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温泉旅館の無垢フローリングが滑る原因と5つの対策|お客様の転倒防止

目次


    温泉旅館の無垢フローリングが滑る原因と5つの対策|お客様の転倒防止

    結論

    温泉旅館の無垢フローリングは、自然な風合いと高級感がおもてなしの空間を引き立てます。しかし、温泉特有の湿気や水分で床が滑りやすくなり、高齢のお客様や慣れない足元のお客様の転倒事故につながると、旅館の安全管理責任や信用にも関わります。

    床が滑る主な原因は①湿気・水分 ②表面の摩耗 ③砂・ホコリ・皮脂などの汚れの3つ。対策は①水気の拭き取り・定期清掃 ②滑り止めマット ③滑り止めテープ ④スリッパ・履き物の見直し ⑤滑り止めオイルの塗装の5つです。

    手軽なマットやテープは一時対策として有効ですが、無垢床の質感や調湿性を保ったまま床全体を根本から整えるなら、無垢材専用の滑り止め自然オイル「グリップオイル」や床研磨・再塗装がおすすめです。植物油主成分で木の呼吸を妨げないため、湿気の多い旅館の床にも適しています。

    著者 田邊 瑛二

    Article written by
    田邊 瑛二
    無垢床の削りと滑り止めの専門家/株式会社伊勢通(創業1919年)

    温泉旅館の無垢フローリングが滑る3つの原因

    温泉旅館の床が滑る主な原因は、温泉特有の湿気や浴場まわりの水分、多くの宿泊客が通ることによる表面の摩耗、そして砂・ホコリ・皮脂などの汚れです。湿度が高く人の出入りも多い旅館ほど、これらが重なって滑りやすくなります。

    温泉旅館では、廊下・広間・脱衣所・客室まで、温かみと高級感のある無垢フローリングが好まれます。一方で、旅館ならではの環境が床の滑りやすさを生むことがあります。まずは、なぜ床が滑るのか、その原因を押さえておきましょう。

    温泉旅館の無垢フローリングが滑る原因と対策

    ①湿気・水分(温泉旅館ならではの原因)

    温泉旅館でもっとも注意したいのが、温泉特有の湿気や水分です。浴場や脱衣所まわりはもちろん、館内全体の湿度が高くなりやすく、フローリング表面に水分が付着すると足裏との摩擦が下がって滑りやすくなります。入浴後のお客様が濡れた足のまま歩いたり、湯上がりの水滴が廊下に落ちたりすることも、滑りの一因になります。

    ②床の摩耗

    多くの宿泊客が行き来する旅館では、フローリングの表面が摩耗し、滑りやすくなります。特に玄関・上がり框・廊下・広間など、人が繰り返し通る動線は、磨かれすぎて光沢が強くなり、時間とともに滑りやすい状態になりやすいので注意が必要です。

    ③表面の汚れやホコリ

    床に溜まる砂・ホコリ・皮脂などの汚れも、滑りやすさの一因です。旅館では多くのお客様がスリッパや足袋、素足で行き来するため、微細な砂やホコリ、足裏の皮脂が持ち込まれます。これらが薄い膜のように積み重なると、足裏と床の摩擦が下がり、湿気と相まって滑りを引き起こします。

    旅館の床が滑るとなぜ危険?|お客様の安全と旅館の信用

    旅館には高齢のお客様や、浴衣に足袋・スリッパで歩く慣れない足元のお客様が多く来館されます。滑りやすい床は転倒事故につながり、お客様のけがだけでなく旅館の安全管理責任や信用にも関わります。

    温泉旅館の床対策が重要なのは、お客様が「いつもと違う足元」で過ごすからです。湯上がりで足が濡れていたり、浴衣に足袋やスリッパといった慣れない履き物だったり、宴会でお酒が入っていたり――普段より足元が不安定になりやすい状況が重なります。

    特に心配なのが高齢のお客様の転倒です。加齢とともに筋力やバランス感覚が低下すると、わずかな滑りでも転倒し、骨折など大きなけがにつながりかねません。旅館内での転倒事故は、お客様のけがはもちろん、安全配慮義務や旅館の信用・口コミ評価にも直結します。おもてなしの一環として、そして万一のリスクを防ぐためにも、床側の滑り止め対策が欠かせません。

