杉・ヒノキにグリップオイル塗装で色はどう変わる?実験写真で解説
杉・ヒノキの無垢床に滑り止めオイル「グリップオイル」を塗ると、オイルが木に浸透してしっとりとした「濡れ色」になります。実際に塗って乾燥させたところ、白身のヒノキは黄みが少し増し、赤身のヒノキは赤みが強調され、杉は赤身と白身の濃淡がはっきり出ました。
色の変化はサンプル塗装の写真でご確認いただけます。白木の色をできるだけ変えたくない場合は、色の変化を抑えた「グリップオイル白木用」という選択肢もあります。
塗る前にサンプルで実際の色味を確かめるのがおすすめです。創業1919年、滑り止めオイルを開発する伊勢通が実験写真つきでご紹介します。
「杉・ヒノキに塗ると色はどうなる?」というご質問
「ヒノキや杉にグリップオイルを塗ったら、色はどう変化するの?」というお問い合わせを多くいただきます。この記事では、実際に3種類の木材に塗装して、色の変化を写真で検証しました。
無垢フローリングの滑り止め専用自然オイル「グリップオイル」。無塗装またはオイル塗装仕上げのフローリングの上に塗ることができます。
お問い合わせの中で特に多いのが、「ヒノキ・杉にグリップオイルを塗った時の色はどう変化するの?」というご質問です。
杉やヒノキは白っぽく明るい色が魅力の木材。塗装で色が変わってしまわないか、気になるのは当然です。そこで今回は、白身のヒノキ・赤身のヒノキ・杉の3種類のサンプルに実際にグリップオイルを塗り、乾燥後の色の変化まで写真でご紹介します。
結論から言うと「多少、色は変わります」。ただし、その変わり方は木の部位(白身・赤身)によって傾向が異なります。順番に見ていきましょう。
なぜオイルを塗ると木の色が変わるのか
オイルは木の内部に浸透し、表面の光の反射が変わることで、木が水に濡れたときのような「濡れ色」になります。これはグリップオイルに限らず、自然オイル塗装全般に共通する現象です。
オイル塗料は、ウレタン塗装のように表面に膜を作るのではなく、木の内部に浸透する塗料です。オイルが染み込むと木の表面での光の反射が変わり、木材が水に濡れたときのように色が少し濃く見える「濡れ色」になります。
これはグリップオイルに限らず、自然オイル塗装全般に共通する現象です。特に杉やヒノキのような明るい色の針葉樹は、もとの色が白いぶん変化が分かりやすい木材です。
一方で、表面に硬い膜を作らないぶん、木の調湿性能や素足で歩いたときの心地よさはそのまま。「色は多少変わるが、木の質感は保たれる」のがオイル塗料の特徴です。
では、実際にどれくらい変わるのか。次の章で実験の様子をご覧ください。
【実験】白身ヒノキ・赤身ヒノキ・杉に実際に塗ってみた
白身のヒノキ・赤身のヒノキ・杉の3種類のサンプルにグリップオイルを塗装。白身のヒノキは黄みが増し、赤身のヒノキは赤みが強調され、杉は赤身と白身の濃淡がはっきり出ました。
①用意した3種類の木材サンプル
今回用意したのは次の3種類です。比較しやすいように、それぞれ真ん中にテープを貼りました。
- 白身の部分が多いヒノキ:白っぽく明るい色味の部位です。
- 赤身の部分が多いヒノキ:中心部に近い、赤みがかった部位です。
- 杉(赤身と白身がはっきり分かれたもの):杉らしい赤白のコントラストが出ているサンプルです。



左から:白身のヒノキ/赤身のヒノキ/杉(いずれも塗装前)
②グリップオイルを塗装した直後の色
コテ刷毛の先端にオイルをつけ、薄く軽く塗り広げていきます。塗った直後の印象は次のとおりです。
- 白身のヒノキ:色の変化としては、少し黄みが増す感じです。
- 赤身のヒノキ:赤身の部分がちょっと強調される感じです。
- 杉:こちらも赤身が少し強くなった印象です。



塗装直後。左から:白身のヒノキ/赤身のヒノキ/杉
③乾燥後の色の変化【手前が塗装済み・奥が無塗装】
そのまま乾燥させた状態がこちらです。各写真とも手前がグリップオイルを塗装した部分、奥が無塗装です。



