玄関の框が滑る原因と3つの滑り止め対策|転倒を防ぐ方法
玄関の框(かまち)が滑る主な原因は、①表面を磨いて仕上げた素材のツルツル、②冬場などの乾燥、③相性の悪いワックスの3つ。框は段差の縁のため、わずかな滑りでも転倒・転落につながりやすい要注意ポイントです。
対策は主に3つ。①こまめな掃除・メンテナンス ②滑り止め器具(金具・樹脂ストリップ) ③滑り止めオイル。無垢材の框で見た目を保ったまま根本から滑りにくくしたいなら、木に浸透する滑り止めオイル「グリップオイル」が向いています。
玄関は毎日の出入りで必ず使う場所。框の滑りを抑えて、家族も来客も安心して使える玄関へ。創業1919年の伊勢通が、框の状態に合った対策をご案内します。
玄関の框(かまち)とは?滑ると危険な理由
框(かまち)は、玄関の土間と床の段差の縁に取り付ける横木のこと。段差部分のため、ホールの床面以上に「滑ると転倒・転落につながりやすい」注意ポイントです。
「玄関の框(かまち)が滑って危ない…」——毎日の出入りで使う玄関だからこそ、框の滑りは見過ごせません。框とは、玄関で靴を脱ぐ土間と室内の床との間にできる段差の縁に取り付ける化粧材(上がり框)のことです。ちょうど足を上げ下げして体重を乗せる場所にあたるため、ここが滑ると体勢を崩しやすく、転倒・転落の事故につながりやすいのが特徴です。
特にご高齢の方やお子様のいるご家庭では、框の滑りは日々の小さな不安になりがちです。この記事では、玄関框が滑りやすくなる原因と、見た目を保ちながら安全性を高める3つの対策を、無垢材のプロが解説します。

なお、框(段差部分)ではなく玄関ホールの床面全体が滑る場合は、原因も対策の選び方も少し異なります。床面のお悩みは下記の記事で詳しく解説しています。
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玄関の框が滑る3つの原因
玄関框が滑る主な原因は、①表面が磨かれた素材、②冬場の乾燥、③ワックスの3つ。まずはご自宅の框がどれに当てはまるか確認しましょう。
玄関框が滑る原因は一つとは限らず、複数が重なっていることもあります。それぞれの原因を知ることで、合った対策を選びやすくなります。
①素材の表面(磨き上げ・塗膜)
無垢材やウレタン塗装の框は、表面をきれいに磨いて仕上げてあるぶんツルツルしており、摩擦が少なく滑りやすくなります。特に光沢のあるウレタン塗装は、水や皮脂が付くとさらに滑りやすくなります。
②乾燥による影響
冬場など湿度が下がる時期は、框の表面も乾燥して滑りやすくなることがあります。無垢材は特に季節の湿度変化を受けやすい素材で、乾燥が続くと表面がカサついて滑りを感じやすくなります。
③ワックスの影響
框に光沢を出すためワックスを塗ることがありますが、種類によってはかえって滑りやすくなるものがあります。特に段差の框では滑りが転倒に直結するため、使用時は事前に框との相性を確認しましょう。
これらに加え、靴から運ばれた砂やホコリが框に溜まると、滑りをさらに助長します。原因が分かったら、次章の3つの対策から合うものを選びましょう。
框の滑り止め3つの対策【比較表】
対策は「こまめな掃除」「滑り止め器具の設置」「滑り止めオイルの塗装」の3つ。見た目・手軽さ・効果の持続で選び方が変わります。
框の滑りを抑える方法は主に3つです。まずは取り入れやすいものから試し、床そのものが滑る場合は根本対策も検討しましょう。
①こまめな掃除・メンテナンス
框に付いた汚れ・砂・ホコリを取り除くことで、滑りやすさを軽減できます。乾拭きや掃除機で表面を清潔に保つのが基本の対策です。ただし、素材そのものの磨き上げや乾燥による滑りは、掃除だけでは解消しきれない点に注意しましょう。
②滑り止め器具(金具・樹脂ストリップ)
框の縁に、靴が引っかかる金具や樹脂製の滑り止めストリップを取り付ける方法です。段差の縁でのつまずき・滑りを物理的に防止でき、賃貸でも導入しやすいのが利点。一方で、框の見た目に影響が出る点は考慮が必要です。
③滑り止めオイルを塗る
無垢材専用の滑り止めオイルを框に塗ると、木に浸透して表面に膜を作らず、見た目を変えずに摩擦を高められます。無垢材の質感を保ちたい框に最も適した対策です。

