赤ちゃんのフローリング対策|頭を打つ・滑り・汚れを防ぐ
対策は大きく分けて、クッション性のあるマット・ラグ/コルクマットといった「上から守る対策」と、床そのものを滑りにくくする滑り止めオイル「グリップオイル」です。よく遊ぶ場所はマット、家全体は床に塗るオイル、と組み合わせるのもおすすめです。
オイルを塗る前に大切なのは、今の床が「オイル仕上げ」か「ウレタン仕上げ」かを確かめること。創業1919年の伊勢通が、保育園での実績もふまえてお使いの床に合った対策をご案内します。
赤ちゃんと無垢フローリング|気をつけたい3つのポイント
無垢フローリングは自然素材の温かみが魅力ですが、赤ちゃんとの暮らしでは「転倒時のケガ」「滑りやすさ」「汚れ・お手入れ」の3点に気をつけたいところです。
赤ちゃんが生まれると、家の中で気になるのが「床」の安全性と清潔感ではないでしょうか。無垢フローリングは自然素材の温かみや質感が魅力ですが、滑りやすさによる転倒や、食べこぼしによる油汚れ・シミが心配になることもあります。「このままでいいのかな?」と迷われる方は少なくありません。
無垢フローリングは赤ちゃんに優しい自然素材ですが、硬さや滑りやすさに対しては注意が必要です。まずは、気をつけたい3つのポイントを整理しておきましょう。
- ① 転倒時のケガ防止:ハイハイやつかまり立ちを始めると、転倒して頭や体を打つ危険性があります。
- ② 滑りにくさの確保:滑りやすい床では姿勢が不安定になり、ハイハイや歩き始めのケガのリスクが高まります。
- ③ 汚れ・お手入れのしやすさ:食べこぼしやおもちゃの落下で床が汚れるのは日常茶飯事。掃除の手間も考慮が必要です。

無垢フローリングが滑る原因とは
フローリングの滑りやすさは、木そのものよりも「表面の仕上げ方法」で大きく変わります。ウレタン塗装・オイル塗装のどちらでも、乾燥や仕上げ方によって滑ることがあります。
実は、フローリングの「滑りやすさ」は木そのものよりも表面の仕上げ方法によって大きく変わります。一般的なフローリングには、表面を樹脂の膜で覆う「ウレタン塗装」と、木にオイルを浸透させる「オイル塗装」の2種類があります。
- ウレタン塗装:表面がツルツルした膜になるため、特に乾燥する冬場は滑りやすくなることがあります。
- オイル塗装:仕上げ方によっては摩擦が弱く、ハイハイ期や歩き始めの赤ちゃんには不安を感じることがあります。
「見た目は安全そうなのに、なぜか滑る」——その原因は、実はこの“表面の仕上げ”にあるのです。乾燥や経年で表面が摩耗すると、さらに滑りやすくなることもあります。

