ナラ無垢フローリングとオークの違い|産地・色味・木目を比較表で解説
「ナラ」と「オーク」は、実は同じブナ科コナラ属(Quercus)の仲間です。最大の違いは「産地」にあります。フローリングで使うナラは正確にはミズナラといい、産地は日本・中国・ロシア。オークはホワイトオーク・レッドオークが北米、ヨーロピアンオークがヨーロッパです。
硬さはほぼ同等で、色味や木目はよく見ないと分からないほどの差。強いて言えばナラは若干褐色が強く、木目が詰まって見えるのが見分けの目安です。どちらが良い・悪いではなく、色味や雰囲気の好みで選べます。
また、ナラ・オークどちらの無垢床も、経年や乾燥で滑りやすくなることがあります。滑りが気になる場合は、床の仕上げに合わせた滑り止めオイルで対策できます。創業1919年の伊勢通が、樹種選びから滑り対策までご案内します。
ナラとオークは実は同じ仲間?関係を整理
「ナラ」と「オーク」は、実はどちらもブナ科コナラ属(Quercus)の仲間です。同じような木を、日本・アジア産は「ナラ」、欧米産は「オーク」と呼び分けているのが実情です。
フローリングを選んでいると必ず出会うのが、「ナラ」と「オーク」という2つの名前です。見た目もよく似ていて、「この2つは何が違うの?」と迷う方は少なくありません。
結論から言うと、ナラとオークは樹種としては同じ仲間です。植物学的にはどちらもブナ科コナラ属(Quercus)に分類されます。海外ではナラも「Japanese Oak(ジャパニーズオーク)」と呼ばれることがあり、大きな分類では“オークの一種”とも言えるほど近い関係にあります。
では何が違うのかというと、産地に大きな違いがあります。次の章から、ナラとオークそれぞれの産地と特徴を見ていきましょう。
ナラ(ミズナラ)とは?産地と特徴
フローリングで使うナラは正確には「ミズナラ」。主な産地は日本・中国・ロシアで、若干褐色が強く、木目が詰まって見えるのが特徴です。
フローリングで使用されるナラは、正確にはミズナラといいます。主な産地は日本・中国・ロシアで、伊勢通のレギュラー品では中国・ロシア産を使用しています。

ナラの特徴は、落ち着いた褐色(黄味がかった茶色)と、しっかりとした硬さです。寒冷地で時間をかけて育つため年輪が詰まり、木目が詰まって見える傾向があります。硬く傷や摩耗に強いため、古くから家具や建具、フローリングに使われてきた広葉樹の定番です。柾目には虎斑(とらふ)と呼ばれる帯状の斑模様が現れることもあり、味わいのある表情を楽しめます。
オークとは?ホワイト・ヨーロピアン・レッドの産地
オークはさらに細かく分かれ、ホワイトオーク・ヨーロピアンオーク・レッドオークなどがあります。ホワイト/レッドは北米、ヨーロピアンはヨーロッパが産地です。
オークも正確にはさらに細かく分かれ、ホワイトオーク・ヨーロピアンオーク、またレッドオークと呼ばれるものもあります。ホワイトオークやレッドオークの産地は北米、ヨーロピアンオークの産地はその名のとおりヨーロッパです。

