ブログ

Article written by

株式会社伊勢通（創業1919年）
日々「滑り止めオイル」を研究、開発

田邊 瑛二

日本では、家庭内での高齢者の転倒事故が増加しています。その主な原因の一つが、床材と高齢者の足元の相性です。無垢床は自然な風合いと温かみが魅力ですが、滑りやすさや硬さが高齢者にとってはリスクとなることも。今回は、高齢者が安全に暮らせる無垢床の選び方や対策について考えてみましょう。

事故の原因を探る

高齢者の家庭内事故で最も多いのが、転倒によるものです。その原因として、日本の住宅事情が大きく関係しています。日本では靴を脱いで生活する文化があり、床材にはフローリングが多く使われています。しかし、フローリングは滑りやすく、高齢者の転倒事故につながりやすいのです。

無垢床とスリッパの相性

無垢床の美しい表情は魅力的ですが、表面が滑らかであるため、スリッパとの組み合わせで滑りやすくなります。高齢者は足腰が弱くなっていることが多いため、この滑りやすさが大きなリスクとなります。

高齢者に適した無垢床の条件

高齢者の転倒事故を防ぐためには、無垢床の選び方や工夫が重要です。以下の条件を考慮しましょう。

防滑性

滑りにくい表面加工が施された無垢床を選ぶことが大切です。防滑性は「滑り抵抗係数」で表され、数値が高いほど滑りにくいことを示します。特に水濡れ時の滑りやすさも考慮しましょう。

衝撃吸収性

万が一転倒した場合でも、衝撃を和らげる床材が望ましいです。無垢床の下にクッション性のある下地材を使用することで、衝撃吸収性を高めることができます。

視認性

高齢者は視力が低下していることが多いため、床と段差の境目が分かりやすい色合いやデザインを選ぶと安全です。明るめの色や暖色系の無垢材を選ぶと良いでしょう。

無垢床で安全性を高める工夫

クッション性のフローリングを使用する

裏にクッション性のある緩衝材が付いているフローリングを選ぶことで、万が一の転倒時の衝撃を軽減できます。特にリビングや寝室など、生活の中心となる場所での使用がおすすめです。

滑り止め加工されたフローリングを使用する

無垢床の表面に滑り止め加工されたフローリングを使用することで、防滑性を高めることができます。ショールームなどで実際に体感されてみる事をおすすめします。

無垢床専用の滑り止めオイルを塗装する

無垢フローリング専用の滑り止めオイルは、植物オイルと植物ワックスを主成分とする滑り止めオイルです。無垢材のフローリングに塗布することで、滑りにくい環境を実現しつつ、木材本来の温かみや質感を保てます。オイル塗装済みフローリングの上からでも使用できるため、日々の滑り対策に最適です。

サンプル請求はこちら

ご購入はこちら

滑り止めオイル塗装の事例

こちらの住宅では、廊下の無垢床がスリッパで歩く際とても滑りやすくお困りでしたので、滑り止めオイルを塗装しました。その結果、無垢床表面にグリップ感が付き、安心して過ごせる住環境となり、お客様は大変喜ばれておりました。

まとめ

高齢者が安全に暮らせる無垢床の家づくりは、床材の選び方や工夫次第で実現可能です。防滑性、衝撃吸収性、視認性を考慮した無垢床を選び、適切な対策を施すことで、家庭内の事故を未然に防ぐことができます。

美しい無垢床の魅力を保ちつつ、家族全員が安心して暮らせる住まいを目指しましょう。

滑り止めオイルの無料サンプルについて

もし無塗装やオイル塗装で滑って困るようでしたら、無垢フローリング専用滑り止めオイル「グリップオイル」のサンプルで一度試してみては如何でしょうか。

—————————————————

無垢フローリングの滑り止めオイル 「Grip oil」のご案内

■「Grip oil」。オンラインでのご購入
0.25L 12,100円、0.5L 18,150円、１L 24,200円
→オンラインショップはこちら

■「Grip oil」。無料お試しサンプル
無料サンプルは「速乾タイプ」と「白木用」の2種類
→サンプル請求はこちら

■出張塗装、工場塗装出荷のご依頼
ご相談、お見積もり依頼はお気軽に
→無料見積依頼はこちら