赤ちゃんに優しいフローリング対策【比較表】
無垢の魅力を保ちながら赤ちゃんが安全に過ごせる対策は主に3つ。「マット・ラグ」「コルクマット」(上から守る対策)と、「滑り止めオイル」(床そのものの対策)です。
無垢フローリングの魅力を保ちながら、赤ちゃんが安全に過ごせる環境を作るための対策をご紹介します。まずは取り入れやすいものから試してみてください。
①クッション性のあるマット・ラグを敷く
ジョイントマットやクッション性の高いラグは、転倒時の衝撃を吸収して安全性を高めます。滑り止め付きや厚手の下敷きと併用すると効果的です。
ジョイントマットやクッション性の高いラグをフローリングに敷くことで、転倒時の衝撃を吸収し安全性を高めます。滑り止め付きのラグや、ラグ専用の厚手下敷きを併用するのも効果的です。マット自体を洗えるので、食べこぼしの汚れを洗い流して清潔に保てる点もメリットです。
②コルクマットを活用する
コルクマットは柔らかさと自然素材の質感が特徴。滑りにくく、防音効果や保温性もあるため、赤ちゃんのいるご家庭にぴったりです。
コルクマットは柔らかさと自然素材の質感が特徴で、滑りにくく、防音効果や保温性もあります。集合住宅で階下への音が気になるご家庭にも向いています。一方で、マット・ラグ全般に共通して、無垢の木目が隠れて見た目が変わる・掃除の手間が増えるといった点には注意が必要です。
③滑り止めオイルを塗装する
無垢の滑りやすさを根本から改善するなら、植物由来の自然オイル塗料「滑り止めオイル」。質感を損なわず、ハイハイや歩き始めの赤ちゃんも安心です。
無垢フローリングの滑りやすさを根本的に改善するには、「滑り止めオイル」の使用がおすすめです。植物由来の自然オイル塗料で、フローリングの質感を損なわずに滑りにくさを実現します。マットのように床を覆わないため、無垢の美しい木目や足触りはそのまま。ハイハイや歩き始めの赤ちゃんがいるご家庭でも、安心して過ごせる環境を整えられます。

「上から守る対策」と「床そのものの対策」の比較
マット・ラグは手軽で衝撃吸収に優れた「上から守る対策」、滑り止めオイルは無垢の質感を活かす「根本対策」。気になる範囲や暮らし方で選ぶのがおすすめです。
| 対策 | タイプ | メリット | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| マット・ラグ/コルクマット | 上から守る対策 | 安価で手軽。転倒時の衝撃を吸収。洗えて清潔に保てる | 無垢の木目が隠れる/掃除の手間が増える |
| 滑り止めオイル | 床そのものの対策 | 美観・足触りを保ったまま滑りを根本から改善 | 床の仕上げの確認・塗装作業が必要/定期メンテナンス |
「よく転ぶ場所だけ衝撃をやわらげたい」ならマット、「無垢の雰囲気はそのままに、家じゅうを滑りにくくしたい」なら床そのものの対策が合いやすいです。両方を組み合わせるのも有効です。
塗る前に確認|床の仕上げ(オイル/ウレタン)の見分け方
滑り止めオイルで対策する前に大切なのは、今の床が「オイル仕上げ」か「ウレタン仕上げ」かを把握すること。同じ「滑る」でも、仕上げによって最適な施工方法が変わります。
滑り止めオイルで対策する前に大切なのは、今の床が「オイル仕上げ」なのか「ウレタン仕上げ」なのかを把握することです。同じ「滑る」でも、床の仕上げによって最適な施工方法が変わります。
- オイル仕上げ(木に浸透するタイプ) ➡︎ 滑り止めオイルをそのまま塗装できます。
- ウレタン仕上げ(表面に膜があるタイプ) ➡︎ 専用下塗り材を塗ったうえで、滑り止めオイルを塗装します。
ご自宅でできる「床の仕上げ」かんたんチェック
「うちの床がどちらか分からない」という方も大丈夫。床を傷めない範囲で、ツヤ・手触り・水の弾き方の3点を見れば、おおまかに見分けられます。
「うちの床がどちらか分からない…」という方も大丈夫です。床を傷めない範囲で、次のポイントを見てみてください。
| チェック | ウレタン仕上げ寄り | オイル仕上げ寄り |
|---|---|---|
| ① ツヤの出方 | 光が当たると強くツヤが出る/表面が膜っぽい | 木目の凹凸や手触りが自然で、ツヤが控えめ |
| ② 手触り・質感 | 硬い樹脂膜の感触。ツルッと均一 | 木そのものの質感。しっとりした手触り |
| ③ 水を1滴落とす | 玉のように弾く | じんわり染み込みやすい |
ツヤがある場合や水を弾く場合は「ウレタン仕上げ」の可能性が高いです。確認する際は、必ず目立たない場所で少量の水を使い、すぐに拭き取ってください。
滑り止めオイル「グリップオイル」とは?
「グリップオイル」は、無垢床の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。
創業1919年の伊勢通が開発した滑り止めオイルです。天然由来の植物オイルが主成分で、木に浸透して効果を発揮するため表面に膜を作らず、無垢床特有の手触りや質感を損ないません。既存のオイル塗装が施された無垢床にも、上から塗り重ねて使用できます。赤ちゃんがハイハイで触れる床にも、安心してお使いいただけます。
グリップオイルの3つの特長
実測で摩擦係数は約2.7倍。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。