伊勢通ではホワイトオークを使用しており、ご要望に応じてヨーロピアンオークもご提供しています。なお、レッドオークを扱っているメーカーは比較的少ないのが実情です。ホワイトオークは白っぽく明るい色味で、ナチュラルや北欧調のインテリアに合わせやすいのが人気の理由です。硬さや耐久性はナラとほぼ同等で、フローリング材として世界的に広く使われています。
ナラとオークの違いを比較【一覧表】
ナラとオークの違いを、産地・樹種名・色味・木目・硬さ・雰囲気の観点で一覧にまとめました。ぱっと比べたいときはこの表をご覧ください。
ここまで見てきた違いを、選ぶときに気になるポイントごとに比較表で整理します。最大の違いは産地で、それ以外の性質は近い、という点を押さえておくと選びやすくなります。
| 比較ポイント | ナラ | オーク |
|---|---|---|
| 分類 | ブナ科コナラ属(Quercus) | ブナ科コナラ属(Quercus)※同じ仲間 |
| 正式な樹種 | ミズナラ | ホワイトオーク/ヨーロピアンオーク/レッドオーク |
| 主な産地 | 日本・中国・ロシア | 北米(ホワイト・レッド)/ヨーロッパ(ヨーロピアン) |
| 色味 | やや褐色が強い(黄味がかった茶) | 白っぽく明るめ(ホワイトオーク) |
| 木目 | 木目が詰まって見えやすい | ナラよりゆったり見えることがある |
| 硬さ・耐久性 | 硬く傷に強い | 硬く傷に強い(ナラとほぼ同等) |
| 雰囲気 | 和・ヴィンテージ・落ち着いた空間 | ナチュラル・北欧調・明るい空間 |
| 伊勢通の取り扱い | レギュラー品(中国・ロシア産) | ホワイトオーク(要望でヨーロピアンも) |
このように、ナラとオークは産地と色味の傾向に違いがありますが、硬さや使い勝手はほとんど同じです。細かく見ないと違いが分かりにくいのは、そもそも同じ仲間の木だからなのです。
ナラとオークの見分け方3ステップ・選び方
見分けの目安は「色味 → 木目の詰まり → 虎斑」の順にチェックすること。硬さは同等なので、最後は色味や雰囲気の好みで選ぶのがおすすめです。
ナラとオークは同じ仲間のため、見分けはプロでも一目では難しいことがあります。それでも、次の3ステップで見比べると傾向がつかめます。
- ステップ1:色味を見る ナラは若干褐色(黄味がかった茶)が強い傾向、ホワイトオークは白っぽく明るい色味の傾向です。まず全体のトーンを比べます。
- ステップ2:木目の詰まり方を見る 寒冷地でゆっくり育つナラは年輪が詰まり、木目が詰まって見えやすい傾向があります。木目の間隔を見比べます。
- ステップ3:柾目の虎斑を確認する 柾目に現れる虎斑(とらふ)はナラ・オークどちらの魅力でもあります。迷う場合は産地表示や販売店に確認すると確実です。
和・ヴィンテージな落ち着いた空間ならナラ、明るくナチュラルな北欧調ならホワイトオークが合わせやすい傾向です。硬さは同等なので、好みの色味・木目でお選びください。
どちらを選んでも、硬さや耐久性で大きく損をすることはありません。空間の雰囲気に合う色味・木目で選ぶのが、後悔しないコツです。実物のサンプルで色味を確かめると、写真では分かりにくい質感の違いもよく分かります。フローリング選びの参考にしていただければと思います。
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ナラ・オーク無垢床の「滑り」対策
ナラ・オークどちらの無垢床も、経年や乾燥、表面の仕上げによって滑りやすくなることがあります。滑りが気になる場合は、床の仕上げに合わせた滑り止めオイルで対策できます。
樹種を選ぶときに見落としがちなのが「滑りやすさ」です。木の床は、表面の経年劣化や乾燥、製造時の研磨などによって、樹種や塗装の種類にかかわらず滑りやすくなることがあります。小さなお子様やご高齢の方、ペットのいるご家庭では、転倒防止の観点からも滑り対策を知っておくと安心です。
弊社では、フローリング専用の滑り止め「グリップオイル」をご用意しています。床の仕上げによって施工方法が変わるため、まずはお使いの床の仕上げを確認することが大切です。
- オイル塗装のナラ・オーク無垢床 ➡︎ グリップオイルをそのまま塗装できます。
- ウレタン塗装のナラ・オーク無垢床 ➡︎ 専用の下塗り材を塗ったうえで、グリップオイルを塗装します。
まずはご自宅の床が「オイル塗装かウレタン塗装か」を確認しましょう。仕上げの見分け方に迷う場合は、下記の関連記事もご覧ください。
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滑り止めオイル「グリップオイル」とは?
「グリップオイル」は、無垢床の質感を活かしたまま適度な摩擦を生み出し、滑りにくい床環境を整えるフローリング専用の自然オイル塗料です。
創業1919年の伊勢通が開発した滑り止めオイルです。天然由来の植物オイルが主成分で、木に浸透して効果を発揮するため表面に膜を作らず、ナラ・オークなど無垢床特有の手触りや質感を損ないません。既存のオイル塗装が施された無垢床にも、上から塗り重ねて使用できます。

グリップオイルの3つの特長
実測で摩擦係数は約2.7倍。植物油主成分で調湿性能と手触りを保ち、約4時間の乾燥で歩行できる、無垢床にやさしい滑り止めオイルです。

① 摩擦係数 約2.7倍
実測で確認。オイル仕上げの床に速乾タイプを塗ると約2.7倍に。

② 自然素材で安心
植物油が主成分。木に浸透し調湿性能と手触りを保ちます。

③ 約4時間で歩行可
コテ刷毛で塗装、拭き取り不要。無垢床なら他社塗料の上からも塗装可。
実測データ|摩擦係数は約2.7倍に
滑りにくさは実測で確認済み。オイル仕上げの床(ナラ材)に速乾タイプを塗装すると、摩擦係数が0.311から0.827へ、約2.7倍に向上しました。
| 床の仕上げ(ナラ材) | 塗装前 | 塗装するオイル | 塗装後 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 速乾タイプ | 0.827 | 約2.7倍 |
| オイル仕上げの床 | 0.311 | グリップオイル 白木用 | 0.451 | 約1.5倍 |
| ウレタン塗装の床 | 0.290 | 専用下塗り材+速乾タイプ | 0.563 | 約1.9倍 |
※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(新東科学製)/荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均・2026年6月1日 当社測定。詳しい測定条件と結果は滑り止めオイルの摩擦係数を実測した記事でご覧いただけます。
床の仕上げが分からないときのご相談の流れ
「ナラかオークか、オイルかウレタンか分からない」という方も大丈夫。床の写真をお送りいただければ、仕上げの種類と最適な施工方法をご案内します。
見分けに迷ったら、無理に確認せず次の流れがおすすめです。
- 1)床の状態をメールで相談する(写真を送ると仕上げの判断がスムーズです)
- 2)サンプルで目立たない場所に試す
- 3)必要に応じて本施工を検討する
滑り止めオイルのサンプルについて
サンプルは「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意。目立たない場所で滑り止め効果と質感をお試しいただけます。



資料ダウンロード・商品ラインナップ
商品ラインナップ・専用カタログ・SDSをまとめてご紹介します。
グリップオイルの商品ラインナップ
無垢床専用の「速乾タイプ」、白木の質感を活かす「白木用」、ウレタン塗装床に使う「専用下塗り材」の3種類。床の仕上げや用途に合わせてお選びいただけます。
Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
製品の概要・施工方法・メンテナンス方法をまとめたカタログと、安全にお使いいただくための製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
よくあるご質問(FAQ)
ナラとオークの違いや見分け方、選び方、床の滑り対策について、よくいただく質問をまとめました。




