無垢フローリングと複合フローリングの違い|構造・特徴を写真と比較表で解説
一番の違いは「構造」です。無垢フローリングは天然木を一枚に加工した「木そのもの」の床材。複合フローリングは合板などの基材に、厚さ2mm前後の薄い天然木や化粧シートを貼り合わせた「層構造」の床材です。
この違いから、肌触り・価格・寸法安定性・お手入れのしやすさ・床暖房への対応に差が出ます。木の質感や経年変化を楽しみたいなら無垢、価格・お手入れ・床暖房対応を重視するなら複合が向いています。どちらが良い・悪いではなく、暮らし方で選ぶのがポイントです。
また、無垢・複合どちらの木の床も、経年や乾燥で滑りやすくなることがあります。滑りが気になる場合は、床の仕上げに合わせた滑り止めオイルで対策できます。創業1919年の伊勢通が、床選びから滑り対策までご案内します。
無垢と複合、まず押さえたい「構造」の違い
無垢フローリングと複合フローリングの一番の違いは「構造」です。無垢は木を一枚に加工した「木そのもの」、複合は基材の表面に薄い木や化粧シートを貼った「層構造」。この違いがすべての特徴の差につながります。
家づくりやリフォームで床材を選ぶとき、必ずといっていいほど迷うのが「無垢フローリング」と「複合フローリング」の違いです。名前は似ていますが、その中身はまったく異なります。
結論から言うと、両者の違いは「構造」にあります。無垢フローリングは天然木をそのまま一枚の板に加工したもの。複合フローリングは合板などの基材の上に、薄くスライスした天然木や化粧シートを貼り合わせて作られています。この構造の違いから、価格・肌触り・寸法の安定性・お手入れのしやすさといった特徴に差が生まれます。まずは、それぞれがどんな床材なのかを写真で見ていきましょう。

無垢フローリングとは?
無垢フローリングは、天然木を一枚の板に加工した「木そのもの」の床材です。木の質感や肌触り、経年変化を楽しめるのが最大の魅力です。
無垢フローリングとは、要は木材の一枚板です。丸太から切り出した天然木を、そのまま床材の形に加工しています。表面から裏面まですべて同じ天然木でできているのが特徴です。

上の写真はチーク材の無垢フローリングです。下の写真はパイン材の無垢フローリングで、こちらも同じく天然木の一枚板になります。樹種によって色味や木目、硬さが異なるのも無垢材の面白さです。

天然木ならではの調湿性があり、夏はさらっと、冬はほんのり暖かく感じられます。使い込むほどに色艶が深まり、傷さえも味わいになっていく——そんな経年変化を楽しめるのが無垢フローリングの一番の魅力です。
複合フローリングとは?
複合フローリングは、合板などの基材の表面に、厚さ2mm前後の薄い天然木や化粧シートを貼り合わせた「層構造」の床材です。寸法が安定し、床暖房や遮音などの機能を持たせやすいのが特徴です。
一方の複合フローリングは、その名のとおり複数の層が重なってできています。一番表面には無垢の木材や化粧シートが貼ってあり、その下は積層された合板のような基材になっています。
下の写真を見ると、層になっているのがよく分かります。この製品の場合は表面に2mmの薄い無垢材が貼られていて、裏面は合板を重ねた構造になっています。