① 摩擦係数 約2.7倍
実測で確認。オイル仕上げの床に速乾タイプを塗ると約2.7倍に。

② 自然素材で安心
植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。

③ 約4時間で歩行可
コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。
実測データ|摩擦係数は約2.7倍に
滑りにくさは実測で確認済み。オイル仕上げの床(ナラ材)に速乾タイプを塗装すると、摩擦係数が0.311から0.827へ、約2.7倍に向上しました。
| 床の仕上げ(ナラ材) | 塗装前 | 塗装するオイル | 塗装後 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 速乾タイプ | 0.827 | 約2.7倍 |
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 白木用 | 0.451 | 約1.5倍 |
| ウレタン塗装の床 | 0.290 | 専用下塗り材+速乾タイプ | 0.563 | 約1.9倍 |
※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(新東科学製)/荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均・2026年6月1日 当社測定。詳しい測定条件と結果は滑り止めオイルの摩擦係数を実測した記事でご覧いただけます。
保育園での塗装事例|子どもが走り回っても安心な床へ
築11年の保育園では、一般的なオイル塗装で滑りやすく困っていました。グリップオイル塗装と定期メンテナンスで滑りが大幅に改善し、子どもたちが元気に走り回れる床になりました。
こちらは築11年の保育園で、当初は一般的なオイル塗装で滑りやすく大変困っていました。靴下が滑るのは想像しやすいかと思いますが、冬場は素足でも乾燥のため滑ってしまいます。ご相談をいただき、開園3年後ぐらいからグリップ力のあるオイル塗装を施し、定期的にメンテナンス塗装を行なっています。
その結果、床の滑りやすさは大幅に改善され、子どもたちが元気に走り回っても安心して見守ることができるようになりました。特に冬場の乾燥した時期でも、素足で過ごす子どもたちが滑って転ぶ心配がなくなり、保育園全体で安全な環境が整いました。今では子どもたちが元気に遊び回る姿を見ながら、園全体が一層明るく活気のある場所となっています。

同じように、ご家庭でも「赤ちゃんが転びそうになるたびにヒヤッとする」「危ないから走らないでと言い続ける」という毎日を、安心して見守れる毎日へ変えていけます。床が変わると、家族の空気も変わります。
床が変わると暮らしが変わる|ご相談・サンプルの流れ
床の滑りは「仕方ない」と諦める必要はありません。無垢の美しさや足触りを大切にしたい方には、床そのものを変える根本対策という選択肢があります。まずはサンプルでお試しください。
本当は、思いきりハイハイして、思いきり歩いてほしい。その成長を笑顔で見守りたい——。安心できる床になれば、赤ちゃんのためだけでなく、見守るご家族の心の余裕にもつながります。無垢材の美しさや足触りを大切にしたい方には、「上から守る」だけでなく「床そのものを変える」根本対策という選択肢があることを、ぜひ知っていただきたいと思います。

滑り止めオイルのサンプルについて
サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。実際に手に取って、目立たない場所で滑り止め効果と質感をお試しいただけます。



資料ダウンロード・商品ラインナップ
商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
よくあるご質問(FAQ)
赤ちゃんと無垢フローリングの対策やグリップオイルについて、よくいただく質問をまとめました。頭を打つ転倒対策・滑り・汚れ・施工・ご相談先を簡潔にお答えします。




