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サーモバスウッドとは?特徴・用途とサーモアスペンとの違いを解説

目次

    サーモバスウッドとは?特徴・用途とサーモアスペンとの違いを解説

    結論サーモバスウッドは、シナ材(バスウッド)を高温で熱処理した無垢パネリングです。熱処理により寸法が安定し、腐りにくく・カビにくくなり、内部まで濃いブラウンに色づきます。曲げや衝撃には弱いため床材ではなく壁・天井の内装材向きで、同じ熱処理材のサーモアスペンより幅広(90mm)で価格を抑えやすいのが選ばれる理由です。伊勢通では無塗装Bグレードを長さ3種類で取り扱っています。
    著者 田邊 文久(株式会社伊勢通 代表取締役)

    Article written by
    田邊 文久
    株式会社伊勢通 代表取締役(創業1919年)/自然塗料・滑り止めオイルの専門家

    サーモバスウッドとは?シナ材を熱処理した無垢パネリング

    サーモバスウッドは、シナ材(英名バスウッド/シナノキ科)に高温の熱処理を加えた無垢のパネリング(壁・天井の内装材)です。「サーモ(thermo)」は木材を高温で加熱処理して性質を改良する技術を指し、処理された木材は「サーモウッド」と総称されます。

    シナ材はもともと軽く、木肌が緻密で色のばらつきが少ない素材ですが、熱処理を加えることで寸法が安定し、腐りにくく、内部まで落ち着いたブラウンに色づきます。伊勢通で扱うサーモバスウッドは、色差と節を含む無塗装のBグレードで、住宅や店舗の内装材として使われます。

    シナ材を原料とする点が最大の特徴で、同じ熱処理材でもアスペン(ポプラ)を使う「サーモアスペン」とは樹種が異なります(違いは後述します)。

    熱処理(サーモ処理)で得られる4つの特徴

    サーモバスウッドの性質は、原料のシナ材そのもの以上に、約180〜215℃の高温熱処理によって決まります。主な特徴は次の4つです。

    ①寸法安定性が高い

    熱処理で木材の吸湿性が下がり、含水率が低く安定します。湿度変化による反り・膨張・収縮が起きにくく、施工後の狂いが少ないのが利点です。

    ②防腐・防カビ性の向上

    加熱により、腐朽菌やカビの栄養源となる糖分・ヘミセルロースが分解されます。薬剤を使わずに腐りにくさ・カビにくさを高められるため、湿気の多い場所の内装にも向きます。

    ③内部まで均一なブラウン

    表面塗装ではなく木材の芯まで熱で色づくため、削っても色が大きく変わりません。程よいブラウンと自然な色のばらつきが、落ち着いた表情をつくります。

    ④注意点:もろくなりやすい

    熱処理は硬さを与える一方で、曲げ強度や衝撃への強さは低下します。強い荷重や曲げがかかる用途には不向きで、壁・天井などの内装材として使うのが基本です。

    サーモバスウッドとサーモアスペンの違い

    伊勢通では、同じ熱処理の無垢パネリングとして「サーモアスペン」も扱っています。どちらも寸法安定性・防カビ性・ブラウンの色調という共通点がありますが、原料樹種やサイズ、価格が異なります。

    項目 サーモバスウッド サーモアスペン
    原料樹種 シナ材(バスウッド) アスペン材(ポプラ)
    サイズ(厚×幅) 8×90mm 10×79mm
    設計価格(円/㎡) 約11,200〜11,400円 約18,368円〜
    グレード・色 無塗装Bグレード/程よいブラウンと色差 Bグレード/ブラウン系
    主な用途 壁・天井の内装材 壁・天井の内装材

    大きな違いは原料樹種と価格です。サーモバスウッドはシナ材を使い、幅90mmとやや広めで、設計価格は㎡あたり約11,000円台と、サーモアスペン(約18,000円台〜)より抑えやすいのが特長です。コストを重視しつつ熱処理材の質感を取り入れたい場合に向きます。