    旅館の床は「無塗装なのか、オイル塗装なのか、ウレタン塗装なのか」で、適した滑り止め方法が変わります。塗装の見分け方や、高齢のお客様の転倒防止については、あわせて次の記事もご覧ください。


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    温泉旅館の滑り止め対策5選【比較表つき】

    温泉旅館の床の滑りは、手軽な順に5つの方法で改善できます。水気の拭き取り・清掃・マット・テープ・履き物の見直しは一時的な対策、滑り止めオイルや床研磨は床を根本から整える対策です。組み合わせると効果的です。

    フローリングが滑りやすい状態を改善するために、次の5つの対策がおすすめです。まずは手軽に始められるものから、床全体を根本から整えるものまで、旅館の状態や場所に合わせて組み合わせてください。

    ①水気の拭き取りと定期清掃

    温泉旅館でまず大切なのが、湿気・水分への対処です。浴場や脱衣所まわり、動線に落ちた水気はこまめに拭き取り、床に溜まった砂・ホコリ・皮脂は乾拭きを中心とした定期清掃で取り除きます。換気や除湿で館内の湿度を下げることも、滑りにくい環境をつくる基本です。コストをかけずに今日から始められる対策です。

    ②滑り止めマットの設置

    浴場の出入り口や廊下など、水気が付きやすく人が頻繁に通る場所に滑り止めマットを設置すると、転倒防止に役立ちます。ゴムや樹脂系のマットは滑り止め効果が高く、安全性を確保できます。ただしマット自体がめくれてつまずきの原因になったり、下に水がたまったりしないよう、固定や設置場所には配慮しましょう。

    ③滑り止めテープの貼り付け

    階段や上がり框など、特に滑りやすい箇所には透明の滑り止めテープを貼る方法があります。透明タイプなら旅館の落ち着いた雰囲気を保ったまま対策できます。ただし剥がれや足裏の感触が気になる場合があるため、部分的な応急対策として使うのが向いています。

    ④スリッパ・履き物の見直し

    旅館で貸し出すスリッパや館内履きの底が滑りやすくなっていないか、定期的に点検しましょう。底がすり減った履き物は滑りやすく、転倒の原因になります。滑りにくい素材の履き物を用意しておくことで、床対策と合わせてお客様の安全を確保できます。

    ⑤滑り止めオイルの塗装

    床材が無垢フローリングの場合は、無垢床専用の滑り止め自然オイルの使用がおすすめです。植物オイルと植物ワックスを主成分とし、木材本来の温かみや調湿性を保ちながら滑り止め効果を発揮します。無塗装・オイル塗装済みの床にそのまま塗布でき、床全体を根本から滑りにくく整えられます。詳しくは次のグリップオイルの紹介をご覧ください。

    それぞれの対策の特徴を、一時対策か根本対策かで整理しました。手軽さと持続性のバランスで選んでください。

    対策 タイプ メリット 気をつけたい点
    水気の拭き取り・定期清掃 予防・習慣 コストがかからず今日から始められる。湿気対策の基本 表面の摩耗が原因の場合は効果が限定的
    滑り止めマット 一時対策 設置が簡単で浴場出入り口の転倒防止に有効 めくれ・ずれや水たまりがつまずきの原因になることも
    滑り止めテープ 一時対策 階段など滑りやすい箇所に部分的に即効 見た目・剥がれ・足裏の感触が気になる場合がある
    スリッパ・履き物の見直し 予防・習慣 低コストでお客様全体の安全につながる 床自体の滑りは解消できない
    滑り止めオイルの塗装 根本対策 無垢の質感・調湿性を保ったまま床全体を改善 塗装の手間がかかる(まずサンプルで確認)
    床研磨・再塗装 根本対策 摩耗・傷をリセットし表面を一新できる 大がかりで費用・時間がかかる
    マットやテープは即効性がありますが、旅館ではお客様がつまずいたり見た目が気になったりすることも。床の質感や調湿性を保ちながら根本的に整えたい場合は、無垢床専用の滑り止めオイルや床研磨・再塗装が向いています。ウレタン塗装など表面がコーティングされた床に塗る場合は「ウレタン塗装専用の下塗り材」をご使用ください。

