カバ(バーチ)フローリングの特徴|硬さ・経年変化・床暖房対応まで解説
カバ(バーチ)フローリングとは
カバは、英語でバーチ(birch)と呼ばれるカバノキ科の広葉樹です。北海道やロシア、北欧、北米などの寒冷地に広く分布し、家具や床材として世界中で使われています。
フローリングでは「カバ桜(カバザクラ)」という名前でもよく流通していますが、じつは桜(バラ科サクラ属)ではありません。きめ細かな木目と、白〜淡い紅色の落ち着いた木肌が本物の桜(ヤマザクラ)によく似ているため、通称として「カバ桜」と呼ばれ、桜の代替材として古くから親しまれてきました。
無垢フローリング全体の選び方は無垢フローリングの選び方ガイドもあわせてご覧ください。
カバフローリングの3つの特徴
カバが「なじみやすい床材」として人気を集める理由は、大きく3つあります。
①適度な硬さと弾力で足腰にやさしい
カバは広葉樹の中では中程度の硬さ。オークやチークほど硬すぎず、適度な弾力があるため、長時間立っていても足腰への負担が少ないのが特長です。この歩き心地の良さから、保育園・幼稚園やダンススタジオ、体育館などにも採用されています。
②きめ細かでサラサラした肌ざわり・なじみやすい色味
木目が主張しすぎず、白〜淡いピンクの均一な色調で、和風にも洋風にもなじみます。表面はサラサラとした心地よい肌ざわりで、素足で過ごす暮らしにも向いています。
③寸法安定性が高く狂いにくい
密度が均一なため収縮や反りが起きにくく、施工後の狂いが少ないのもカバの魅力です。伊勢通のカバは短い材を縦につないだユニタイプで、扱いやすく仕上がりも安定します。
硬さ・色味を他樹種と比較
代表的な無垢フローリング樹種と、硬さ・色味・経年変化・価格帯を比べてみましょう。
| 樹種 | 硬さ | 色味 | 経年変化 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|---|
| カバ(バーチ) | 中程度(やや硬め) | 白〜淡いピンク・均一 | 変わりにくい | 手ごろ〜中 |
| オーク(ナラ) | 硬い | 黄〜茶・力強い木目 | やや濃くなる | 中 |
| チーク | 硬い・油分が多い | 褐色 | 飴色に深まる | 高め |
| パイン(松) | 柔らかい | 淡い黄 | 飴色に濃くなる | 手ごろ |
こうして並べると、カバは「硬すぎず柔らかすぎず、色の変化が少ない」バランス型だとわかります。イメージ通りの色を長く保ちたい方や、樹種選びで迷っている方の最初の一枚に向いています。
経年変化|色が変わりにくい理由
無垢フローリングの多くは、使い込むほど飴色へと深く変化していきます。これはこれで無垢ならではの味わいですが、「最初の明るい色をできるだけ保ちたい」という方には悩みどころです。
その点カバは、色素や油分が穏やかなため、年数を経ても当初の色味が比較的長く持続します。白木のような明るいトーンのインテリアを長く楽しみたい方に向いた樹種です。
ただし、どんな無垢材でも直射日光による日焼けは起こります。ラグを敷きっぱなしにすると日焼けムラの原因になるため、カーテンで日差しを調整したり、ときどき模様替えをするのがおすすめです。変色やシミの対処はフローリングの変色・シミ対策もご覧ください。
カバは床暖房に使える?
