無垢フローリングはなぜ滑りやすいのか？
無垢フローリングは、自然素材ならではの美しい木目と温かみを感じられる床材として人気です。しかし、その一方で滑りやすいという問題がよく指摘されます。本記事では、無垢フローリングが滑りやすい理由とその対策について詳しく解説します。
無垢フローリングとは？
まず、無垢フローリングについて簡単に説明します。無垢フローリングとは、一本の木から切り出した材木をそのまま床材として使用するものです。合板や合成素材を使わず、木材そのものの美しさと機能性を活かした自然素材の床材です。
無垢フローリングが滑りやすい理由：塗装方法の違い
1. ドイツ発のオイル塗装仕上げ
無垢フローリングの仕上げには、オイル塗装仕上げとウレタン塗装仕上げあります。特に注目すべきは、ドイツをはじめとするヨーロッパから導入されたオイル塗装仕上げです。ドイツでは、環境に配慮したナチュラルな商品が多く、オイル塗装仕上げもその一環として広まっています。
2. 拭き取りの有無と表面の違い
オイル塗装仕上げには、オイルを拭き取る方法と拭き取らない方法の2種類があります。拭き取るオイル塗装仕上げは、表面に薄い膜を残し、拭き取った木材の表面が繊維本来の凹凸があるため、理論上、滑りにくくなります。一方で、オイルを拭き取らずに塗布する方法では、表面に膜が形成され、表面が硬くなります。この硬さが滑りやすさを引き起こす原因であると考えられます。
文化の違いがもたらす滑りやすさ
1. ヨーロッパと日本の生活様式の違い
土足で使用するドイツなどのヨーロッパ諸国では、オイルを拭き取らない塗装が木材の保護に効果的ですが、特に素足やスリッパで生活する日本の文化には滑りやすいというデメリットがあります。
4. 日本の生活文化との相性
日本の家屋では、玄関で靴を脱ぎ、室内では素足やスリッパで過ごす事が一般的です。この海外との文化の違いが、無垢フローリングの滑りやすさという、日本特有の問題を引き起こしている原因となってしまっているのです。土足での使用を前提としたドイツのオイルフィニッシュは、日本の生活様式に必ずしも適していないことがわかります。
滑りにくい無垢フローリングの選び方
1. 拭き取るオイルフィニッシュを選ぶ
滑りにくい無垢フローリングを選ぶには、オイルフィニッシュの中でも拭き取るタイプのものを選ぶことがポイントです。これにより、表面に滑り止め効果を持つ微細な凹凸を残すことができます。
2. 滑り止め加工を施す
フローリングの表面に滑り止め加工を施すことで、滑りやすさを軽減することが可能です。無垢床専用の滑り止め商品を活用することで、滑りにくさを実現できます。特に日本製で自然派のGrip oil／滑り止めオイルは、日本の生活様式に合わせた設計がされています。
【Grip oil／滑り止めオイルとは？】
無垢フローリングに滑り⽌め効果を持たす⾃然オイルです。⾃然オイルベースの安⼼安全なオイルで無塗装品はもちろん、オイル仕上げの上からも塗ることができます。
▶︎ポイント
・滑り⽌め効果を持つ⾃然塗料（成分：植物油、植物ワックス、溶剤他）
・無塗装、または⾃然塗料を塗装したフローリングや階段板に塗装可能
・ペットだけでなく、お⼦様やご⾼齢の⽅にも効果がある
・ウレタン塗装のような⼯業系の仕上げ材の上には塗装不可
まとめ：無垢フローリングの滑りやすさを解消するには
RECOMMENDATION
おすすめ記事