    根本対策におすすめの滑り止めオイル「グリップオイル」

    「グリップオイル」は無垢床の質感と調湿性を活かしたまま摩擦を高める、フローリング専用の自然オイル塗料。膜を作らず木に浸透するため、湿気の多い温泉旅館の床を風合いそのままに滑りにくく整えます。

    「Grip Oil(グリップオイル)」は、創業1919年の伊勢通が自然塗料の知識と経験を活かして開発した、無垢フローリング専用の滑り止めオイルです。天然由来の植物オイルが主成分で、木に浸透して効果を発揮するため表面に膜を作らず、無垢床特有の手触りや質感、そして木が呼吸する調湿性を損ないません。湿気の多い旅館でも木の性質を保てるのが特長で、無塗装・オイル塗装済みの床には上から塗り重ねて使用できます。

    無垢フローリング専用 滑り止めオイル グリップオイル 速乾タイプ

    グリップオイルの3つの特長

    表面性測定機の実測で摩擦係数は大きく向上。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、速乾タイプは約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。

    適度な摩擦で滑りを抑える滑り止め効果
    ① 摩擦係数が大きく向上
    表面性測定機で実測。塗装前と比べ滑りにくさが大きくアップ。
    木の特性を損なわない自然素材の塗料
    ② 自然素材で安心
    植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。
    約4時間の乾燥後に歩行可能な施工性
    ③ 約4時間で歩行可(速乾)
    コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。

    【実測データ】グリップオイルの摩擦係数 測定結果

    専用の表面性測定機で摩擦係数(数値が大きいほど滑りにくい)を実測。ナラ材のオイル仕上げ床(0.311)に速乾タイプを塗ると0.827と、約2.7倍まで滑りにくくなりました。

    摩擦係数 0 0.3 0.6 0.9 施工前 グリップオイル施工後 0.311 0.827 オイル+速乾 約2.7倍 0.311 0.451 オイル+白木用 約1.5倍 0.290 0.563 ウレタン+下塗り速乾 約1.9倍 数値が大きいほど滑りにくい/トライボギア TYPE:14・2026.6.1当社測定(ナラ材)

    床の仕上げ・施工 施工前 グリップオイル施工後 倍率
    オイル仕上げ+速乾タイプ 0.311 0.827 約2.7倍
    オイル仕上げ+白木用 0.311 0.451 約1.5倍
    ウレタン仕上げ+下塗り材+速乾 0.290 0.563 約1.9倍

    ※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均/2026年6月1日 当社測定・ナラ材)。
    ▶ 8条件の全測定データ・測定方法はこちら

    【ご注意】効き具合は床の状態や仕上げによって変わります。仕上がりが心配な場合は、必ずサンプルで目立たない場所からお試しください。ウレタン塗装など表面がコーティングされた床には、専用の下塗り材を使用してから施工します。

    床の相談・サンプル・お見積もりの流れ

    旅館の床は、まず状態を相談し、サンプルや部分施工で確かめてから本施工へ。清掃・再塗装・滑り止めオイル塗装まで、出張対応とお見積もりで伊勢通がサポートします。営業への影響を抑えた施工もご相談ください。

    「うちの旅館の床は清掃や除湿で足りる?オイルを塗ったほうがいい?」とお悩みの方もご安心ください。床の状態や場所(浴場まわり・廊下・広間・客室)に合わせて最適な方法をご案内します。次の流れがおすすめです。

    • 床の状態(滑りやすさ・湿気・摩耗・汚れ)や場所をメールやお問い合わせフォームで相談する
    • サンプルで目立たない場所に試す/必要なら部分施工で確認する
    • 清掃・再塗装・滑り止めオイル塗装など、本施工を検討する(出張塗装・工場塗装出荷にも対応)

    滑り止めオイルのサンプルについて

    サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。旅館の床で目立たない場所からグリップ感と質感をお試しいただけます。