合板を土台にしているため湿度による伸縮が少なく、寸法が安定しているのが強みです。床暖房対応や遮音性能を持たせた製品も多く、マンションや床暖房のあるお住まいで広く使われています。表面に天然木の突板を使ったタイプなら、見た目や質感も無垢材に近づきます。
無垢と複合フローリングの違いを比較【一覧表】
無垢と複合の違いを、構造・肌触り・価格・寸法安定性・お手入れ・床暖房対応の観点で一覧にまとめました。ぱっと比べたいときはこの表をご覧ください。
ここまで見てきた違いを、暮らしに関わるポイントごとに比較表で整理します。どちらにも良さがあるので、ご自身が何を重視したいかを考えながらご覧ください。
| 比較ポイント | 無垢フローリング | 複合フローリング |
|---|---|---|
| 構造 | 天然木の一枚板(木そのもの) | 基材+薄い表面材の層構造 |
| 肌触り・質感 | 木そのもの。あたたかく調湿性がある | 製品による。突板は無垢に近い、シートは控えめ |
| 経年変化 | 色艶が深まり味わいが増す | 変化は少なく、購入時の状態を保ちやすい |
| 寸法の安定性 | 湿度で伸縮し、すき間・反りが出ることも | 安定していて伸縮が少ない |
| お手入れ | やや手間。傷は補修しながら長く使える | 手入れが楽。深い傷は基材が見えることも |
| 床暖房・遮音対応 | 対応製品は限られる | 対応製品が豊富 |
| 価格の目安 | 高めになりやすい | 比較的抑えやすい |
このように、無垢は「木の質感・経年変化」、複合は「安定性・機能性・価格」に強みがあります。次の章で、それぞれのメリット・デメリットと選び方をもう少し具体的に見ていきましょう。
無垢・複合フローリングそれぞれのメリット・デメリット
無垢は質感と経年変化が魅力な反面、伸縮や価格がデメリット。複合は安定性と価格が魅力な反面、質感や補修性は控えめです。それぞれの長所・短所を整理します。
①無垢フローリングのメリット・デメリット
木の質感・肌触り・経年変化を楽しみたい方に向いています。一方で、湿度による伸縮や傷のつきやすさ、価格の高さは理解しておきたい点です。
メリットは、なんといっても天然木そのものの質感と肌触り、調湿性、そして使い込むほどに深まる経年変化です。傷がついても削り直しや部分補修ができ、長く付き合えます。デメリットは、湿度によって伸縮しすき間や反りが出ることがある点、傷やへこみがつきやすい点、価格が複合より高めになりやすい点です。ただし、伸縮や傷は「天然木らしさ」として楽しむ考え方もあります。
②複合フローリングのメリット・デメリット
寸法が安定してお手入れが楽、床暖房や遮音の対応製品が豊富で価格も抑えやすいのが魅力。反面、質感や補修のしやすさは無垢に一歩譲ります。
メリットは、湿度による伸縮が少なく寸法が安定している点、お手入れが楽な点、床暖房・遮音対応など機能製品が豊富な点、価格を抑えやすい点です。デメリットは、表面材が薄いため深い傷がつくと基材が見えてしまうことがある点、無垢材ほどの経年変化の味わいは出にくい点です。化粧シートのタイプは木目が印刷のため質感が控えめになります。
③違いを踏まえた向き・不向きの目安
木の質感・肌触り・経年変化を大切にしたいなら無垢、価格・お手入れ・床暖房や遮音への対応を重視するなら複合が向いています。より詳しい選び方は専用ガイドで解説しています。
- 無垢が向いている方:木の質感や肌触り、経年変化を楽しみたい/多少の手入れや伸縮は許容できる/自然素材の住まいにしたい。
- 複合が向いている方:床暖房を使いたい/マンションで遮音等級の指定がある/お手入れの手間を減らしたい/価格を抑えたい。
くわしく選ぶなら
無垢フローリングの選び方ガイド|メリット・デメリットと複合フローリングとの違い
樹種・塗装・後悔しないポイントまで、床材の選び方をまとめた総合ガイドです。
動画で見る|無垢と複合フローリングの違い
この記事は、こちらの動画をもとにブログにしたものです。実際の無垢材と複合材を並べて、構造や見た目の違いをご確認いただけます。
文章だけでは伝わりにくい断面の層構造や質感の違いも、動画なら一目瞭然です。実物を見比べる様子を、ぜひ合わせてご覧ください。
無垢・複合フローリングの「滑り」対策
無垢・複合どちらの木の床も、経年や乾燥、表面の仕上げによって滑りやすくなることがあります。滑りが気になる場合は、床の仕上げに合わせた滑り止めオイルで対策できます。
床材を選ぶときに見落としがちなのが「滑りやすさ」です。木の床は、表面の経年劣化や乾燥、製造時の研磨などによって、無垢・複合や塗装の種類にかかわらず滑りやすくなることがあります。小さなお子様やご高齢の方、ペットのいるご家庭では、転倒防止の観点からも滑り対策を知っておくと安心です。
弊社では、フローリング専用の滑り止め「グリップオイル」をご用意しています。床の仕上げによって施工方法が変わるため、まずはお使いの床の仕上げを確認することが大切です。
- オイル塗装の無垢フローリング ➡︎ グリップオイルをそのまま塗装できます。
- ウレタン塗装の無垢・複合フローリング ➡︎ 専用の下塗り材を塗ったうえで、グリップオイルを塗装します。
複合フローリングは表面がウレタン塗装のことが多いため、専用下塗り材を使う施工になるケースが一般的です。まずはご自宅の床が「オイル塗装かウレタン塗装か」を確認しましょう。
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滑り止めオイル「グリップオイル」とは?
「グリップオイル」は、無垢床の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。
創業1919年の伊勢通が開発した滑り止めオイルです。天然由来の植物オイルが主成分で、木に浸透して効果を発揮するため表面に膜を作らず、無垢床特有の手触りや質感を損ないません。既存のオイル塗装が施された無垢床にも、上から塗り重ねて使用できます。

グリップオイルの3つの特長
実測で摩擦係数は約2.7倍。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。

① 摩擦係数 約2.7倍
実測で確認。オイル仕上げの床に速乾タイプを塗ると約2.7倍に。

② 自然素材で安心
植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。

③ 約4時間で歩行可
コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。
実測データ|摩擦係数は約2.7倍に
滑りにくさは実測で確認済み。オイル仕上げの床(ナラ材)に速乾タイプを塗装すると、摩擦係数が0.311から0.827へ、約2.7倍に向上しました。
| 床の仕上げ(ナラ材) | 塗装前 | 塗装するオイル | 塗装後 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 速乾タイプ | 0.827 | 約2.7倍 |
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 白木用 | 0.451 | 約1.5倍 |
| ウレタン塗装の床 | 0.290 | 専用下塗り材+速乾タイプ | 0.563 | 約1.9倍 |
※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(新東科学製)/荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均・2026年6月1日 当社測定。詳しい測定条件と結果は滑り止めオイルの摩擦係数を実測した記事でご覧いただけます。
床の仕上げが分からないときのご相談の流れ
「無垢か複合か、オイルかウレタンか分からない」という方も大丈夫。床の写真をお送りいただければ、仕上げの種類と最適な施工方法をご案内します。
見分けに迷ったら、無理に確認せず次の流れがおすすめです。
- 1)床の状態をメールで相談する(写真を送ると仕上げの判断がスムーズです)
- 2)サンプルで目立たない場所に試す
- 3)必要に応じて本施工を検討する
滑り止めオイルのサンプルについて
サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。目立たない場所で滑り止め効果と質感をお試しいただけます。



資料ダウンロード・商品ラインナップ
商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
よくあるご質問(FAQ)
無垢フローリングと複合フローリングの違いや選び方、床の滑り対策について、よくいただく質問をまとめました。




