約2.7倍。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。

    摩擦係数約2.7倍の滑り止め効果
    ① 摩擦係数 約2.7倍
    実測で確認。オイル仕上げの床に速乾タイプを塗ると約2.7倍に。
    木の特性を損なわない自然素材の塗料
    ② 自然素材で安心
    植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。
    4時間の乾燥後に歩行可能な施工性
    ③ 約4時間で歩行可
    コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。

    実測データ|摩擦係数は約2.7倍に

    滑りにくさは実測で確認済み。オイル仕上げの床(ナラ材)に速乾タイプを塗装すると、摩擦係数が0.311から0.827へ、約2.7倍に向上しました。

    床の仕上げ(ナラ材) 塗装前 塗装するオイル 塗装後 倍率
    オイル仕上げの床 0.311 グリップオイル 速乾タイプ 0.827 約2.7倍
    オイル仕上げの床 0.311 グリップオイル 白木用 0.451 約1.5倍
    ウレタン塗装の床 0.290 専用下塗り材+速乾タイプ 0.563 約1.9倍

    ※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(新東科学製)/荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均・2026年6月1日 当社測定。詳しい測定条件と結果は滑り止めオイルの摩擦係数を実測した記事でご覧いただけます。

    無垢床のために|ご相談・サンプルの流れ

    床の滑りは「仕方ない」と諦める必要はありません。原因と床の仕上げに合った対策を選べば、無垢の質感を残したまま安心して過ごせる床に変えていけます。まずはサンプル(税込660円〜)でお試しください。

    無垢の床が「ツルッ」と滑る瞬間、ヒヤッとしますよね。コーティングをするか迷う前に、まずは無垢の質感を残したまま滑りを抑える方法を試してみませんか。床の滑りは「仕方ない」と諦める必要はありません。原因と床の仕上げに合った対策を選べば、“この床なら大丈夫”という安心感に変えていけます。まずはサンプル(税込660円〜)で、実際の使用感をお確かめください。

    滑り止めオイルのサンプルについて

    サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。実際に手に取って、目立たない場所で滑り止め効果と質感をお試しいただけます。

    グリップオイル 速乾タイプ サンプルグリップオイル 白木用 サンプルグリップオイル ウレタン塗装専用下塗り材 サンプル

    お使いの床に塗れるか、まずはご相談を

    床の仕上げの判断から最適な施工方法まで、創業1919年の伊勢通が無料でご案内します。

    資料ダウンロード・商品ラインナップ

    商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。

    グリップオイルの商品ラインナップ

    無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。

    グリップオイル 速乾タイプ
    速乾タイプ(3分艶仕上げ)
    無垢床専用・速乾タイプ。
    100ml 6,600円/0.25L 10,890円/0.5L 16,335円/1L 21,780円

    詳細を見る →
    グリップオイル 白木用
    白木用(全艶消しマット仕上げ)
    無垢床専用・白木の質感を活かす。
    100ml 6,050円/0.5L 14,440円/1L 19,250円

    詳細を見る →
    グリップオイル ウレタン塗装専用下塗り材
    ウレタン塗装専用 下塗り材
    ウレタン塗装床にグリップオイルを塗る前の下塗り材。
    1L 19,800円

    詳細を見る →

    Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード

    製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。

    Grip oil/滑り止めオイル 専用カタログ

    Grip oil/滑り止めオイル専用カタログの表紙

    製品安全データシート(SDS)

    Grip oil/滑り止めオイル 製品安全データシートの表紙

    無垢床の滑り対策を、伊勢通がお手伝いします

    創業1919年。無垢の質感を残したまま、お使いの床に合った滑り止め対策をご提案します。

    よくあるご質問(FAQ)

    無垢床のコーティングやグリップオイルについて、よくいただく質問をまとめました。メリット・デメリット・コーティングの是非・施工・ご相談先を簡潔にお答えします。

    無垢フローリングにコーティングするメリットは何ですか?
    主なメリットは3つあります。表面に摩擦をつけて滑りにくくする「安全性の向上」、傷や汚れを防ぎ抗菌・防汚で清潔に保ちやすくする「耐久性の向上」、水拭きが可能になり日々の掃除が楽になる「お手入れのしやすさ」です。小さなお子さまや高齢の方、ペットがいるご家庭では、転倒リスクの軽減も期待できます。
    無垢フローリングにコーティングするデメリットは何ですか?
    無垢フローリングに膜を作るコーティングを施すと、木が呼吸できなくなり「調湿機能が低下」します。さらに無垢材最大の魅力である「木の質感・風合いが失われる」可能性があり、一度コーティングすると「元の無垢の状態には戻せない」点も大きなデメリットです。オイル塗装はメンテナンスでやり直せますが、コーティングはやり直しがききません。
    無垢床にコーティングはしたほうがいいですか?
    コーティングはメリット・デメリットの両方があるため、「目的ありき」で選ぶことが大切です。傷や汚れを徹底的に防ぎたい・お手入れを最優先したい場合はコーティングも選択肢になります。一方、無垢の調湿機能や木の質感を残したまま滑りだけを抑えたい場合は、膜を作らない「コーティングしない」滑り止め対策が向いています。
    コーティングせずに無垢床の滑りを抑える方法はありますか?
    代表的なのは「滑り止めマット・カーペットを敷く(上からの対策)」と「滑り止めオイルを塗る(床そのものの対策)」です。部分的に気になる場所はマットが手軽ですが、木目が隠れたり掃除の手間が増えたりします。無垢の質感を残したまま家じゅうの滑りを抑えたい場合は、木に浸透して膜を作らない滑り止めオイル「グリップオイル」が向いています。
    滑り止めオイル「グリップオイル」は無垢材の風合いを損ないませんか?
    グリップオイルは植物油を主成分とした自然由来の塗料で、木に浸透して効果を発揮します。表面に膜を作らないため、無垢床の調湿機能や手触り・風合いを損ないません。既存のオイル塗装の上からも塗り重ねでき、コテ刷毛でDIY施工も可能です。木の質感を残しながら、適度な摩擦で滑りにくい床に整えます。
    サンプルや見積もりの相談はできますか?
    可能です。サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意し、目立たない場所でお試しいただけます。出張塗装や工場塗装出荷のご相談・お見積もりも承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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