    グリップオイル 速乾タイプ サンプルグリップオイル 白木用 サンプルグリップオイル ウレタン塗装専用下塗り材 サンプル

    旅館の床の「滑り」、まずはご相談を

    床の状態に合った対策を、創業1919年の伊勢通が無料でご案内します。

    資料ダウンロード・商品ラインナップ

    グリップオイルの特徴・施工方法・メンテナンス・安全データは、専用カタログとSDSのPDFでご確認いただけます。サンプルや見積もりとあわせてご活用ください。

    グリップオイルの商品ラインナップ

    無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。

    グリップオイル 速乾タイプ
    速乾タイプ(3分艶仕上げ)
    無垢床専用・速乾タイプ。
    100ml 6,600円/0.25L 10,890円/0.5L 16,335円/1L 21,780円

    詳細を見る →
    グリップオイル 白木用
    白木用(全艶消しマット仕上げ)
    無垢床専用・白木の質感を活かす。
    100ml 6,050円/0.5L 14,440円/1L 19,250円

    詳細を見る →
    グリップオイル ウレタン塗装専用下塗り材
    ウレタン塗装専用 下塗り材
    ウレタン塗装床にグリップオイルを塗る前の下塗り材。
    0.5L 14,850円/1L 19,800円

    詳細を見る →

    Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード

    製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。

    Grip oil/滑り止めオイル 専用カタログ

    Grip oil/滑り止めオイル専用カタログの表紙

    製品安全データシート(SDS)

    Grip oil/滑り止めオイル 製品安全データシートの表紙

    安全で滑りにくい旅館の床づくりを、伊勢通がお手伝いします

    創業1919年。自然塗料一筋の伊勢通が、温泉旅館の床の滑り止め対策をご提案します。

    よくあるご質問(FAQ)

    温泉旅館の床が滑る原因や対策、滑り止めオイルについて、よくいただく質問をまとめました。原因・危険性・施工方法・ご相談先を簡潔にお答えします。

    温泉旅館の無垢フローリングが滑る主な原因は何ですか?
    主な原因は3つです。温泉特有の湿気や浴場・脱衣所まわりの水分が床表面に付着すること、多くの宿泊客が行き来することによる床表面の摩耗、そして砂・ホコリ・皮脂などの汚れの付着です。湿度が高く人の出入りも多い旅館ほど、これらが重なって滑りやすくなります。
    温泉旅館の床が滑るとなぜ危険なのですか?
    旅館には高齢のお客様や、浴衣に足袋・スリッパで歩く慣れない足元のお客様も多く来館されます。滑りやすい床は転倒事故につながり、お客様のけがだけでなく旅館の安全管理責任や信用にも関わります。おもてなしの一環として床の滑り止め対策は重要です。
    湿気の多い旅館の床にも滑り止めマットやテープは有効ですか?
    一時的な対策としては有効です。ただしマットはめくれてつまずきの原因になることがあり、水気で下に水がたまることもあります。テープは見た目や剥がれ、足裏の感触が気になることがあります。客室や広間などの床全体を根本的に整えたい場合は、無垢材の質感を保てる滑り止めオイルの塗装や床研磨・再塗装が向いています。
    無垢の旅館の床に滑り止めオイルは塗れますか?
    無塗装やオイル塗装済みの無垢床には、グリップオイルをそのまま塗り重ねできます。ウレタン塗装など表面に膜がある床の場合は、専用の下塗り材を塗ってから施工します。まずはサンプルで目立たない場所からお試しください。
    滑り止めオイルを塗ると床の質感や調湿性は変わりますか?
    グリップオイルは植物オイルが主成分で、木に浸透して表面に膜を作らないため、無垢床本来の手触りや風合い、調湿性を損なわずに摩擦を高められます。湿気の多い旅館でも木が呼吸する性質を保てます。仕上がりが心配な場合は、サンプルで質感とグリップ感をご確認いただけます。
    旅館の床施工の相談や見積もりはできますか?
    可能です。床研磨・再塗装・滑り止めオイル塗装について、出張塗装や工場塗装出荷を含めご相談・お見積もりを承っています。広間や客室、廊下など広い床面積、営業への影響を抑えた施工についてもお気軽にお問い合わせください。

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