「無垢は乾燥で反るから床暖房に使えない」と言われることがあります。たしかに一般的な無垢材は熱で乾燥・収縮しやすく、そのまま床暖房に使うと隙間や割れの原因になります。
そこで選びたいのが床暖房対応品です。伊勢通のカバ【Aグレード】には、熱源60℃まで対応した床暖房対応品(15×75×1818mm・オイルクリア仕上げ)をご用意しています。乾燥や加工の工程で寸法変化を抑えているため、床暖房のあるお住まいでも無垢の質感を楽しめます。
床暖房で使う場合は、必ず対応品を選び、施工前の養生や含水率管理にも注意してください。対応商品の詳細は無垢・複合フローリング一覧からご確認いただけます。
グレードと価格の目安
伊勢通のカバフローリングには、木肌の表情で選べるAグレードとCグレードがあります。
| グレード | 特徴 | 幅 | 設計価格の目安(円/㎡) |
|---|---|---|---|
| Aグレード | 小節を含む程度のきれいな木肌。床暖房対応品あり | 75・90・120mm | 無塗装9,158〜/オイル9,707〜(床暖対応15,098) |
| Cグレード | 節・色差・一部パテ処理を含むコスト重視 | 90・120mm | 無塗装7,631〜/オイル8,059〜 |
きれいな表情を求めるならAグレード、費用を抑えつつ無垢の質感を楽しみたいならCグレードがおすすめです。上記は設計価格の目安で、数量や時期によって変動します。正確な金額は無料お見積りでご確認ください。
カバ床を長く楽しむお手入れ
カバの魅力を長く保つコツは、仕上げ方法に合ったお手入れです。オイル仕上げなら、定期的にオイルを塗り足すことで質感をキープでき、傷んだ部分だけを自分で部分補修できます。膜をつくるウレタン塗装との違いはウレタン塗装とオイル塗装の違いで詳しく解説しています。
また、小さなお子さまや高齢のご家族、ペットがいるご家庭で「フローリングの滑り」が気になる場合は、無垢の質感を保ったまま滑りにくくする方法があります。次章でご紹介する滑り止めオイル「グリップオイル」です。
滑り止めオイル「グリップオイル」とは?
「グリップオイル」は、無垢床の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。
天然由来の植物オイルが主成分

グリップオイルの3つの特長
名古屋市工業研究所の測定で、オイル塗装の無垢床の最大静摩擦係数が約2.07倍に。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。
① 摩擦力 約2倍 第三者機関・名古屋市工業研究所で測定。オイル塗装の無垢床で約2.07倍に。
② 自然素材で安心 植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。
③ 約4時間で歩行可 コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。第三者機関による摩擦力データ
滑りにくさは名古屋市工業研究所の実測で確認済み。無垢ナラ(オイル塗装)で摩擦力が約2倍に。
| 樹種・仕上げ | 塗装前 | グリップオイル塗装後 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 無垢ナラ(オイル塗装) | 136gf | 281.9gf | 約2.07倍 |
| 無垢ヒノキ(無塗装) | 165.4gf | 229.7gf | 約1.39倍 |
※gf(グラム重)=摩擦力の単位。数値が大きいほど滑りにくい。/測定:名古屋市工業研究所
まとめ
カバ(バーチ)は、適度な硬さ・なじみやすい色味・扱いやすさを兼ね備えたバランス型の無垢フローリングです。とくに年数を経ても色が変わりにくい点が最大の魅力で、明るいトーンを長く楽しみたい方に向いています。グレードA・Cで予算を調整でき、床暖房対応品もあります。
色味や肌ざわりは実物で確かめるのが一番です。まずはカバ【Aグレード】・カバ【Cグレード】の商品ページや無垢フローリング一覧をご覧いただき、サンプルやお見積りをご活用ください。
床の仕上げが分からないときのご相談の流れ
「オイルかウレタンか分からない」という方も大丈夫。床の写真をお送りいただければ、仕上げの種類と最適な施工方法をご案内します。
- 1)床の状態をメールで相談する(写真を送ると仕上げの判断がスムーズです)
- 2)サンプルで目立たない場所に試す
- 3)必要に応じて本施工を検討する
滑り止めオイルのサンプルについて
サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。目立たない場所で滑り止め効果と質感をお試しいただけます。



資料ダウンロード・商品ラインナップ
商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
速乾タイプ(3分艶仕上げ) 無垢床専用・速乾タイプ。 100ml 6,600円/0.25L 10,890円/0.5L 16,335円/1L 21,780円 詳細を見る →
白木用(全艶消しマット仕上げ) 無垢床専用・白木の質感を活かす。 100ml 6,050円/0.5L 14,440円/1L 19,250円 詳細を見る →
ウレタン塗装専用 下塗り材 ウレタン塗装床にグリップオイルを塗る前の下塗り材。 1L 19,800円 詳細を見る →Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
よくあるご質問(FAQ)
カバ(バーチ)フローリングについて、よくいただく質問をまとめました。