3つの対策を比較
掃除や器具は手軽な「上からの対策」、滑り止めオイルは無垢の質感を活かす「框そのものの対策」。見た目を保ちたいか、手軽さを優先するかで選ぶのがおすすめです。
| 対策 | タイプ | 見た目 | メリット | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|---|
| こまめな掃除・メンテナンス | 上からの対策 | 変わらない | 今日から無料で始められる。砂・ホコリ由来の滑りに有効 | 磨き上げ・乾燥による滑りは解消しにくい |
| 滑り止め器具(金具・樹脂ストリップ) | 上からの対策 | 見た目に影響 | 靴が引っかかり転倒を防止。賃貸でも導入しやすい | 框の見た目が変わる/取り付けの手間がかかる |
| 滑り止めオイルを塗る | 框そのものの対策 | ほぼ変わらない | 木に浸透し、見た目を変えず摩擦を高める。無垢材に最適 | 框の仕上げの確認・塗装作業が必要 |
汚れが原因の軽い滑りは掃除で改善しますが、框そのものが滑りやすい場合は掃除だけでは解決しきれません。無垢材の框で見た目を保ちたいなら、滑り止めオイルが最も適しています。
塗る前に確認|オイル仕上げとウレタン仕上げの見分け方
滑り止めオイルで対策する前に大切なのは、今の框が「オイル仕上げ」か「ウレタン仕上げ」かを把握すること。判断を誤ると密着不良の原因になります。
無垢材の框に滑り止めオイルを塗る前に、今の框が「オイル仕上げ」なのか「ウレタン仕上げ」なのかを確認しましょう。同じ「滑る」でも、仕上げによって最適な施工方法が変わります。
- オイル仕上げ(木に浸透するタイプ) ➡︎ グリップオイルをそのまま塗装できます。
- ウレタン仕上げ(表面に樹脂膜があるタイプ) ➡︎ 専用下塗り材を塗ったうえで、グリップオイルを塗装します。

ご自宅でできる「框の仕上げ」かんたんチェック
「うちの框がどちらか分からない」という方も大丈夫。框を傷めない範囲で、ツヤ・手触り・水の弾き方の3点を見れば、おおまかに見分けられます。
| チェック | ウレタン仕上げ寄り | オイル仕上げ寄り |
|---|---|---|
| ① ツヤの出方 | 光が当たると強くツヤが出る/表面が膜っぽい | 木目の凹凸や手触りが自然で、ツヤが控えめ |
| ② 手触り・質感 | 硬い樹脂膜の感触。ツルッと均一 | 木そのものの質感。しっとりした手触り |
| ③ 水を1滴落とす | 玉のように弾く | じんわり染み込みやすい |
光が当たると強くツヤが出る・水を弾く場合はウレタン塗装、手触りが自然でツヤ控えめ・水が染み込む場合はオイル塗装の可能性が高いです。確認する際は、必ず目立たない場所で少量の水を使い、すぐに拭き取ってください。
無垢材の框には滑り止めオイル「グリップオイル」が最適
「グリップオイル」は、無垢材の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、框など転倒しやすい段差でも滑りにくい状態を整えるフローリング・框専用の自然オイル塗料です。
「木の質感を残しながら滑り止めをしたい」なら、創業1919年の伊勢通が開発した無垢材専用の滑り止めオイル「グリップオイル」が最適です。植物油と植物ワックスが主成分の自然由来オイルで、木に浸透して効果を発揮するため表面に膜を作らず、框の色味や木目、手触りを損ないません。DIYでも塗装でき、速乾タイプなら約4時間で歩行可能です。
グリップオイルの3つの特長
表面性測定機の実測で摩擦係数は大きく向上。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、速乾タイプは約4時間の乾燥で歩行できる、無垢材にやさしい滑り止めオイルです。

① 摩擦係数が大きく向上
表面性測定機で実測。塗装前と比べ滑りにくさが大きくアップ。

② 自然素材で安心
植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。

③ 約4時間で歩行可(速乾)
コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢材なら他社塗料の上からも塗装可。
【実測データ】グリップオイルの摩擦係数 測定結果
専用の表面性測定機で摩擦係数(数値が大きいほど滑りにくい)を実測。ナラ材のオイル仕上げ(0.311)に速乾タイプを塗ると0.827と、約2.7倍まで滑りにくくなりました。
| 框の仕上げ・施工 | 施工前 | グリップオイル施工後 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| オイル仕上げ+速乾タイプ | 0.311 | 0.827 | 約2.7倍 |
| オイル仕上げ+白木用 | 0.311 | 0.451 | 約1.5倍 |
| ウレタン仕上げ+下塗り材+速乾 | 0.290 | 0.563 | 約1.9倍 |
※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均/2026年6月1日 当社測定・ナラ材)。
▶ 8条件の全測定データ・測定方法はこちら
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框の滑りを、安心に|ご相談・サンプルの流れ
框の滑りは「仕方ない」と諦める必要はありません。原因に合った対策を選べば、家族も来客も安心して使える玄関に変えていけます。まずはサンプルでお試しください。
出かける時や帰宅した時に框で「ツルッ」とした瞬間、ヒヤッとしますよね。段差の縁だからこそ、お子さんやご高齢のご家族がいると小さな不安が毎日のストレスになりがちです。ただ、框の滑りは「仕方ない」と諦める必要はありません。原因に合った対策を選べば、“この框なら大丈夫”という安心感に変えていけます。
滑り止めオイルのサンプルについて
サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。実際に手に取って、框の目立たない場所で滑り止め効果と質感をお試しいただけます。



資料ダウンロード・商品ラインナップ
商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢材専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装の框に使う「専用下塗り材」の3種類。框の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
よくあるご質問(FAQ)
玄関框の滑りと対策について、よくいただく質問をまとめました。原因・対策・施工・ご相談先を簡潔にお答えします。
玄関の框が滑るのはなぜですか?
賃貸でもできる框の滑り止めはありますか?
無垢の框に一番おすすめの対策は?
滑り止めオイルは框の見た目を変えますか?
ウレタン塗装の框にも塗れますか?
サンプルや見積もりの相談はできますか?
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。框の素材・状態により最適な対策は異なります。ご不明な点はお問い合わせください。