    サーモアスペンの詳しい特徴やサウナ・浴室での使われ方は、サーモアスペンの解説記事で紹介しています。あわせてご覧ください。

    サーモバスウッドの主な用途

    8mm厚のパネリング(内装材)であるサーモバスウッドは、次のような場所で使われます。

    壁・天井のアクセントウォール:程よいブラウンと色差の表情を活かし、住宅のリビングや店舗の壁・天井のアクセントに向きます。

    サウナ・浴室まわりの内装:シナ材は熱伝導が低く高温でも触れたときに熱くなりにくいこと、熱処理で寸法が安定し腐りにくいことから、サウナ室や浴室まわりの内装材として選ばれます(直接水に濡れる部位や納まりは要相談)。

    湿気を受けやすい空間の内装:腐りにくく・カビにくい性質を活かし、洗面・脱衣所などの壁材にも使われます。

    伊勢通のサーモバスウッド(サイズ・価格)

    伊勢通で取り扱うサーモバスウッドは、無塗装・ワンピースのBグレードです。厚み8mm・幅90mmで、長さ違いの3種類をご用意しています。

    塗装 タイプ サイズ(厚×幅×長さ mm) 入数/㎡数 設計価格(円/ケース) 設計価格(円/㎡)
    無塗装 ワンピース 8×90×1820 10枚/1.638㎡ 18,700円 11,416円
    無塗装 ワンピース 8×90×2420 10枚/2.18㎡ 24,400円 11,193円
    無塗装 ワンピース 8×90×2730 10枚/2.46㎡ 27,700円 11,260円

    グレードは色差と節が入るBグレード(無塗装)です。入荷状況により長さが異なる場合があります。最新の在庫・納期はお問い合わせください。

    商品の写真や詳細はサーモバスウッドの商品ページ、他の樹種は無垢・突板パネリングの一覧からご覧いただけます。

    サーモバスウッドのサンプル・お見積もり

    実際の色味・質感はサンプルでご確認いただけます。数量・納期のご相談もお気軽にどうぞ。

    まとめ

    サーモバスウッドは、シナ材を高温熱処理した無垢パネリングです。寸法安定性・防腐防カビ性に優れ、内部まで濃いブラウンに色づくのが特徴です。

    曲げや衝撃には弱いため、床材ではなく壁・天井の内装材として使うのが基本です。同じ熱処理材のサーモアスペンよりも幅広(90mm)で価格を抑えやすく、コストと質感のバランスを取りたい内装に向きます。無塗装Bグレードで長さ3種類を用意していますので、質感はサンプルで確かめたうえでご検討ください。

    よくあるご質問(FAQ)

    サーモバスウッドについて、よくいただく質問をまとめました。

    サーモバスウッドとはどんな木材ですか?
    シナ材(バスウッド)を約180〜215℃で熱処理した無垢パネリングです。熱処理により寸法が安定し、腐りにくく・カビにくくなり、木材の内部まで落ち着いたブラウンに色づきます。おもに壁・天井の内装材として使われます。
    サーモバスウッドとサーモアスペンはどう違いますか?
    主な違いは原料樹種と価格です。サーモバスウッドはシナ材、サーモアスペンはアスペン(ポプラ)を使います。サイズは8×90mm/10×79mm、設計価格は㎡あたり約11,000円台/約18,000円台〜で、サーモバスウッドの方が幅広く手頃です。用途はどちらも壁・天井の内装が中心です。
    サーモバスウッドは床(フローリング)に使えますか?
    厚み8mmの内装用パネリングで、熱処理材は硬い反面もろさもあるため、歩行荷重のかかる床材には不向きです。床には別途フローリング材をご検討ください。無垢フローリングは伊勢通でも各種取り扱っています。

    内装材のご相談はお気軽に

    用途に合う樹種・サイズ選びから、サンプル・お見積もりまでご案内します。

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