乾燥後。いずれも手前が塗装済み・奥が無塗装
乾燥後も「濡れ色」の傾向はそのまま残り、無塗装の部分と比べるとひと目で分かる程度に色がつきます。塗装をご検討の際の参考にしてください。
なお、写真の色味は撮影時の照明環境によって実物と多少異なる場合があります。正確な色味を確認したい場合は、実際の床の目立たない場所にサンプルを塗ってみるのが確実です。
樹種・部位ごとの色の変化まとめ【早見表】
色の変化は「木の部位(白身・赤身)」によって傾向が異なります。白身は黄みが増し、赤身は赤みが強調される、と覚えておくと分かりやすいです。
| 木材・部位 | 塗装後の色の変化 | ひとことメモ |
|---|---|---|
| ヒノキ(白身) | 黄みが少し増し、しっとりとした濡れ色になる | 白さは残るが、無塗装と並べると差が分かる |
| ヒノキ(赤身) | 赤みの部分がより強調される | 色の深みが出て、木目が引き立つ |
| 杉(赤身+白身) | 全体に色がつき、赤身と白身の濃淡がはっきり出る | 杉らしいコントラストが強調される |
動画で見る「杉・ヒノキへのグリップオイル塗装」
塗装の様子から乾燥後の色の比較までを、約2分の動画でご覧いただけます。写真では伝わりにくい艶感や塗り広げる様子もわかります。
今回の実験の様子は動画でもご覧いただけます。実際に塗り広げる様子や色の変わり方は、動画のほうがイメージしやすいので、あわせてご覧ください。
色の変化を抑えたい場合は「白木用」という選択肢
「濡れ色にしたくない」「白木の明るさを保ちたい」という方には、色の変化を抑えた全ツヤ消しの「グリップオイル白木用」があります。杉・ヒノキなどの白木と相性の良いタイプです。
今回の実験のように、グリップオイル(従来品・速乾タイプ)はオイルが浸透して濡れ色になる塗料です。木目が引き立つ自然な仕上がりですが、「杉・ヒノキの白い色をできるだけそのまま残したい」という方もいらっしゃいます。
そのようなご要望から生まれたのが「グリップオイル白木用」です。
- 色の変化を抑えた仕上がり:濡れ色になりにくく、白木の明るい色味を活かせます。
- 全ツヤ消し(マット仕上げ):光沢が出ないため、素朴な素材感がそのまま残ります。
- 杉・ヒノキなどの白木向け:白身の針葉樹や、白系の無垢フローリングにおすすめです。
「木目を引き立てたいなら速乾タイプ、白木の素材感を残したいなら白木用」というイメージで選んでいただくと分かりやすいと思います。
なお「速乾タイプの濡れ色で木目が引き立つほうが好き」という方も多く、どちらが正解ということはありません。最終的にはサンプルで見比べるのがおすすめです。
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滑り止めオイル「グリップオイル」とは?
「グリップオイル」は、フローリングを滑りにくくする無垢材専用の自然オイル塗料。木に浸透して適度な摩擦を生み出すため、木の質感や調湿性能はそのままです。
当社が開発した「Grip oil/滑り止めオイル(グリップオイル)」は、天然由来の植物オイルを主成分とした無垢材専用の滑り止め塗料です。木に浸透して適度な摩擦を生み出し、杉・ヒノキならではの手触りや調湿性能を損ないません。

グリップオイルの3つの特長
①実測データに基づく滑り止め効果 ②木の風合いを損なわない自然素材 ③4時間乾燥で歩行できる施工性、の3つです。

① 滑りを根本から抑える
表面性測定機で実測。塗装前と比べ摩擦係数が大きく向上します。

② 木の風合いを損なわない
植物油が主成分。木に浸透し、調湿性能や手触りを保ちます。他社自然塗料の上からも塗装可。

③ 4時間乾燥で歩行可能
コテ刷毛で塗装し、拭き取り不要。4時間の乾燥後に歩行できます。
【実測データ】グリップオイルの摩擦係数 測定結果
専用の表面性測定機で摩擦係数(数値が大きいほど滑りにくい)を実測。ナラ材のオイル仕上げ床(0.311)に速乾タイプを塗ると0.827と、約2.7倍まで滑りにくくなりました。
滑り止め効果も色と同じく「実測」でお伝えしています(2026年6月1日/当社測定)。
| 床の仕上げ・施工 | 施工前 | グリップオイル施工後 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| オイル仕上げ+速乾タイプ | 0.311 | 0.827 | 約2.7倍 |
| オイル仕上げ+白木用 | 0.311 | 0.451 | 約1.5倍 |
| ウレタン仕上げ+下塗り材+速乾 | 0.290 | 0.563 | 約1.9倍 |
※摩擦係数=数値が大きいほど滑りにくい。測定:トライボギア 表面性測定機 TYPE:14(荷重200g・ポリエステル靴下・各条件3回平均/2026年6月1日 当社測定・ナラ材)。
▶ 8条件の全測定データ・測定方法はこちら
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色味が気になる方へ|ご相談・サンプルの流れ
色の変化は樹種や部位、床の状態によっても差が出ます。いきなり床全体に塗らず、サンプルで色味と滑り止め効果を確かめてから検討するのがおすすめです。
「自宅の床でどんな色になるか」はサンプルで確かめるのが確実です。次の流れをおすすめしています。
- 床の状態(樹種・塗装の種類・滑りの状況)をメールやお問い合わせフォームで相談する
- サンプルで目立たない場所に試し、色の変化・質感・滑り止め効果を確認する
- 納得できたら床全体への塗装を検討する
滑り止めオイルのサンプルについて
色味やツヤを実際に確かめたい方はサンプルをご請求ください。「速乾タイプ」「白木用」「ウレタン塗装専用下塗り材」の3種類をご用意しています。



資料ダウンロード・商品ラインナップ
特徴・施工方法・安全データは、専用カタログとSDSのPDFでご確認いただけます。
グリップオイルの商品ラインナップ
木目を引き立てる「速乾タイプ」、白木の色味を活かす「白木用」、ウレタン塗装の床に使う「専用下塗り材」の3種類から、お使いの床とお好みに合わせて選べます。
Grip oil/滑り止めオイル 資料ダウンロード
カタログと製品安全データシート(SDS)をご用意しています。
よくあるご質問(FAQ)
杉・ヒノキへのグリップオイル塗装と色の変化について、よくいただく質問をまとめました。




